2月22日は「頭痛の日」片頭痛に関する職場での患者さんと周囲の意識調査結果を発表 

日本イーライリリー株式会社 2020年01月29日 16時00分
From Digital PR Platform


日本イーライリリー株式会社(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:シモーネ・トムセン、以下「日本イーライリリー」)は、「頭痛の日(2月22日)」の機会に、頭痛の種類の1つである片頭痛に関する職場での患者さんと周囲との認識に関する調査結果を発表しました。本調査は、片頭痛の患者さんが抱える課題と周囲の捉え方、職場で求められる対応を明らかにすることを目的に実施されました。

片頭痛は、男性の3.6%、女性の12.9%が抱える神経性の疾患*1で、頭の片側もしくは両側に心臓の拍動に合わせて中等度から重度の強さの痛みが4~72時間持続すると共に、随伴症状として、悪心や嘔吐、光過敏、音過敏を伴うこともあります。日常生活上の支障を抱えながら過ごす負担は全疾患の中で2番目に大きいといわれています*2。

片頭痛患者さん300名、職場に片頭痛患者さんがいる方150名、いない方150名、合計600名を対象とした本調査では、患者さんが我慢して仕事を継続している現状と周囲の体調にあわせた働き方への支持が明らかになりました。

<調査結果ハイライト>
片頭痛の「痛み」により仕事に支障があっても、周囲に言えずに痛みを我慢している人が職場にいる。

仕事に支障が出るほどの片頭痛が出た時、業務上近い同僚に知らせる 54%、上司に知らせる 58%。知らせない理由の上位にあがったのは、「自分で我慢できると思った」「伝える機会がなかった」「伝えても片頭痛の辛さを理解してくれないと思った」。
仕事に支障が出るほどの片頭痛が出た時にも、92%が我慢して勤務を継続している。休めない最大の理由の上位にあがったのは、「自分の仕事が忙しいから」「周りの人に迷惑をかけたくないから」

周囲の人は、患者さんの「痛み」をおおむね理解し、配慮していると考えているが、一方の患者さんは理解されているとは感じていない。


片頭痛の「痛み」を、上司が理解していると思う患者さんは50%。
一方で、周囲が考える「片頭痛への」理解に関して、「片頭痛」という言葉の認知率はほぼ100%と高いが、片頭痛について詳しく知っていたのは、職場に患者さんがいる人の50%、患者さんがいない人の23%にとどまる。
片頭痛の「痛み」の認識に関して、片頭痛以外の痛みを伴う疾患や状態と比較すると、患者さんにとって片頭痛の痛みの程度は「出産」の次である一方、周囲の人が想像する片頭痛の痛みは、「出産→腎結石→骨折」の次であり、痛みへの認識にギャップがある。

周囲の人は、「痛み」などの体調に合わせて仕事を休むことへの許容度は高い。


周囲の人は、「片頭痛に理解を示している」55%、「仕事の配慮」49%、「自由に休ませる」33%と答える一方、患者さんは、「片頭痛に理解を示している」33%、「仕事の配慮」19%、「自由に休ませる」17%にとどまる。
片頭痛や痛みが出る疾患により働き方を調整することに対する許容度は高く、「痛みのある疾患」は84%、「片頭痛」は79%の人が仕事を休むことを許容している。

本アンケート調査を監修した富士通クリニック 頭痛外来/富士通株式会社 本社産業医 五十嵐 久佳 先生は次のようにコメントしています。「片頭痛は、30~40代の働き世代・子育て世代の女性に多いのですが、周囲の疾患の影響に関する理解が低く、また痛みが分かりづらいことから、気づかれなかったり誤解されたりすることも多いのが課題です。今回の調査でも、患者さんの多くが周囲に伝えられずに痛みを我慢して仕事をしていることが明らかになりました。一方で、痛みなど体調にあわせて働くことへの支持は高く、健康経営が注目される中、片頭痛のような『見えない痛み』への理解促進と個々人の状態に合わせた働き方を促進するための制度や取り組み、企業文化を作っていくことが求められます。」

日本イーライリリーでは、片頭痛の患者さんが働きやすい環境整備や疾患の理解促進を自社で取り組むと共に、知見を他社にも提供し、疾患を抱える人も周囲の人も共に働きやすい職場づくりを目指していきます。

※参考:1月29日発信プレスリリース「日本イーライリリー、「ヘンズツウ部」を発足 片頭痛の理解を促進し、働きやすい環境を整備」

*1:Sakai F. et al, Cephalalgia. 1997;17:15-22
*2:GBD 2017 Non-Typhoidal Salmonella I nvasive Disease Collaborators. La ncet I nfect Dis. 2019; リンク(19)30418-9


日本イーライリリーについて
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人です。人々がより長く、より健康で、充実した生活を実現できるよう、革新的な医薬品の開発・製造・輸入・販売を通じ、がん、糖尿病、筋骨格系疾患、中枢神経系疾患、自己免疫疾患、成長障害、疼痛、などの領域で日本の医療に貢献しています。詳細はウェブサイトをご覧ください。 リンク


<参考資料:調査結果詳細>
【調査概要】


調査名:片頭痛に関する職場での患者さんと周囲の認識に関するインターネット意識調査
実査期間:2019年9月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象と回収サンプルサイズ:合計600件


リンク




【主な調査結果】
■仕事に支障が出るほどの片頭痛が出た時の告知状況

業務上近い同僚に知らせる 54%、上司に知らせる 58%。
知らせない理由の上位にあがったのは、「自分で我慢できると思った」「伝える機会がなかった」「伝えても片頭痛の辛さを理解してくれないと思った」

Q.現在就業されている職場において、勤務中に仕事に支障が出るほどの「片頭痛」が出た時に、周囲へ知らせる事がありますか?

リンク

■仕事に支障が出るほどの片頭痛が出た時の対応

92%が我慢して勤務を継続している。
休めない最大の理由の上位にあがったのは、「自分の仕事が忙しいから」「周りの人に迷惑をかけたくないから」

Q.出勤前や勤務中に、仕事に支障が出るほどの「片頭痛」が出た時、「片頭痛」の痛みを我慢して出勤したり、「片頭痛」の痛みを我慢して勤務を継続したり、 一旦中抜けなどで休憩してから勤務を継続する事がありますか?

リンク

■患者さんが考える 「周囲の理解」


片頭痛の「痛み」を、上司が理解していると思う患者さんは50%

Q.あなたご自身が「片頭痛」である事を伝えていらっしゃる上司や同僚は、「片頭痛」による痛みを理解してくれていると思いますか?

リンク


■周囲が考える「片頭痛への理解」


「片頭痛」という言葉の認知率はほぼ100%と高いが、片頭痛について詳しく知っていたのは、職場に患者さんがいる人の50%、患者さんがいない人の23%にとどまる。

Q.頭痛の中に「片頭痛」という種類があることをご存知でしょうか?

リンク

■片頭痛の「痛み」の認識比較(VAS評価)


片頭痛以外の痛みを伴う疾患や状態と比較すると、患者さんにとって片頭痛の痛みの程度は「出産」の次である一方、周囲の人が想像する片頭痛の痛みは、「出産→腎結石→骨折」の次であり、痛みへの認識にギャップがある。

Q.あなたご自身の「片頭痛」の痛みはどの程度でしょうか? (職場の人:「片頭痛」の痛みはどの程度だと思われますか?) 表示されている疾患(症状)と比較して痛みの状態をスライダーでお知らせください。
【VASによる評価】 VAS(Visual Analog Scale)とは、「0」を「痛みはない」状態、「100」を「想像できる最大の痛み」の状態として、痛みが0~10の直線上のどの位置にあるかを視覚的に評価してもらうためのもの。自身が該当の状態・疾患になったことがない場合は、想像した痛みについて回答。
リンク



■片頭痛に関する職場での対応


周囲の人は、「片頭痛に理解を示している」55%、「仕事の配慮」49%、「自由に休ませる」33%と答える一方、患者さんは、「片頭痛に理解を示している」33%、「仕事の配慮」19%、「自由に休ませる」17%にとどまる。

[患者さん]Q. 現在就業中の職場において、「片頭痛」に対する周囲の人の対応で良かった事はございますか?
[職場の人]Q. 現在の職場で「片頭痛」患者さんのために配慮されていることはございますか?
リンク

■体調による働き方の変更への許容度


片頭痛や痛みが出る疾患により働き方を調整することに対する許容度は高く、「痛みのある疾患」は84%、「片頭痛」は79%の人が仕事を休むことを許容している。

Q.あなたの部下や同僚が「痛み」が出る病気になった場合、病気によってお仕事の予定を変更する事があった場合、どのように思われますか?
Q.あなたの部下や同僚が「片頭痛」によって仕事の変更をすることについてどう思われますか?
リンク


本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]