IPアドレスの割り当てを行うAmerican Registry for Internet Numbers(ARIN)のチーフエグゼクティブであるJohn Curran氏は、「World IPv6 Dayはわれわれの期待通りの結果に終わった。大半のインターネットエンドユーザーにとって、World IPv6 Dayは何事もなく過ぎ去った。それこそが、われわれの望んでいたことである。それは、有意義な学習体験でもあった」と語った。
Curran氏は、今回の結果によって参加者以外の人々もIPv6へ移行する気になってくれることを期待している。
「IPv6の有効化に懸念を抱いていただろう組織の多くは、今や、独自のスケジュールに沿ってそれを実行できるようになった。今回の結果は、IPv6への移行によってビジネスを危険にさらしてしまうかもしれないという多少の不安を払拭した。インターネット上の主要サイトは全てがIPv6を有効にしており、問題なく機能した。IPv6の並行導入は安全に行うことが可能だ」(Curran氏)
IPv6サービスを提供するNTT Americaは、IT管理者にとって重要で、安心感を与える別のデータを挙げた。IP開発担当マネージャーであるShawn Morris氏は、「今回のイベントで、顧客サポートの負担が増えることはなかった」と述べた。
NTT Americaは今回のテストを実現させるために精力的に活動した。「われわれは、できる限り多くのIPv6接続を発生させ、World IPv6 Dayを可能な限り大きな成功に導くために、顧客や同業者と協力した。イベントの結果、当社ネットワーク上のIPv6トラフィック量はほぼ倍増した」(Morris氏)。
Curran氏は基本的に、今回の良好なテスト結果は、数カ月前にIPv4が枯渇したことでもたらされたハイレベルでの希望のない警告よりも、IPv6移行への効果的な動機付けになるだろうと考えている。
同氏はWorld IPv6 Dayについて、「今後数カ月の間、非常に大きな効果をもたらすだろう」と述べる。「問題ではなく解決策をテーマにしたという点で、今回のイベントは潜在的に、より大きな意義を持っていると思う」(Curran氏)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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