大手ビール、ワイン スピリッツメーカーが有害な飲酒防止のため世界の数億人に働きかけ:IRAD報告書が示す

IARD (責任ある飲酒国際連盟) 2018年09月12日 11時13分
From 共同通信PRワイヤー

大手ビール、ワイン スピリッツメーカーが有害な飲酒防止のため世界の数億人に働きかけ:IRAD報告書が示す

AsiaNet 75083

ロンドン(英国)、2018年9月10日/PRニュースワイヤー/ --

ビール、ワイン、スピリッツのブランドの世界的人気メーカー11社がプロデューサーズ・コミットメンツ(Producers' Commitments)でセクターを越えた新たな革新的パートナーシップを結びました。

成果は以下の通り:
・ 2014年から2017年の間に年平均347件の飲酒運転防止プログラムを実現
・ 2015年から2017年の間に未成年の飲酒を警告するメッセージを600万人以上の未成年者に直接伝える
・ 2017年の契約の97%において、広告代理店は当連盟の責任あるアルコール広告コード(responsible alcohol advertising codes)を順守しなければならないことを明記
・ 2014年から2017年の間に各地の責任ある小売業者のイニシアチブの数が66%増加
・ 2014年から2017年の間に各地で年平均224の責任ある小売業者のイニシアチブが行われる
  
  (ロゴ: リンク )

2012年、責任ある飲酒国際連盟(IARD:International Alliance for Responsible Drinking)に加盟する大手ビール、ワイン、スピリッツメーカーは、有害な飲酒の防止と周辺業界の新たな責任基準設定のため一丸となって尽力しました。

本日発表の報告書(リンク )には5年間の進捗が詳しく述べられており、公共および民間セクターが協力して有害なアルコール摂取、非感染症(NCDs)、持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)などの問題に対して取り組んだ成果が示されています。

我々は連盟内外と力を合わせて多くを達成しましたが、できることはまだたくさんあります。世界の多くの地域で未成年者の飲酒、過度の飲酒、飲酒運転などが良い方向に変化しています。しかし我々は全世界で良い方向に変化するのを見届けたいと考えます。

IARDのCEO議長であるディアジオ(Diageo)最高経営責任者のアイヴァン・メネゼスは、次のようにコメントしました。「5年計画の最後の年となり、すでに達成した変化の手ごたえと今後の課題に誇らしく思いをはせています。

世界の健康を改善し、非感染症のリスクを低減するために、有害なアルコール摂取と闘うのは我々の責務です。

我々はプロデューサーズ・コミットメンツで今後の取り組みの確固たる基礎を築きましたが、することはまだたくさんあります。けれど、我々だけでは行動できません。小売業者、政府機関、保健機関、民間非営利団体との革新的パートナーシップがこれまでの進展に寄与したのです」

IARDのCEO兼会長、ヘンリー・アッシュワースは、次のように述べました。「プロデューサーズ・コミットメンツは、変化のきっかけになるのだという世界的大手メーカーの決意を表しており、政府やNGOと協力することにより及ぼす影響を浮き彫りにしています。

持続可能な開発を地域的、全国的、また世界レベルで実現するには、社会全体で取り組むことが重要であり、共通の解決策を見出すための共通の行動計画を持つことからスタートすれば、我々の取り組みはより効果を上げることができます。協力すれば、有害なアルコール摂取削減と持続可能な開発目標に向けた前進を加速して、変化を達成できるのです」

プロデューサーズ・コミットメンツの重要な成果:

未成年者の飲酒削減
・ 2015年から2017年の間に、600万人の未成年者に直接呼びかけ
・ 2015年から2017年の間に、300万人のインフルエンサーに直接呼びかけ
・ 2014年から2017年の間に、メディアとソーシャルチャネルを通じて5億人以上(5億4600万人)に働きかけ

飲酒運転の削減
・ 会員は2014年から2017年の間に、年平均347件の飲酒運転防止プログラムを運営
・ 2017年には会員が商業活動する国の76%で飲酒運転プログラムと試験プログラムを運営

マーケティング実施基準の強化
・ 2017年には、会員の97%が責任ある広告コードを順守しなければならないことを明記して広告代理店と契約
・ 2014年から2017年の間に、商業活動を行う53か国の既存の自主規制プロセスにおいて一般参加制度を確立

消費者情報の提供と責任ある製品イノベーション
・ 容量で報告した加盟4社では、2017年に製品の85%に有害な飲酒を警告するマークか言葉を表示
・ ブランド名で報告した加盟7社では、2017年に製品の59%に有害な飲酒を警告するマークか言葉を表示

小売業者との連携
・ 2014年から2017年の間に、地域の責任ある小売りイニシアチブを年平均224件運営
・ 2014年から2017年の間に、地域の責任ある小売りイニシアチブの数が66%増加

報告書で明らかになったイニシアチブの実例は以下の通り:

オーストラリアとニュージーランドの反飲酒運転活動
ドリンクワイズ・オーストラリア(DrinkWise Australia:リンク )は、革新的な飲酒運転防止キャンペーンを行っており、オーストラリアのアルコールメーカーから資金提供を受けています。2017年にライドシェアのウーバー(Uber)と提携し、メルボルンカップ・カーニバル(Melbourne Cup Carnival)期間中「ドリンクワイズ・ウーバーゾーン(DrinkWise UberZONE)」では競馬ファンに飲酒運転を思いとどまらせるため、イベント参加者がレース場に行き来する際の安全で確実なアクセスポイントを提供しました。ウーバーゾーンは、参加者が帰宅のため快適にウーバーを待つ間、無料の水を提供し、安全な旅と責任ある飲酒に関するドリンクワイズ・オーストラリアとウーバーのメッセージを広めました。

カンボジアの責任あるアルコール・マーケティング政策
アジア太平洋国際ワイン&スピリッツ連盟(APIWSA :Asia Pacific International Wine and Spirits Alliance)は2017年2月、キウー・カニャリット情報大臣と共に「カンボジア責任あるアルコール・マーケティングおよびコミュニケーション行動規範(Cambodia Responsible Alcohol Marketing and Communication Code of Conduct)」に署名しました。この行動規範はアルコールのマーケティングに適用するルールを明確にするもので、アルコール度数に関する記述や有害な飲酒など国際的大手メーカー各社が支持する共通の基準を示しており、18歳以下は対象としていません。

ナビミアで酒気帯び検査法を改善
2015年から2017年には、公共の教育的メッセージおよび施行規則と検出方法の改善で飲酒運転削減を目指す「飲酒運転(Driving Under the Influence of Alcohol)」プログラム実施のため、自主規制アルコール産業フォーラム(SAIF:Self-Regulating Alcohol Industry Forum:リンク)と連携しました。

2017年8月1日から2018年1月31日の期間、交通巡査たちが15万3000人以上のドライバーを検査したところ、1%がアルコールに対して陽性でした。警察の措置が注目を集めたことでドライバーの飲酒を抑制し、飲酒運転で逮捕された全ドライバーの比率は2016年の6.8%から2017年には0.5%に激減しました。

ラトビア:自分の子供にアルコールを売りますか?
ラトビア・アルコール産業協会(LANA :Latvian Alcohol Industry Association:リンク )は2016年と2017年、未成年のボランティアを使って意識向上キャンペーンとテスト購入活動を行いました。LANAはラトビアホテル&レストラン協会(AHRL:Association of Hotels and Restaurants of Latvia)、ラトビア貿易協会(Latvian Traders Association)、ラトビア食品小売協会(LPTA:Latvian Food Retailers' Association)、ラトビア医師会(Latvian Medical Association)と提携し、小売り業者と40件以上で関わりました。この取り組みでは、自分の子供にアルコールを売ったらどうなるかを販売スタッフにイメージさせ、身分証の提示を求めるよう促しました。

2017年には約1250台のレジでキャンペーン資料を表示し、およそ400のホテル、カフェ、、レストランがイニシアチブに参加しました。このキャンペーンはテレビ、ラジオ、インターネットで取り上げられており、約200万人に伝わったと思われます。キャンペーンの後は、少年の90%と少女の65%以上が身分証の提示なしでアルコールを買うことを免れました。

有害な飲酒削減のためのビール、ワイン、スピリッツ・プロデューサーズ・コミットメンツ(Beer, Wine and Spirits Producers' Commitments to Reduce Harmful Drinking)に加盟する11社は、アンハイザー・ブッシュ・インベブ(Anheuser-Busch InBev)、アサヒグループホールディングズ、バカルディ(Bacardi)、ビームサントリー(Beam Suntory)、ブラウン=フォーマン社(Brown-Forman Corporation)、カールスバーグ(Carlsberg)、ディアジオ(Diageo)、ハイネケン(HEINEKEN)、キリンホールディングス、モルソン・クアーズ(Molson Coors)、ペルノ・リカール(Pernod Ricard)。

プロデューサーズ・コミットメンツ:
・ 未成年者の飲酒削減
・ マーケティング実施基準の強化と拡大
・ 消費者情報の提供と責任ある製品インベーション
・ 飲酒運転の削減
・ 有害な飲酒削減のため、小売業者の支援獲得

責任ある飲酒国際連盟(The International Alliance for Responsible Drinking、IARD)は、世界中の有害な飲酒に対処し、飲酒を選ぶ人々の間で責任ある飲酒を促進することに専念する非営利団体である。IARDは、アルコールの有害な使用を減らすためのソリューションの一部となるという共通の目的の下に、ビール、ワイン、スピリッツの規制を受けたアルコール業界の全ての部門からのメンバー企業によってサポートされている。

メンバーシップおよび活動内容の詳細については、リンクをご参照ください。

ソース: IARD (責任ある飲酒国際連盟)


(日本語リリース:クライアント提供)


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