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帝京大学医真菌研究センターの研究成果 -- 学術誌への掲載や受賞、感謝状の贈呈など

帝京大学 2017年07月05日 08時05分
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帝京大学医真菌研究センター(東京都八王子市)では、抗真菌薬の基礎的・応用的研究をテーマに、病原真菌株のカルチャーコレクションや抗真菌薬の薬効評価を中心とする前臨床的研究、病原真菌の遺伝子診断法など、真菌に関する多様な研究開発を行っている。こうした研究の成果がさまざまな場で評価されている。


【山田剛准教授らの研究グループによる「白癬菌の薬剤耐性株」に関する研究成果が学術雑誌『Antimicrobial Agents and Chemotherapy』に掲載】
 世界各地の臨床現場で白癬の治療に使用されているテルビナフィン(TBF)は、耐性株の分離に関する報告が少ない。こうした中、帝京大学医真菌研究センターの山田剛准教授とスイス・ローザンヌにあるCentre Hospitalier Universitaire Vaudois(CHUV)のMichel Monod教授らの共同研究グループは2013年~2016年にかけて、CHUVを拠点に収集した臨床分離白癬菌2056株を対象に、TBFを含む寒天培地を用いた簡易培養試験を実施。約1%にあたる17株の培養陽性株を見出した。これらのTBF低感受性株について、薬剤の作用標的であるスクワレンエポキシダーゼをコードするSQLE遺伝子の塩基配列を解析し、ORF内にアミノ酸の置換を生じる幾つかの点変異(SNP)が含まれていることを発見。そこで山田准教授はTBFに感受性を示す別の白癬菌のSQLE遺伝子に遺伝子操作を行い、上記17白癬菌株に認められたTBF感受性低下(耐性化)の主原因がSQLE遺伝子に生じたSNPであることを強く示唆する結果を得た。
 以上の結果を踏まえて、本研究を通じて1%に近い頻度でTBF低感受性白癬菌株が分離されたことから、スイスだけでなくその他の国々においても本薬剤に対する耐性株の拡がりが懸念される。
 この研究成果は、抗菌薬、駆虫薬の研究や臨床試験などを取り上げる学術雑誌『Antimicrobial Agents and Chemotherapy』に掲載された。
●山田剛准教授
 専門分野:遺伝子工学、微生物学
 研究テーマ:表在性真菌を中心とする病原真菌の感染メカニズムの解明、抗菌活性成分を利用した健康サポート製品等の開発
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【石井雅樹博士研究員が第38回関東医真菌懇話会で「優秀演題賞」を受賞】
 石井博士研究員は、医真菌研究センターの松本靖彦講師、山田剛准教授、安部茂センター長・教授、関水和久教授と共同で、病原性真菌である白癬菌の研究のためのカイコを用いた新しい動物実験モデルを確立。この成果を第38回関東医真菌懇話会で発表し「優秀演題賞」を受賞した。
 白癬菌は、水虫などの痒みの原因となる真菌で、この技術は白癬菌の感染機構の解明や抗真菌薬の開発研究に貢献することが期待される。
●発表演題:カイコ白癬菌感染モデルを用いた白癬症治療薬の評価
●関東医真菌懇話会: リンク
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【関水和久教授が郡山市長より感謝状】
 関水和久教授は、5月に福島県郡山市で開催された第64回日本動物学会市民公開講座で「カイコを用いた機能性乳酸菌の評価」という演題で講演を行い、郡山市長から感謝状が贈呈された。
 この講演では、カイコを用いた自然免疫活性化の測定技術、および、カイコの高血糖モデルを用いて機能性乳酸菌の評価をすることができるという研究成果について解説。また、関水教授らが発見した機能性乳酸菌を使って東日本大震災による風評被害を受けた福島県の牛乳でヨーグルトを開発した復興支援事業についても言及した。
●関水和久教授
 研究テーマ: カイコを用いた免疫活性化能の高い乳酸菌の探索
 研究内容の概要/特徴:乳酸菌が持つ(1)自然免疫促進活性(2)血糖値降下作用を哺乳動物でなくカイコを用いて評価
想定される応用分野:自然食品
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■帝京大学医真菌研究センター
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▼本件に関する問い合わせ先
 帝京大学医真菌研究センター
 〒192-0395 東京都八王子市大塚359 
 TEL:042-678-3256 
 FAX:042-674-9190
 E-mail:timm@main.teikyo-u.ac.jp

【リリース発信元】 大学プレスセンター リンク

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