クラウドコンピューティングをAkamaiエッジで実行可能に

新たなイニシアチブ「Gecko」により、世界で最も分散されたクラウドコンピューティングプラットフォームの構築が加速

オンラインライフの力となり、守るクラウド企業、Akamai Technologies(NASDAQ:AKAM)は、クラウドコンピューティング機能を、世界最大級のスケールで展開する大規模なエッジネットワークに組み込む計画を発表しました。Gecko はGeneralized Edge Computeに由来し、ユーザー、デバイス、データソースに近い場所でワークロードを実行することでより優れた体験を提供したい企業向けのクラウドコンピューティングプラットフォームになることを目指す、Akamai の戦略を前進させるものです。



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※本リリースは2024年2月13日 (現地時間) マサチューセッツ州ケンブリッジで発表されたプレスリリースの抄訳版です。

Akamai のアプローチは、テクノロジー業界に大きな転機をもたらしています。2023 年に実施されたグローバルの調査で、ClearPath Strategies は、IT 関連の意思決定者の 3 分の 2 が今後 12 か月で分散型クラウドサービスの利用が増加すると予測していることを明らかにしました。回答者の 3 分の 1 以上は、分散型クラウドの利点(AI や機械学習データを高速かつ効率的に処理および分析できることなど)が IT 戦略において極めて重要であると述べています。

この新しいイニシアチブは、エンタープライズマルチクラウド環境の主要プラットフォームになることを目指す Akamai の複数年にわたる戦略に沿った最新の一歩です。より高いパフォーマンス、より低いレイテンシー、および真のグローバルスケーラビリティを必要とする最新のアプリケーションのニーズを満たすよう設計された、新しいタイプのクラウドを実現するために、Akamai が描いているビジョンの新たな一歩でもあります。既存のクラウドアーキテクチャはそのようなニーズに対応しきれていません。

既に Akamai は、いくつかのエンタープライズ顧客に対して Gecko の初期トライアルを実施しています。ClearPath Strategies は、Gecko の力を最大限に活用できるのは、AI 推論(inferencing)、マルチプレイヤーゲーム、ソーシャルメディアやストリーミングメディアの顧客であると予測しています。Akamai は、没入型(イマーシブ)を特徴とするサービス、空間コンピューティング、データ分析、消費者および産業向け IoT など成長分野での将来的なユースケースを想定しています。

現在の産業アーキテクチャは、クラウドとエッジネットワークを別々に扱っています。Gecko は、Akamai の世界中に分散した既存のエッジネットワーク上で汎用的なコンピューティングを展開できるようにするよう設計されており、既存のツール、プロセス、可観測性機能を活用して、クラウドからエッジにわたる一連のコンピューティング全体で一貫した体験を提供します。従来型の処理の重いコンピューティングは、通常、集約型のデータセンターに任せますが、Gecko によってその処理や環境一式を Akamai のネットワークのエッジに移すことができます。これにより、以前は届きにくかった何百もの場所でフルスタックコンピューティングが実行可能になり、お客様はユーザーの近くにワークロードを移動できるようになります。

従来のクラウドプロバイダーにとって届きにくかった場所にクラウドコンピューティングを投入できれば、開発者は構築をクラウドで行うのか、エッジで行うかで迷う必要がなくなります。クラウドプロバイダーやエッジプロバイダーに対する開発者の要求が高まっているため、Akamai は一連のコンピューティングをまとめることでイノベーションを起こすことを計画しています。そのために、クラウドコンピューティングの能力をエッジに配置するためのコンバージェンスを推進しています。これは、以前には考えられないことでした。

Akamai の共同創立者兼 CEO である Tom Leighton 博士は「Gecko は、この 10 年間でクラウドに起こった出来事で最もエキサイティングなものです。より接続性の高いクラウドへのロードマップが次のフェーズに移ったということです。これは、Akamai が Linode を買収してコスト効率に優れたクラウドネイティブコンピューティングをポートフォリオに加えたときから考えていたことです。Akamai Connected Cloud をリリースした後、世界中に新たなコアコンピューティング拠点を迅速に展開し、そのロードマップを実行し始めました。Akamai はこのビジョンを推進するために、Gecko によって、自社のクラウドプラットフォームのコンピューティング能力とエッジが持つ物理的な近さと効率性を組み合わせて、他のどのクラウドプロバイダーよりもユーザーに近い位置にワークロードを配置することを目指しています。Akamai の言う地球規模での運用が、まさに実現します」と、述べています。

Akamai Connected Cloud:世界で最も分散しているクラウドプラットフォーム
Akamai は、世界中の 4,100 の拠点で構成される大規模なネットワークにより、世界で最も分散されたクラウドプラットフォームである Akamai Connected Cloud を実現しています。超分散型、完全自動、高効率で、極めて信頼性の高いネットワークを 25 年にわたって管理してきた実績がある Akamai は、世界トップクラスのクラウドプロバイダーの中でも独自の地位を確立しています。ハイパースケーラーは、10 年前に作られた集約型クラウドモデルに基づいて市場を支配してきましたが、このモデルではコンピューティング能力のスケールアップが重視されるため、リーチが犠牲になります。小規模なエッジプロバイダーや CDN プロバイダーは、コンピューティング能力と引き換えにスケールアウトリーチを重視するようになりました。Linode をネットワークに加え、この 1 年間でコアコンピューティング拠点を増やしたことにより、Akamai は Akamai Connected Cloud を世界で最も分散されたクラウドコンピューティングプラットフォームへと生まれ変わらせました。業界は、一連の幅広いコンピューティングにおいて構築および展開されるアプリケーションやデータのコストパフォーマンスの向上、レイテンシーの低減、セキュリティの強化に対する要求の増大に直面していますが、Akamai はクラウドとエッジの両方の力を活用できれば利点が得られると考えています。この利点と、分散型ネットワーキングにおける Akamai の豊富な経験が組み合わさることで、お客様はより強力で、ポータブルな、使いやすい、低コストのクラウドにアクセスできるようになる見込みです。

IDC のクラウドおよびエッジサービス部門 Research Vice President である Dave McCarthy 氏は「Akamai は Linode を買収したときに交わした約束を実現しようとしています。そのために、コンピューティングをセキュリティやデリバリーと迅速に統合しています。Akamai が現在 Gecko で実現しようとしていることは、コンピューティングとデータをエッジに近付けたいというニーズに基づいて私たちが目指している、クラウドの分散化という目標と重なっています」と、述べています。

Akamai の Gecko ロードマップ:届きにくい場所にコンピューティングを配置
Akamai は、速いペースでありながら着実に Gecko のロードマップを展開しています。本日発表された第 1 段階では、仮想マシンをサポートするコンピューティングを年末までに 100 都市に導入することを目指しています。2024 年にはすでに、香港特別行政区、クアラルンプール(マレーシア)、ケレタロ(メキシコ)、ヨハネスブルグ(南アフリカ)のほか、ボゴタ(コロンビア)、デンバー(コロラド州)、ヒューストン(テキサス州)、ハンブルク(ドイツ)、マルセイユ(フランス)といったハイパースケーラーが集中していない都市にも、Gecko で構築された新しい拠点を展開しています。第 1 四半期末までに、サンティアゴ(チリ)に 10 か所目の Gecko 拠点が展開される予定です。これらの 10 か所の新しい Gecko 拠点と既存の 25 のコアコンピューティング拠点以外にも、Akamai は今後数年間で数百の都市を自社のグローバルなクラウドコンピューティングのフットプリントに追加することを目指しています。

今年の後半に開始される Gecko の第 2 段階では、コンテナを追加する予定です。Gecko の第 3 段階では、自動化されたワークロードオーケストレーションを追加して、開発者が何百もの分散された場所でアプリケーションを簡単に構築できるようにする予定です。最終目標は、各コアコンピューティング拠点とエッジの間で一貫したユーザー体験を実現することです。

Akamai Technologiesについて:
Akamai はオンラインライフの力となり、守っています。世界中の先進企業が Akamai を選び、安全なデジタル体験を構築して提供することで、毎日、世界中の人々の生活、仕事、娯楽をサポートしています。超分散型のエッジおよびクラウドプラットフォームである Akamai Connected Cloud は、アプリと体験をユーザーに近づけ、脅威を遠ざけます。Akamai のクラウドコンピューティング、セキュリティ、コンテンツデリバリーの各ソリューションの詳細については、akamai.comおよびakamai.com/blogをご覧いただくか、X (旧 Twitter) と LinkedInでAkamai Technologiesをフォローしてください。

私募証券訴訟改革法に基づく記述:
本リリースは、1995 年私募証券訴訟改革法のセーフハーバー条項に基づき、Akamai の予測、計画、見通しに関する声明など、歴史的な事実に基づく声明ではない未来の見通しを含んでいます。市場で受け入れられるようなソリューションを生成するイノベーション投資の失敗、これまでと同じペースでは収益が伸びず費用の増大率を収益よりも抑えることができないといった事象、価格競争やビジネスモデルの変更を含む競争の影響、不確実な経済状況/金融サービス業界の混乱/インフレ/金利の上下動/外国為替相場の変動/証券市場の変動/通貨供給の変動の影響を含むマクロ経済トレンドの影響、ウクライナで進行中の戦争やイスラエルとハマスの戦争による制裁と混乱を含む地政学的な条件や不確実性、継続するサプライチェーンおよび物流のコスト/制約/変化/混乱、サイバー攻撃/データ漏えい/マルウェアを含む製品や IT システムの不具合や混乱、計画通りに得られない買収や再編によるメリット、米国や世界各地の経済/政治/規制条件の変化、重要な人材を獲得および維持する Akamai の能力、新しいサービスまたは機能の開発が遅れた/開発できない、または開発できた場合でもこのようなサービスと機能が市場で受け入れられない、またはこのようなソリューションが予測通りに動作しないなど、Akamai の年次報告書 Form 10-K や四半期報告書 Form 10- Q などの SEC に関する文書に記載されているその他の要因を含むが、これらに限定されない様々な重要な要因により、これらの将来の見通しに関する記述によって示された情報と Akamai の実際の結果が大幅に異なる可能性があります。

また、本プレスリリースの内容には、本プレスリリース時点での Akamai の予測および理念が含まれています。Akamai は、今後発生する事象や開発により、こうした予測や理念が変わると予想しています。ただし、Akamai が今後ある時点で、こうした将来の見通しの記述を更新する可能性がありますが、その保証は明示的に否認します。将来の見通しに関するこれらの記述は、本プレスリリース発行以降の任意の時点における Akamai の予測や理念を示したものであり、依拠することはできないものとします。

※AkamaiとAkamaiロゴは、Akamai Technologies Inc.の商標または登録商標です
※その他、記載されている会社名ならびに組織名、ロゴ、サービス名は、各社の商標または登録商標です
※本プレスリリースの内容は、個別の事例に基づくものであり、個々の状況により変動しうるものです

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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