IE10では、その標準のサポートを実現している。プラットフォームプレビューの第1版と第2版では、わずかな追加がいくつか行われていた。プラットフォームプレビューは、ウェブ開発者がブラウザのサポートに徐々に慣れるように、そして同時にMicrosoftがウェブ開発者からフィードバックを得るために、同社が用いるテストバージョンだ。
標準のサポート
13日にリリースされたプラットフォームプレビュー第3版では、多数の新機能が追加されており、その多くはウェブアプリケーションの外観や機能にとって非常に重要なものだ。以下はIE10で新たにサポートされる標準のリストである。
- CSSの「Text Shadow」では、文字の下に影を入れて、3Dのような効果を与えることが簡単になる。これは難しいことではないが、洗練された見た目になり、人気が高い機能だ。
- CSSの3D Transformsでは、オブジェクトに遠近感を付けて、3D効果を与えることができる。例えば、オンラインブックのページをめくるときに、ページがスクリーンから飛び出すように見える効果を与えられる。
- CSS3の「Transitions」と「Animations」では、スクリーンの中でオブジェクトを動かしたり、回転させたりできる。これによって、特にユーザーがボタンをクリックして、ダイアログボックスをポップアップさせるといった動作を行うときに、ウェブサイトやアプリケーションの反応がより動的になる。
- グリッド、フレキシブルボックス、マルチカラム、図表、領域、ハイフネーションといった多くのCSS3機能を使えば、より複雑で、雑誌のような外観のウェブページレイアウトを作成できる。これは、さまざまなスクリーンサイズに合わせてレイアウトを調整するのにも役立つ。
- IndexedDBは、データの保存が必要なウェブアプリケーションで役に立つ、組み込みデータベースを用意する機能だ。これは特に、ネットワークに接続していないコンピュータでウェブアプリケーションを動かす場合に便利だ。IndexedDBは、例えば「Google Apps」のオフライン機能で、ほかのテクノロジとともに使用されている。
- HTML5のApplication Cache(AppChache)機能は、ウェブアプリケーション自体をコンピュータに格納し、オフラインで使用できるようにする。
- Web Socketsは、セキュリティ問題によってサポートが中止されていたが、配布が再開された。Web Socketsはブラウザとウェブサーバ間の高速通信を可能にする。例えば、複数のプレーヤーを同期する必要があるゲームなど、ライブデータを扱うアプリケーションで役立つ。
- Asyncスクリプトでは、ウェブページがそのプログラムを可能なときに動作する小さい単位に分割して、重要な部分の実行を遅らせないようにできる。