iPad対抗製品に必要なもの--魅力あるタブレットとは - (page 3)

文:Erica Ogg(CNET News) 翻訳校正:川村インターナショナル2010年08月23日 07時30分

 「Appleはタブレットへのタッチ入力や(バーチャル)キーボードがどう違うかを理解し、独特のユーザーインターフェースがどのようなものかを考えてきた。Googleは同じことをするべきだ」。Altimeter GroupのアナリストMichael Gartenberg氏はこのように語る。

HPは「Windows 7」ベースの「Slate」を発表していたが、これを棚上げにして、先ごろPalmの買収によって手に入れたwebOSを採用することにした。 HPは「Windows 7」ベースの「Slate」を発表していたが、これを棚上げにして、先ごろPalmの買収によって手に入れたwebOSを採用することにした。
提供:Hewlett-Packard

 「Windows 7」もタブレットで同じ問題を抱えている。HPやASUSなどのメーカーは、Windows 7をタッチスクリーンタブレットで採用すると話してきたが、同OSはタッチ入力に最適化されていない。例えばIDCは、iPadの競合製品としてWindows 7を数に含めてさえいない。また、新しい「Windows Embedded Compact 7」バージョンがタブレット向けになる可能性はあるが、独自のビルトインのアプリケーションストアがない。その点は非常に厳しい。

 Googleやハードウェアメーカーからの支配をあまり受けない、iPadに対抗できるヒット製品を作り上げるには、アプリケーションデベロッパーを引き入れることが重要なポイントだ。Appleにとって、「iPhone」やひいてはiPadの爆発的ヒットの前触れだったのは、アプリケーションの個人デベロッパーを味方につけ、手放さないようにできたことだった。Appleの「App Store」には現在22万5000本のアプリケーションがある。この種のサービスとしては最多だ。モバイルコンピューティング市場に対するiPhoneの影響力が本当の意味で確立されたのは、App Storeのアプリケーション数が爆発的に増加してからだ。

 アプリケーションデベロッパーがAndroidプラットフォームに移ってくるにつれて、Androidは勢いを増している(Appleはそのことを十分に良くわかっている)。しかし、その同じデベロッパーに、開発した10万本のアプリケーションをタブレット向けに最適化させるというのは、また別の課題だ。

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