アストラゼネカ【喘息患者さんの実態調査 第三弾】専門医へ紹介された経験がない重症喘息患者さんは6割以上 ~重症喘息患者さんの4割が現在の治療内容が自分に合っているか知りたいと回答~

アストラゼネカ株式会社 2019年10月03日 14時00分
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アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:ステファン・ヴォックスストラム、以下、アストラゼネカ)は、気管支喘息患者さんを取り巻く現状や喘息治療の実態を明らかにすることを目的とした患者調査を、全国の気管支喘息患者さん※1 3000名を対象に、近畿大学病院 病院長 東田 有智先生の監修のもと実施しました※2。今回は、8月9日に発表した第一弾、9月12日に発表された第二弾の調査結果に続き、第三弾として「重症喘息患者さんの現状」編を発表します。

第三弾では、調査対象の3000名のうち、ガイドライン※3の定義により重症と判断される喘息患者さん(コントロールに高用量吸入ステロイド薬および長時間作用性β2刺激薬、加えてロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放製剤、長時間作用性抗コリン薬、経口ステロイド薬、IgEやIL-5を標的とした生物学的製剤の投与を要する喘息、またはこれらの治療でもコントロール不能な喘息をお持ちの患者さん、以下、重症喘息患者さん)170名に着目し分析しています。また、前年発表した「重症の気管支喘息患者さんと治療に携わる医師への調査(2018年2月 アストラゼネカ実施、以下、前年調査)」の結果との比較も分析しています。

第三弾「重症喘息患者さんの現状」編の主な調査結果は、以下の通りです。

【主な調査結果】
1:重症喘息患者さんは、ガイドラインの定義上でコントロール不十分または不良と判断される状態にもかかわらず、約半数の患者さんが、自分の喘息は「症状がコントロールされた状態だと思う」(47.1%)と回答。前年調査での同回答は64.0%(16.9%減)

<参考資料 調査結果1-1、1-2参照>

2: 重症喘息患者さんは、ガイドラインの定義上でコントロール不十分または不良と判断される状態にもかかわらず、約4割の患者さんが「喘息のない人と同じ日常生活を送れている」(41.8%)と回答。前年調査での同回答は58.0%(16.2%減)

<参考資料 調査結果2-1、2-2参照>

3:重症喘息患者さんの約半数が喘息の発作で救急搬送や救急受診を経験している(50.6%)

<参考資料 調査結果3参照>

4:現在の治療内容や処方内容が3年以上経過している重症喘息患者さんは約半数(53.5%)

<参考資料 調査結果4参照>

5:重症喘息患者さんの6割以上は専門医の紹介を受けたことがない(64.1%)

<参考資料 調査結果5参照>

6:重症喘息患者さんが治療に希望することは、「新しい治療法や薬などの選択肢についてメリット、デメリットを知りたい」(47.1%)、「現在の薬や治療内容が自分にあっているか知りたい」(45.9%)

<参考資料 調査結果6参照>

7:重症喘息患者さんの経口ステロイド薬(OCS)の認知度は約8割(82.4%)、生物学的製剤の認知度は約3割(29.4%)で、ともに前年調査での同回答と比較して有意差なし(それぞれ76.0%、29.0%)

<参考資料 調査結果7-1、7-2、7-3、7-4参照>


今回の調査を監修した近畿大学病院 病院長 東田 有智先生は次のようにコメントしています。「今回の調査結果では、コントロール不十分または不良の重症喘息患者さんのうち、専門医へ紹介された経験がない人が多数いることがわかりました。また、約半数の患者さんが、新しい治療法や薬のプラス面・マイナス面を知りたい、現在の治療法が自分に合っているか知りたいという、積極的な姿勢がうかがえる一方で、新しい治療薬の一つである生物学的製剤についての認知度は、前年調査との比較で大きな変化はありませんでした。現在の治療や症状コントロールの状態を正しく把握し、患者さんが自分の症状に最も適した治療を受け将来のリスクを回避できるよう、医師も患者さんも定期診察などのコミュニケーション機会を有効に活用してもらいたいと願います。」

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調査概要 : 患者調査
調査実施日 :2019年4月15日~4月26日
実施方法 :インターネット調査
対象 :全国の気管支喘息※1患者さん3000名のうち、ガイドライン※3の定義により重症と判断される喘息患者さん170名
性別:男性73名、女性97名
年代:20代:3.5%、30代:21.8%、40代:31.2%、50代:30.6%、60代:12.9%
備考 :重症喘息患者さんの定義 コントロールに高用量吸入ステロイド薬および長時間作用性β2刺激薬、加えてロイコトリエン受容体拮抗薬、テオフィリン徐放製剤、長時間作用性抗コリン薬、経口ステロイド薬、IgEやIL-5を標的とした生物学的製剤の投与を要する喘息、またはこれらの治療でもコントロール不能な喘息をお持ちの患者さん
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※1気管支喘息と診断されて直近1年以内に通院または入院の経験がある20~69歳の男女
※2 今回実施した喘息患者さんの実態調査の結果は、「喘息患者さんの予定外受診・救急受診・救急搬送の現状」編、「喘息患者さんの通院・服薬の現状」編、「重症喘息患者さんの現状」編という3つのテーマに沿って発表しています。
※3 一般社団法人日本アレルギー学会 喘息ガイドライン専門部会 監修:喘息予防・管理ガイドライン 2018

第一弾、第二弾のプレスリリースは以下にてご覧いただけます。
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詳細は、添付PDFリリースをご覧ください。

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アストラゼネカにおける呼吸器疾患について
呼吸器疾患はアストラゼネカが注力する3つの疾患領域のひとつで、2018年には世界中の1,800万人以上の患者さんに維持療法として当社製品をお届けしました。アストラゼネカは、吸入配合剤を中心に、特定の疾患治療のアンメットニーズに応える生物学的製剤や、疾患原因を解明する革新的なサイエンスを通じて、喘息およびCOPD治療を向上させることを目指しています。
アストラゼネカは、呼吸器領域における40年の歴史をさらに発展させており、当社の吸入器技術はドライパウダー吸入器(DPI)、加圧噴霧式定量吸入器(pMDI)、ならびにエアロスフィア・デリバリー・テクノロジーなどに及びます。また、当社の生物学的製剤には、現在、重症喘息治療薬として承認され、重症鼻ポリープ症等の治療薬として開発中のファセンラ(抗好酸球、抗IL-5受容体ɑ抗体)、および重症喘息の第III相試験を実施中で、米国食品医薬品局から画期的治療薬指定(Breakthrough Therapy designation)を受けている tezepelumab(抗TSLP抗体)が含まれます。アストラゼネカは、肺上皮組織、肺免疫、肺再生および神経機能に焦点を当てた、基礎疾患のドライバーを解明する研究に注力しています。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ・医薬品企業であり、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝疾患、および呼吸器の3つの重点領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。当社は、100カ国以上で事業を展開しており、その革新的な医薬品は世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはastrazeneca.com または、ツイッター@AstraZeneca(英語のみ)をフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・代謝/消化器疾患、呼吸器疾患を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。当社についてはastrazeneca.co.jpをご覧ください。



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