Ivan Krstic氏は取り組む対象を100ドルノートPCからアップグレードすることになった。One Laptop Per Child(OLPC)プロジェクトの元セキュリティアーキテクトである同氏は米国時間5月11日からAppleで働き始めたのである。
Krstic氏はAppleで働き始めたことを自らのブログで明らかにした。同氏はパスワードやハードドライブ暗号化、マシン認証、セキュリティアップデート、データ喪失の防止のためにOLPCが採用しているBitfrostというセキュリティ規格のアーキテクトを務めていた。同氏は今後、クパチーノに拠点を置くAppleでOSのコア部分のセキュリティに取り組むことになる。
OLPCはハッカーらが狙うメジャーなプラットフォームではないものの、おそらくKrstic氏のセキュリティに対する考え方がAppleの興味を引いたのだろう。 ZDNetの記事では以下のように述べられている。
このシステム(Bitfrost)は特定のウイルスをブロックするのではなく、コンピュータ上のすべてのプログラムを個々の仮想OS上に隔離することで、いずれのプログラムも、コンピュータに損害を及ぼしたり、ファイルを盗んだり、ユーザーの様子をうかがったりできなくするのである。ウイルスは隔離されて無力化され、コードを実行することができなくなる。
Krstic氏によると、これによってウイルスを作成するという「目的そのものを打ち砕く」ことになるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」