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はじめに
今回は、前回に引き続き、2017年に公開された論文「Taking the Edge off with Espresso: Scale, Reliability and Programmability for Global Internet Peering」をもとにして、Googleのデータセンターとインターネットの相互接続を担うネットワークシステム「Espresso」を紹介します。
前回は、一般的なBGPルーターによるインターネット接続において必要とされる機能、そして、これらを独自のアーキテクチャーで置き換えるEspressoの構成要素を紹介しました。今回は、これらの構成要素の連携について説明します。
Espressoの役割と構成要素
前回、Espressoの中で、実際の通信処理を行うコンポーネントとして、次のものを紹介しました。
•BGP Speaker:BGPプロトコルを処理するサーバー
•Packet Processor:パケットごとの経路選択とパケットフィルタリングを行うサーバー
•Peering Fabric:ISPとの物理接続を行うスイッチ群
そして、これらを動的に制御するコントローラーとして、次のものがあります。
•Global TE Controller:複数の接続拠点にまたがる経路最適化を行うサーバー
•Local Controller:接続拠点内部の経路最適化を行うサーバー
•Peering Fabric Controller:Peering Fabricのスイッチ群を設定するサーバー
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