オーバーチュアの「インタレストマッチ」、まずは「成果を出す」より「掲載される」ことに注力 - (page 2)

Webマーケティングガイド2008年10月31日 08時00分

 スポンサードサーチにおいては、入札しているキーワードを検索すれば、さも当たり前のごとく検索結果ページに広告が掲載される。しかしながら、この商品ではそれができないのだ。この時点で、スポンサードサーチとはまったく違うサービスであることがご理解頂けるだろう。

 では、実際に掲載されるためには何をすべきなのか。スポンサードサーチとインタレストマッチの両サービスを利用している顧客に対しては、スポンサードサーチで効果のあがっているキーワードを中心にアカウントを構築させていただくことが多い。しかしながら、この施策ではインプレッションが思うように伸びないのである。

 当然ではあるが、スポンサードサーチで効果が高いキーワードの多くは検索ユーザーのモチベーションを適確にセグメントした複合語であるケースが多い。しかし、インタレストマッチにこれと同様のキーワードを入札するということは、Yahoo! JAPANにそれらのキーワードを含んだコンテンツが掲載されるということになる。

 まれなケースではあるが、単一のキーワードにおけるインプレッションが圧倒的に増えている傾向を踏まえると、現状は検索履歴のリファラーや行動履歴におけるキーワードの要素よりも、コンテンツマッチの要素が強く出ているのかもしれない。

 掲載ロジックが完全にオープンにされていないインタレストマッチ。しかし一部の顧客が入札しているキーワードでは、極端にインプレッションが伸び、格安のクリック、コンバージョンが得られているという実績も出始めている。これらの事例をもとに今後インタレストマッチを利用いただく顧客への提案は、スポンサードサーチと同様に、「いきなり成果を求める」ということよりまず、「掲載される」というところから始めたいと考えている。

近藤洋司(セプテーニ)

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