iPadで本格的な文書の作成や編集を--高機能アウトラインエディタ「OmniOutliner 2」

 OmniOutliner 2は、iPad用の高機能なアウトラインエディタだ。インストールには、iOS7以上が必須となる。使いやすいベーシックなデザインのテンプレートを利用して、素早く文書を作成できる。また、HTML、OPML、プレーンテキスト、Wordなどさまざまな形式のファイルに書き出すことができ、iPadで本格的な文書の作成や編集が可能だ。iPad版単体でも、十分に使えるが、Mac版のOmniOutlinerと一緒に利用すると、オフィスでも外でも同じ文書を編集できるので非常に便利だ。

  • Settings(設定)画面。タブキーをタップした時に、段落内でタブを挿入するか、セル間を移動するかを選択したり、音声を録音する際の音質を選択したりできる

 テンプレートは、見やすい配色デザインが施された文書スタイルや、シンプルなアウトラインレベルが設定された文書スタイルなど、全部で8種類が用意されている。文書のスタイルは、文書を開いた後に表示される設定アイコンをタップして、いつでも変更できる。適用するテンプレートごと変更することも、段落ごとにスタイルを変更することも可能だ。また、文書に列を追加して表スタイルとして利用することもできるので、用途はテキストのみの文書作成にとどまらない。

 段落の先頭に付加されている記号をタップすると段落全体を選択でき、ドラッグ&ドロップして段落を入れ替えたり、カットやコピーした後、他の場所に貼り付けたりすることも簡単だ。段落内の任意の箇所で画面を長押しすると、段落に対して適用できるメニューが表示される。段落の途中で改行したり、段落内の一部の文字列の書式を変更したり、段落を分割したりできる。また、各段落にはノートを付加して、再調査が必要なことや他の人への伝言などを入力することも可能だ。段落ごとの編集や入れ替えがしやすくないとアウトラインエディタである意味がないが、OmniOutliner 2はその点が非常にスムーズで、価格相当の価値はあると感じる。

  • テンプレートの一覧。文書の作成後でも、テンプレートを変更することはできる

  • 文書内を検索した後、検索結果をすべて選択すると、画面下部のようなツールバーが表示され、選択箇所を一気にコピーしたりカットしたりすることができる

  • 文書の一覧で文書を長押しして、「Send via Mail(メールで送信)」を選択すると、さまざまな文書形式に変換して送信できる

 また、iPad上で利用する場合、どのエディタでも気になることではあるが、OmniOutliner2でも気になるのが、ソフトウェアキーボードを使うと、画面の半分近くがキーボードで隠されてしまうという点だ。文書作成中は画面をなるべく広く使って、文章間のバランスを見たり書き直したりしたいと思うものだ。そのため、OmniOutliner2を使う際には、Bluetoothのキーボードを利用すると画面が広く使えてより快適だ。

  • Omni Sync Serverの設定画面。サーバー上の文書と同期するか、インポート/エクスポートの手順を踏むかなどの動作を選択可能

 価格の面から言えば、かなり高価なアプリではあるが、編集機能の豊富さの他に、無料で同期用サーバ(Omni SyncServer)が利用できるという最大の利点がある。Omni Sync Serverは、OmniGroupが提供している同期用サーバ機能であり、Omni製品利用者ならば誰でも無料で登録できる。Omni SyncServerを利用すれば、Omni製品で作成する文書やデータなどの情報を最適な状態でクラウド上に保存でき、複数のデバイス間で同期して利用できる。

 また、MacにOmniPresenceをインストールすれば、Mac上で作成した文書とiPad上で作成した文書を同期して同じ文書を編集することができるようにもなる。普段はMacで文章を書いているが、出かけた先でもその続きを書きたいという場合はMac版とiPad版の両方のOmniOutlinerを使うと、非常に生産性がアップするのでお勧めだ。

  • 文書の保存場所、または文書は作成する場所を選択する。クラウドサービスであるOmni Sync Server上に作成しておくと、複数のデバイス間で同期できるほか、アプリを再インストールすることになった場合でも安心だ

  • ローカルを選択した場合でも、Omni Sync Serverを選択した場合でも、使用できるツールは変わらない。画面右上の+アイコンをタップすると、新しく文書を作成できる

  • Omni Sync Server上にある文書の編集画面。編集後、画面上部中央にある雲のようなアイコンをタップすると、文書が同期される

>>OmniOutliner 2のダウンロードはこちらから

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