東京無線ら、スマホでタクシーが呼べる「すぐくるタクシー」--最短3ステップで - (page 2)

「完全無人化」で効率アップ目指す--今後は東京無線以外との連携も

  • デジタル無線システム導入後の稼働実績

 なお、すぐくるタクシーのシステムは3社で共同開発したものだが、東京無線だけでなく他のタクシー事業者にも導入を呼びかける。相互利用を図ることで、さらなるサービス向上を目指したい考えだ。

 タクシー業界は、アナログ無線からデジタル無線への切り替えが進んでおり、その中で富士通テンは約300社への導入実績を持ち、クルマの台数ベースでは40%と業界トップを誇るという。

 東京無線では、2004年から富士通テンのデジタル無線による自動配車システムを始動しており、システムの導入とともに配車実績がアップ。2006年には音声によってオペレーターなしでコンピュータが配車する「音声自動応答システム」も導入している。

 東京無線では、スマートフォンが出始めた3年前からこのアプリによる配車システムを構想していたという。音声自動応答システムなどの実績をもとに、問題となっていたケータイのGPSの精度や受注、配車システムなどを解決し、ようやくリリースにこぎ着けたとした。

  • アプリからタクシーを呼べる「すぐくるタクシー」

 すぐくるタクシーのシステムは、富士通テンの推進する機器とメイテツコムのシステムの組み合わせが「もっとも少ない経費でうまく連携できる」という。これまでの納入実績も生かしながら、全国各地のタクシー事業者へ同システムの導入を促進し、2013年春をめどに1万6000台のタクシーが相互利用できることを目標とする。

 なお、富士通テンは「デジタルタクシー無線自動配車システム」と、「スマホ配車受付システム」をつなぐ連携ソフトを開発。メイテツコムはスマートフォン(iPhone/Android端末)で利用可能な「スマホ配車受付システム」を開発したほか、スマートフォンと「タクシー配車センター」とのつなぎ役として、「スマホ配車受付サービス」のASP事業を展開する。

 今後は、タクシーの予約配車だけでなくその他の交通事業や観光、流通と連携することで利便性を高め、社会貢献できるソフトを目指していく(メイテツコム 代表取締役社長 日比喜博氏)としている。

 すぐくるタクシーは、3月14日~16日まで東京ビックサイトで行われる「第3回国際自動車通信技術展」に出展し、実際の配車の仕組みを紹介する。

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