「同社初」「業界初」「世界初」――。こうしたフレーズはよく耳にするかもしれないが、2011年では現行商品の単なる延長線上ではない“初モノ”が多くあった。
プロ譲りの高品位な密閉型オーバーヘッドタイプを世に送り続けているshureが、いよいよオープン型市場に参入。同社初となるプロフェッショナル・オープンバック・ヘッドホン「SRH1840」を発表した。左右のドライバ特性をそろえスムーズに伸びる高域と、正確な低域を再生するなど、充実の仕上がりとなっている。
一方、ビクターでは業界初となるダイナミック型ドライバを2基搭載した「HA-FXT90」を発売。低音域用と中高音域用、各ドライバを並列に配置し一体化させたツインシステムユニットに加え、業界初のカーボンナノチューブ振動板を採用。迫力の重低音とクリアな中高音再生を実現し、スケール感のあるサウンドを提供してくれる。
また、ソニーのバランスド・アーマチュア型ノイズキャンセリングヘッドホン「XBA-NC85D」でも、同社初とともに世界初を実現した。従来のノイズキャンセリングモデルでは、必ずコードの途中など付いていたコントロールボックスをなくすことに成功。筐体の小型化と高度なノイズキャンセリング性能、そして高音質再生をコンパクトにまとめ上げている。
さらに、サラウンドヘッドホンカテゴリにおいてもソニーは「業界初」を打ち立てている。高さと奥行き方向の立体的な音場も再現するデジタルサラウンドヘッドホンシステム「MDR-DS7500」は、待望のHDMI接続を可能にしたという点でも見逃せない製品だ。
最近の“初モノ”は、これまで培ったノウハウを活かした各メーカーの挑戦が見受けられる注目の製品ばかり。新しいもの好きでなくともぜひチェックしてほしい。
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