【第69回産経児童出版文化賞】シン・ソンミ作・清水知佐子訳『真夜中のちいさなようせい』が翻訳作品賞受賞!

韓国で大人気の東洋画家シン・ソンミさんが描く『真夜中のちいさなようせい』(清水知佐子訳、ポプラ社刊)が第69回産経児童出版文化賞の翻訳作品賞を受賞いたしました。




第69回産経児童出版文化賞の翻訳作品賞受賞!


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2021年6月に刊行された絵本『真夜中のちいさなようせい』は、この度、第69回産経児童出版文化賞の翻訳作品賞を受賞いたしました。本作は、韓国で出版された原書の翻訳絵本で、小さかった頃のママと男の子の心の交流を描く物語。伝統的な技法を現代的にアレンジしながら、デザイン的に優れた作品を発表し、韓国で高い人気をほこる画家、シン・ソンミさんが初めて手掛けた絵本作品です。翻訳は、絵本、子ども向き実用書、長編小説など幅広いジャンルで活躍されている韓国語の翻訳家の清水知佐子さんが担当。

「日々の暮らしに追われて疲れきった大人たちに、子どものころの純粋な気持ちを取りもどしてほしい」、そんな願いも込められた、心が軽くなる1冊。

『真夜中のちいさなようせい』
シン・ソンミ/絵・文 清水 知佐子/訳
定価:1650円(10%税込)

【あらすじ】
ある真夏の夜、男の子が熱を出して寝ています。そばには看病をするママ。ママがつかれて、うとうとしはじめた時、男の子はまくらもとから聞こえるちいさな声に目をさましました。見ると、ちいさなようせいたちが、そうっとしのび足で近づいてきています。そして「ママがこどもだったころ、いつもいっしょでなかよしだった」と語ります。小さかった頃のママと男の子の心の交流を描く、美しくあたたかな物語。
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受賞発表時のコメント

今回の受賞に際し、翻訳家のさくまゆみこさんから、下記のような選評が寄せられました。

(前略)勢いの良さで勝負するような絵本やマンガ風の作品がもてはやされる時代にあって、伝統的な手法でていねいに細かく描かれたこのような絵本は貴重だし、ぬくもりも伝わって想像力がひろがる。文章には登場しない猫があちこちに顔を出しているのも楽しい。(2022年5月5日付 産経新聞朝刊)

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著者紹介


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シン・ソンミ /作者
蔚山大学東洋画科卒業、弘益大学大学院東洋画科卒業。2003年に韓国美術大展に入賞し、日韓交流展(2007)、韓国国際アートフェア(2009)に参加するなど、国内外で活発な活動を続けている。2006年から数多くの展示会を通して「ようせいシリーズ」を発表。2016年にはじめての絵本として『真夜中のちいさなようせい』を刊行し、2017年にドイツの国際推薦児童図書目録「ホワイトレイブンズ」にリストアップされた。2020年に「ようせいシリーズ」の2冊目の絵本として『ようせいたちのおくりもの』を出版した。近年では、2019年の韓国tvNドラマ『ロマンスは別冊付録』内にその作品が登場したほか、韓国で先月開催された江陵(カンヌン)国際映画祭のメインビジュアルを手掛けるなど、各界から注目を集める人気アーティスト。


清水 知佐子 /訳者
和歌山県に生まれる。大阪外国語大学朝鮮語学科卒業。読売新聞記者などを経て翻訳に携わる。訳書に『女ふたり、暮らしています。』(キム・ハナ、ファン・ソヌ著、CCC メディアハウス)、『9歳のこころのじてん』(パク・ソンウ文、キム・ヒョウン絵)、『ファンタステックガール』(キム・へジョン著、ともに小学館)などがある。

*ポプラ社こどもの本編集部note「おとなりの国の本を届ける人々 韓国から日本へ・日本から韓国へ」
清水さんによるマガジン公開中! >> リンク


産経児童出版文化賞とは

「次の世代を担う子どもたちに良い本を」を主旨に昭和29(1954)年に制定されました。これまでに児童文学、絵本、翻訳本、図鑑などの児童書約1200作品が受賞しています。戦後日本の児童文学、絵本文化の歴史を形づくってきた表彰制度。

プレスリリース提供:PR TIMES リンク

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