Appleにとって、2006年末の年末商戦が喜びにあふれたものだったことは間違いない。
Appleは米国時間1月17日付けのプレスリリースで、会計年度2007年第1四半期(12月30日締め)の決算を発表した。それによると、iPodの販売が好調だったことが追い風となり、10億ドルの利益を計上したという。
Appleの最高財務責任者(CFO)Peter Oppenheimer氏はプレスリリースを発表した後に開かれた電話会議で「会計年度2007年はすばらしいスタートを切ることができた」と述べた。
売上高は、前年同期の57億ドルより約25%多い71億ドルだった。また1株当たり利益は前年同期が65セントだったのに対し、今回は1.14ドルにまで増えている。
決算内容はThomson First Callが事前に集計したアナリストらの予想を大きく上回った。アナリストらは、売上高が64億ドル、1株当たり利益が78セントと予測していた。
しかしながらAppleは、第2四半期に関しては慎重な見通しを示している。同社では、第2四半期は売上高が48億〜49億ドル、1株当たり利益が54〜56セントになると予測している。もっとも、これらの数字は、第2四半期の初めにアナリストらが予測していた数字を下回っている。
AppleはiPodについて、登場から5年が経過しているにも関わらず、販売が順調に推移しているという。年末商戦におけるiPodの販売台数は、2005年が1400万台だったのに対し、2006年は2100万台強だった。しかし、iPodの売上高は29億ドルから34億ドルへと、18%しか伸びていない。iTunes Storeの売上高は29%増えた。
実はApple直営店舗では、iPodの出荷台数や売り上げが減少している。しかし、チャネルパートナーや小売店でのiPodの取り扱いを増やしたことから、全体的にはiPodの販売数を大きく伸ばすことができたとAppleの最高業務責任者(COO)Tim Cook氏は述べる。
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