2009年のソーシャルメディアに訪れる10の変化 - (page 2)

文:Ravit Lichtenberg 翻訳校正:川村インターナショナル2009年01月30日 07時45分

進化するソーシャルメディア

 ソーシャルメディアは、新しいやり方で人々の社会的ニーズに訴える総体的な体験へと姿を変えようとしている。あなたが次世代のソーシャルメディアに注目しているベンチャー企業の最高経営責任者(CEO)なら、2009年はここで紹介する10項目を検討する必要があるだろう。

1. 人がすべて

 われわれは「ユーザー」「顧客」「購買客」といった存在から変わろうとしている。ソーシャルメディアは、すべてのデジタルインタラクションに人間的な要素を取り戻そうとしている。人々は今、意味のあるつながり、自己表現の場、自分に関連があり自分を受け入れてくれるコミュニティーを慎重に探している。Forrester Researchの「Social Technographic」レポートおよびCharlene Li氏、Josh Bernoff氏の共著「グランズウェル」は、行動様式を主体としたセグメンテーションの新しい形に向けた、大きな前進が示されている。しかし成功を望む企業はさらにその先へと進み、ソーシャルメディアのコンテキストを新しい基準として利用して、人々の進化するニーズを引き出す必要がある。

2. 意義と価値の創出

 ソーシャルメディアは、機能やアプリケーションがすべてではなくなるだろう。そういったものはすでにあふれかえっている。人々は自身の社会的な体験から、具体的で自分に関係のある価値を手に入れようとするだろう。つまり、意義と秩序が求められることになる。Brent Csutoras氏は、Social Media Clubの最近のイベントで「オンライン上のソーシャルメディアはオフライン上のソーシャルメディアと大差ない」と語った。人々はデバイスやプラットフォームを気にすることなく、各自のネットワークを維持する方法を探すだろう。意味のあるトピックを中心につながり、自分自身が決めた範囲内でライブでの同時会話を行う。そうすることで、他者との交流は関連性を取り戻すはずだ。

3. 集約力

 今や目的でありAPIでもあるFriendFeedは、Wiki並みにひどいインターフェースとインタラクティブ性ながら、急速に伸びている。なぜなら、人々はさまざまなソースから自身の会話をまとめ、意味付けする作業の際、とても困っているからだ。ソーシャルメディア用のどんなツール自体よりも、美しいデザインで、使いやすく、検索性、柔軟性の高いアグリゲーションプラットフォームを提供する企業の方が重要になってくる。サンフランシスコ在住のウェブストラテジストDeb Schultz氏はソーシャルメディアを展覧会になぞらえて、人々は「ウェブエコシステムを通じて自分のライブでの存在を必要に応じて取り仕切る」ようになると述べる。NoovoZannelは、これを可能にする試みを早くから始めている例だ。

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