大雨時の水門操作を遠隔化・自動化する運転支援システムの開発を開始

株式会社IHI 2023年12月11日 16時16分 [ 株式会社IHIのプレスリリース一覧 ]
From PR TIMES

~激甚化・頻発化する洪水被害に対し,水門操作員の課題解決に貢献~

 IHIは,このたび,内閣府が主導する戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)の研究課題「スマート防災ネットワークの構築」に研究開発機関として参画し,現在は現地での操作が主流となっている大雨時の水門操作を遠隔化・自動化するための支援システムの開発を開始しました。



 現在,河川の流れを制御する水門の操作は,操作員が現地でマニュアルに基づいて行う機側操作が主流となっています。一方,近年,水門の操作員がおかれる作業環境は,高齢化と担い手不足,地球温暖化に伴う気候変動による洪水被害の激甚化・頻発化による負担増加が課題となっています。


 IHIは,本研究において,これまで水門事業で培ってきた水門技術や,設備の劣化診断技術,センシング技術を活用し,これらの課題を解決する技術開発を推進します。具体的には,操作員が現地における水門の周辺情報をもとに行っている操作判断を自動化する技術,老朽化した水門設備の異常診断技術,故障発生時でも水門操作を適切に行うための技術を開発します。


 IHIは,本研究で開発する水門の自動運転支援システムにより,水門の遠隔操作への移行を支援し,気候変動に伴う災害激甚化・頻発化に対する防災・減災に取り組んでいきます。


【SIP第3期課題について】
「スマート防災ネットワークの構築」は、A~Eの5つのサブ課題で構成されており,IHIは,サブ課題Dに参画します。
サブ課題D:流域内の貯留機能を最大限活用した被害軽減の実現
研究開発責任者:角 哲也 国立大学法人京都大学 防災研究所 教授
社会実装責任者:小平 卓 一般財団法人水源地環境センター 理事
 <研究開発テーマ>
D-1: 流域内の貯留・洪水調節機能と氾濫リスクの評価
D-2: 既存インフラの貯留効果を最大限発揮することを可能とするシステムの開発
D-3: 水門・排水機場の緊急時操作遠隔化・自動化技術の開発
 <研究開発機関>
国立大学法人京都大学,一般財団法人水源地環境センター,一般財団法人国土技術研究センター
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構,一般財団法人日本気象協会
国立研究開発法人土木研究所,国立大学法人筑波大学
株式会社IHI

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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