モトローラ、アップルを提訴--「iPhone 4S」「iCloud」をめぐり

Josh Lowensohn (CNET News) 翻訳校正: 編集部2012年01月26日 08時14分

 永遠に終わることはないのではないかと思われるAppleとMotorolaの間の法的争いにおいて、Motorolaが新たな攻撃を仕掛けた。

 Motorolaは米国時間1月24日、新しい訴状をフロリダ州南部地区米連邦地方裁判所に提出した。特許ブロガーであるFlorian Mueller氏が発見した同訴状では、Appleが2つの同社最新製品である「iPhone 4S」と「iCloud」によって、Motorolaの特許6件を侵害していると訴えている。

 Motorolaが同裁判所でAppleを提訴するのは2度目のことである。同社は今回、Appleがこれらの特許を侵害し、その後も侵害し続けているとして訴えている。Motorolaは、損害賠償と2製品に対する差し止め命令を求めている。

 Motorolaは、今回の訴訟を加えた理由について、さらなる侵害に対する訴えを最初の訴訟に追加することが裁判所命令によって禁止されていたためと述べている。

 Appleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。Motorolaの広報担当者は、次のように述べた。

 今回の提訴は、フロリダ州でわれわれが既に提訴しているAppleに対する訴訟で対象としている同じ特許に関連するものである。今回の訴状は、2つの新製品であるiPhone 4SとiCloudを特に対象としている。Motorola Mobilityは、最先端技術の開発、および、業界全体で高い評価を受ける知的財産ポートフォリオの構築に何年もの間絶えずに取り組んできた。

 Appleが侵害しているとMotorolaが訴えている特許は次のとおりである。

  • 米国特許第5710987号。Motorolaが1998年に取得した「埋め込み型の外部アンテナを搭載するレシーバ」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4Sが同特許を侵害しているとしている。
  • 米国特許第5754119号。Motorolaが1998年に取得した「複数のページャの状態を同期するシステムおよび方法」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4SおよびiCloudが同特許を侵害しているとしている。
  • 米国特許第5958006号。Motorolaが1999年に取得した「要約されたデータを通信するための方法および装置」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4SおよびiCloudが同特許を侵害しているとしている。
  • 米国特許第6101531号。Motorolaが2000年に取得した「ホストから無線クライアントに転送されるデータをフィルタリングするために、前出の無線クライアントで用意されたユーザーが選択した基準フィルタを、通信サーバに伝送するためのシステム」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4SおよびiCloudが同特許を侵害しているとしている。
  • 米国特許第6008737号。Motorolaが1999年に取得した「携帯通信端末に追加されたソフトウェアの利用を制御するための装置」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4Sが同特許を侵害しているとしている。
  • 米国特許第6377161号。Motorolaが2002年に取得した「アドレス情報の交換を円滑にするための無線メッセージングシステムにおける方法および装置」に関する特許である。Motorolaは、AppleのiPhone 4SおよびiCloudが同特許を侵害しているとしている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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