メルクとベイラー医科大学が顧みられない病気のワクチン開発製造へ前進

メルク(Merck) 2017年08月09日 10時34分
From 共同通信PRワイヤー

メルクとベイラー医科大学が顧みられない病気のワクチン開発製造へ前進

AsiaNet 69575 (1183)

【ダルムシュタット(ドイツ)2017年8月8日PR Newswire=共同通信JBN】
*提携により、顧みられない病気の研究開発に対する双方のコミットメントが前進
*提携合意はワクチン製造プロセス開発・構築の最適化およびノウハウの交換に重点

世界有数のサイエンス・テクノロジー・カンパニーであるメルク(Merck、リンク )は8日、ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)(米テキサス州)、および同大学のワクチン製品開発パートナーシップ(PDP)であるTexas Children's Hospital Center for Vaccine Development(Texas Children's CVD、テキサス子供病院ワクチン開発センター)と、顧みられない新興感染症(neglected and emerging infections)のワクチン研究開発を進めるために戦略的提携を結んだと発表した。

この提携は、ワクチンを必要とする社会に効率的にワクチンを提供することを目的としている。メルクのプロセス開発および処方の専門家は、ベイラーのテキサス子供病院ワクチン開発センターの科学者と協力して、ワクチン製造プロセスを最適化してワクチンの安定性を高め生産量を増やしている。これらの活動は、熱帯および亜熱帯地域で年間に何百万人もの人々を襲う死に至る寄生虫性疾患である住血吸虫症を当面の標的としている。

ウディット・バトラ・メルク取締役兼メルク・ライフサイエンス最高経営責任者(CEO)は「われわれの目的は、世界の科学界と協力して、生命科学の最も困難な問題を解決することである。世界有数の研究機関の1つであるベイラー医科大学との提携は、ワクチンの開発と製造を進める上での理想的なパートナーシップである。われわれはともに、感染症との戦いを支援する」と語った。

この提携には、プロセスの開発・構築における技術ノウハウの訓練と交換が含まれ、顧みられない・新興感染症に焦点を絞って、研究開発から製造までのナレッジのギャップを埋める。ベイラー医科大学のNational School of Tropical Medicine(全米熱帯医学校)の初代校長であり、PDPの共同ディレクターを務めるピーター・ホテス博士は今年に入って、ドイツのダルムシュタットで「Access to Medicine」イベントでこのトピックを発表した。

ホテス博士は「われわれはメルクと提携してこの重要なワクチンを推進することに興奮している。今日、世界で最も破壊力のある顧みられない熱帯病の1つである住血吸虫症は、世界で最も貧しい何百万の人々を襲っている。この救命ワクチンを推進するためのメルクとの新しい提携に興奮している」と述べた。

テキサス子供病院ワクチン開発センターの副センター長、マリアエレナ・ボタッツィ博士は「このパートナーシップによる科学的ナレッジ交換は、これら貧困の病気の治療に極めて必要とされるワクチン製品開発を促進し、加速するだろう。生産能力強化のための枠組みとなり、世界中のワクチン開発・製造における自立を達成するだろう」と語った。

この提携は、メルクが最近発表したオーストラリア熱帯医学研究所(ジェームスクック大学、クイーンズランド州)、オーストラリア政府投資振興庁、およびベイラー医科大学との官民パートナーシップと共同で、 顧みられない病気の世界的な調査を促進するとの両方のコミットメントを前進させる。

▽ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine)について
ヒューストンのベイラー医科大学(www.bcm.edu )は、優れた学術保健科学センターとして認められており、教育、研究、患者ケアの分野で卓越していることで知られている。米南西部で唯一の私立医科大学で、USニュース・アンド・ワールド・リポート誌の医科大学・医学部ランキングで研究では21位、プライマリーケア(初期診療)では8位にランクされている。ベイラーは米国立衛生研究所(NIH)研究資金援助リストでは米全国の医科大学・医学部で19番目に、テキサス州ではトップに選ばれている。Texas Medical Centerにあるベイラーは、7つの教育病院と提携し、CHI St. Luke's Healthの一部であるBaylor St. Luke's Medical Centerを共同所有して運営している。現在、ベイラーは、3000人超の医学部学生、大学院生、麻酔専門看護師、医療助手、歯列矯正学学生、研修医、博士課程修了研究者を訓練している。

ベイラーは2011年、National School of Tropical Medicine(全米熱帯医学校)を立ち上げ、Texas Children's Hospital Center for Vaccine Development(テキサス子供病院ワクチン開発センター)と共同で、世界の顧みられない熱帯病と戦う新しいワクチンの研究開発のための革新的な製品開発パートナーシップモデルを先導している。

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▽メルクについて
メルク(Merck)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業である。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料にいたるまで、約5万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指して働いている。2016年、メルクは66カ国で150億ユーロの売上高を計上した。

メルクは1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有している。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有している。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ(MilliporeSigma)、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。

ソース:Merck

▽問い合わせ先
Karen Tiano
+49 6151 72 44461

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