牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」 乳用牛向け分娩兆候アラートのサービス提供を開始しました

デザミス株式会社(以下、デザミス 本社:東京都江東区青海、代表取締役 兼 CEO:清家浩二)と、NTTテクノクロス株式会社(以下、NTTテクノクロス 本社:東京都港区芝浦、代表取締役社長:桑名栄二)は、デザミスが提供している牛の行動モニタリングシステム「U-motion®」のオプションとして、乳用牛※1の分娩兆候を検知する「分娩兆候アラート」を2021年10月より酪農家を対象にサービス提供開始しました。両社は2020年に牛の分娩兆候を検知するアルゴリズムを共同開発し、乳用牛向けのサービス検証を進め、この度その有用性が確認されました。

■特長
(1)日本初!乳用牛の尻尾から取得する加速度と気圧のデータで分娩兆候を検知
 分娩検知専用のセンサータグを牛の尻尾に装着します。動きの変化を計測する加速度と気圧のデータをセンサーから取得。そのデータから自動で分娩兆候を検知するアルゴリズム(特許出願中)を新たに開発し、日本で初めて尻尾の動きで分娩を検知するシステムを実現しました。

(2)Eメールで分娩兆候をお知らせ
 アルゴリズムが分娩兆候を検知すると、牛番号・牛舎番号などの個体情報をEメールで通知します。農場から離れた場所からも分娩予定の牛の行動を確認することができます。アラートが出た牛は、おおよその分娩タイミングが予測できるので、早めに準備を開始すれば分娩事故のリスクを減らすことが可能です。

■実証実験について
〇試験期間
 2020年8月1日~2021年10月31日

〇試験内容
 分娩予定日が近い乳用牛にセンサーを取り付け、分娩前にアラートが発報されることを確認する。フリーストール、フリーバーン、つなぎの農場で同様の試験を実施。

〇試験結果
 分娩検知専用のセンサータグを装着した牛の8割以上に対して、アラートの発報から24時間以内に分娩が認められた。

〇実証実験にご協力いただいたお客様のコメント
 兵庫県洲本市 株式会社共生舎 代表取締役 新宅邦章さま
・センサー(装具)の装着について
 まず「U-motion®」のスマートフォン画面で分娩予定の牛を確認し、牛にセンサーを装着。装着したセンサーの番号をスマートフォンで登録するだけ。1頭あたり1~2分程度で装着完了するので手軽だった。

・アラートの精度
 精度としては96%くらいあり想像以上に良かった。期間中に30頭くらいの母牛で分娩があり、うち29頭でアラートが正しく作動した。

・アラートの評価
 今までは夜中でも2時間おきに牛舎へ見回ることもあったが、実証試験でセンサーを装着してからは分娩間近の牛については通知してくれるので精神的な負担も減ったと感じる。分娩アラートの<弱>が出て母体確認をした際に逆子と分かった。事前に分かっていれば滑車で分娩を早めるなどの対応が早くできるようになり、事故が減った。

■牛を観察する人工知能「U-motion®」
 「U-motion®」はICT・IoT・人工知能などの技術を活用して牛の行動をリアルタイムにモニタリングするサービスです。牛に装着した専用センサーが、採食、飲水、起立、横臥、歩行、反芻などの行動データを24時間収集し続けます。集積したビッグデータを人工知能(AI)で解析し、アラート機能や台帳機能として提供することで、効率的な農場経営をサポートします。

このプレスリリースの付帯情報

実証実験の様子

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

※1:肉用繁殖牛向けの分娩兆候アラートは2020年にサービス提供を開始しました。

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