~熟練者でなくとも繁殖に最適な増体管理ができ、効率的な養豚経営をサポート~
なお、本システムは同年10月13日~15日に幕張メッセで開催される「第3回 国際畜産資材EXPO」(主催:RX Japan株式会社)、及び、同年11月24日~26日に東京ビッグサイトで開催される「アグリビジネス創出フェア2021」(主催:農林水産省)に展示します。
■背景
養豚経営を左右する重要な要因として、繁殖成績の向上が挙げられます。高い繁殖成績を上げるためには、飼養環境や給餌・給水を適正に管理することが重要です。中でも給餌管理による母豚の増体コントロールは、健康な子豚を多く出産することにつながります。通常200kg超もある母豚向けの体重計はコスト面や労力を要するため導入している養豚場は少ないため、母豚の増体を測定する簡易的な手法として、目視や触診による太り具合の測定や超音波による背脂肪厚の測定が取り入れられています。しかしながら、いずれも熟練の技術が求められるとともに、測定者による誤差の発生や測定作業に労力を要する課題がありました。
NTTテクノクロスと山形県養豚研究所および伊藤忠飼料株式会社との2年間にわたる共同研究により、母豚の増体変化には胸囲が最も相関関係が高いことが判明しました。NTTテクノクロスでは、豚体重推定システム「デジタル目勘(めかん)」*3の技術やノウハウを活用し、母豚の胸囲から増体を可視化する本システムを開発しました。
■特長
(1)非接触で簡単計測
母豚の背中を撮影し胸囲を推定します。従来の測定作業と比べて手軽に素早く計測ができます。
(2)給餌管理に活用
推定した胸囲から母豚の太り具合を自動評価。増体推移はグラフでも確認でき、熟練の知識や勘がなくても給餌量の調整が可能。繁殖に最適な増体管理を実現し飼料コストの最適化も図れます。
(3)繁殖成績の見える化・分析に活用
データの蓄積により品種や飼養環境に合わせた農場ごとの増体推移曲線を作成可能。増体変化と繁殖成績の紐づけにより、繁殖傾向の見える化や分析が行え、繁殖成績の改善をサポートします。
■参考価格(税別)
・母豚100頭以上 /初期導入費:7.2万円~、年間ライセンス費:2.8万円~
・母豚1,000頭以上/初期導入費:60万円、年間ライセンス費:24万円
※母豚数により価格が異なるため、詳細はお問い合わせください。
※上記と別途、機材一式(スマートフォン、深度センサー等、合計約10万円)が必要となります。
*1:母豚(ぼとん)
肉豚を産む雌豚(繁殖用雌豚)。
*2:増体
体重の増減変化。
*3:デジタル目勘
NTTテクノクロスが開発した肉豚を撮影するだけで体重を推定する専用端末。肉豚は豚房で多頭飼育されている場合が多く、持ち運びや撮影にも便利な小型・軽量の端末。(リンク)
*「any-condition」はNTTテクノクロス株式会社の商標です。
*「any-condition」はNTTグループのAI「corevo®」の一つであるNTTテクノクロス独自の画像認識技術と機械学習で構築した計測ロジックを活用したサービスの1つです。
*「corevo®」は日本電信電話株式会社の登録商標です。(リンク)
* 記載されている商品名・会社名などの固有名詞は一般に該当する会社もしくは組織の商標または登録商標です。
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