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2018年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査

株式会社 ICT総研 (東京都千代田区)は4月13日、「2018年 定額制音楽配信サービス利用動向に関する調査」の概要をまとめた。

■定額制音楽配信サービス利用者数は2017年末に1,780万人、2020年末に2,270万人へ

 日本レコード協会の統計によれば2017年の日本の音楽コンテンツ市場は、CDなどの音楽ソフト市場が2,320億円、音楽配信市場が573億円で、合わせて2,893億円の市場規模となる。しかし、音楽ソフト市場は年々縮小しており、音楽コンテンツを利用する媒体はCDなどのパッケージから音楽配信サービスに移りつつある。
 ICT総研では、音楽サービスの主流となりつつある定額制音楽配信サービスの市場動向について調査を行い、現在の市場規模を推計した。ICT総研の需要予測では、2017年末時点で日本国内の音楽配信サービスの利用者数は約1,780万人と推計される。
 1,780万人の利用者のうち毎月一定額の料金が発生する有料サービス利用者数は870万人、無料のお試しサービスなどを利用中の無料サービス利用者数は910万人となる。また、2018年末の時点では有料サービス990万人、無料サービス1,030万人で2,020万人に達する見込みだ。さらに2019年末には有料・無料サービス合計で2,170万人、2020年末には2,270万人に拡大すると予測される。


■定額制音楽配信サービスの有料サービス利用率は10.7%、無料サービス利用率は11.4%

 ICT総研が2018年4月に実施したWebアンケート調査の結果では、定額制音楽配信有料サービス利用者は430人(10.7%)、無料サービス利用者は459人(11.4%)であった。Webアンケートを実施した4,012人のうち22.1%にあたる889人が有料または無料の定額制音楽配信サービスを利用していることがわかる。1年前の調査と比較して有料サービスで2.2%、無料サービスで1.5%利用率が向上する結果となった。定額制音楽配信サービスのうち有料サービスでは20代~30代の利用率が最も高く、無料サービスでは10代~20代の利用率が高い傾向が見られる。総じて年齢層が高くなるほど音楽配信サービスの利用率は低下する傾向が見られ、現時点では10〜30代が音楽配信サービス市場を支えていると言えそうだ。


■利用者数トップはPrime Music、2位はApple Music、3位 LINE MUSIC、4位Spotifyと続く

 アンケート調査の結果では、Prime Music(Amazon)の利用者が最も多く318人だった。2位はApple Musicで276人、3位はLINE MUSICが198人、4位Spotify 174人となった。さらにAmazon Music Unlimited 150人、Google Play Music 140人、 AWA 122人、dヒッツ 89人、 レコチョクBest 83人と続く。
Prime Musicは、月額400円(年間契約3,900円)のAmazon Prime会員であれば利用できる音楽配信サービスで、同時にプライムビデオのサービスも利用できる。価格が安いことから人気を集めており利用者数トップとなった。Amazonには、この他に4,000万曲以上が聴き放題となるAmazon Music Unlimitedもあり、両サービスを合わせたシェアは他を圧倒している。
 この1年間で各サービスの利用率は上がっているが、中でも最も利用者数が増えたのがSpotifyで、昨年の利用率2.0%から今年は3.9%へと倍増している。全体的に海外事業者のサービスが日本でも普及し始め、日本発のサービスは苦戦している傾向が見られる。


■顧客満足度トップ3は、KKBOX、レコチョク Best、Apple Music

 Webアンケートの顧客満足度調査結果では、KKBOXが76.0ポイントで1位、レコチョクBestが74.3ポイントで2位、Apple Musicが73.8ポイントで3位につけている。Amazon Music Unlimitedが73.1ポイント、dヒッツが73.0ポイント、うたパスが73.0ポイント、Google Play Musicが71.7ポイント、Prime Musicが70.6ポイントと続いている。Prime Musicは安価だが視聴できる楽曲が100万曲しかないため満足度は高くない。


■定額制音楽配信サービスの普及を阻む無料系サービス

 音楽配信サービスは、スマホの普及とともに利用者数を増やしてきたが、まだ利用していない人は全体の77.8%と圧倒的多数を占める。アンケート結果によれば利用しない主な理由は、定額で支払うことに抵抗がある、YouTubeなどで無料で楽しめる、価格が高い、など価格面での理由が上位となっている。音楽配信サービスはCDなどのパッケージ購入に比べれば高額とは言えないが、それでも料金を支払うことに抵抗がある層が多いようだ。
 また、無料の音楽配信アプリや、無料ダウンロードアプリなど違法性の高いサービスを利用している例もあり、今後これらの無料アプリに対する利用規制も強化されそうだ。音楽コンテンツ市場は縮小に向かっており、有料の音楽配信サービス利用者が拡大しない限り、音楽産業の発展も見込めないだろう。

このプレスリリースの付帯情報

表1.定額制音楽配信サービス利用者数 需要予測

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用語解説

【本資料の調査結果・推計データについて】

*この調査は、定額制音楽配信サービス運営会社・関連企業への取材結果に加え、インターネットユーザー4,012人へのWebアンケート調査、各種公開資料などをまとめて分析したものである。アンケート実施時期は2018年4月9日~4月11日。
*定額制音楽配信サービスの利用状況や満足度に関するWebアンケート調査では、4,012人の中から定額制音楽配信サービスを利用している889人を抽出し分析した。
*dヒッツ(dヒッツ powered by レコチョク)とレコチョクBestは、それぞれ別ブランドのサービスとして定義した。
*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、ICT総研スタッフによる取材やアンケート調査、各種文献等を元に当社アナリストが記述・推計したものであり、当該企業や公的機関等の公表値と異なる場合がある。
*本資料における全ての文章、数値、表、グラフデータは、資料公開時点のものであり、その後の市場環境等の変化や新たな分析に基づき予測データ等を予告なく変更する場合がある。
*本資料は報道・ニュースメディア向け資料であり、ICT総研の許可無く、データ、グラフ等を広告および販促活動に利用することを禁止する。
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