府内初 箕面市で外国人防災アドバイザーが誕生しました!~外国人市民の防災力の向上をめざします~

箕面市には87カ国約2900人もの多くの外国人のかたが居住しており、使われている言語も多岐にわたることから、外国人市民へ災害情報等を早く正確に伝えることが課題でした。大阪北部地震の際には、多くの外国人同士がSNS情報を頼りに住まいから遠い避難所に来たり、避難情報が分からず避難をしなかったことなどがわかりました。
そこで箕面市では、外国人市民に防災研修を受講いただき、自分自身の防災知識を高めるとともに、外国人市民に向けて防災意識の啓発や、災害時に正確な情報を得て多言語で情報発信を担う「外国人防災アドバイザー」を養成し認定しました。
令和3年度は、当事者の視点から外国人市民が防災・災害に関する知識を身につけられる研修やイベントなどを企画し、継続的に活動を行います。
今後、毎年5名程度の「外国人防災アドバイザー」を養成し、地域住民や行政と連携を図りながら、自分の命を自分で守り、また互いに助け合うことで外国人市民が安心して暮らせるまちづくりをすすめます。

1.制度創設のきっかけ
平成30年6月18日に発生した大阪北部地震では、避難所となっている豊川南小学校に、想定を超える130人以上の外国人市民が避難されました。その後の聞き取りから、緊急地震速報や避難情報を読むことができず、不安な中、同じ言語を話すかた同士のSNS情報を頼りに、豊川南小学校の避難所にたどり着いたということがわかりました。中には、住まいに近い避難所を知らずに遠い避難所に来たかたや、市外から避難して来たかたもいました。この経験から災害時などのいざという時には、同じ言語を話すかた同士の情報のやりとりが役立つことがわかりましたが、同時に住まいに近い避難所がどこにあるか事前に調べるなど防災意識の啓発を常日頃から行う必要があることがわかりました。

2.防災研修の受講
災害などの緊急時だけでなく、日頃から外国人市民への防災の啓発や正しい情報の伝達を行うため、「外国人防災アドバイザー」養成講座を開始し、今年度はイランや中国、韓国、ベトナム出身の外国人市民5名が受講しました。令和3年2月18日には、箕面市市民安全政策室職員による講義「箕面市での災害リスク(地震)と防災体制」を受講しました。2日目となる2月28日には人と防災未来センター研究員の楊梓さんによる「その時、私たちの行動」をテーマとした講義とワークショップや、市民安全政策室職員による備蓄食糧の解説などを受講しました。当日の参加者からは、災害時に準備しておくべき食料などの知識を得て、すぐに準備ができて良かったとの声や、箕面市のハザードマップに、英語表記や英語版のウェブサイトのURLを加えてほしいなど、今後の活躍が期待できる発言がありました。

3.今後の取り組み
今後、「外国人防災アドバイザー」は、外国人市民が防災・災害に関する知識を身に付けられる研修やイベントなどを企画し、啓発を行っていきます。
また、災害経験のない外国人市民にも、言葉や意味がわかりやすい多言語防災ガイドブックの作成を予定しています。
箕面市では毎年5名程度の「外国人防災アドバイザー」を養成し、地域住民や行政と連携を図りながら、自分の命を自分で守り、また互いに助け合うことで外国人市民が安心して暮らせるまちづくりをすすめます。

問い合わせ先
人権文化部 文化国際室
TEL 072-724-6769(直通)

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