メルクがイングランド公衆衛生局との販売契約を拡大
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【ダルムシュタット(ドイツ)2017年6月15日PR Newswire=共同通信JBN】
*メルクはiPS細胞の欧州バンクの世界的販売業者(日本を除く)になる
*費用効率の高い認証済みの細胞株の世界的販売で、イングランド公衆衛生局(Public Health England)との関係拡大
世界有数のサイエンス・テクノロジー・カンパニーであるメルク(Merck、リンク )は15日、300以上の品質管理された疾患関連、患者由来のヒトiPSC(iPS細胞)株の包括的なiPS細胞バンクである人工多能性幹細胞欧州バンク(EBiSC)を包括するため、イングランド公衆衛生局(PHE)との販売提携の拡大を発表した。
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メルクは、新しいプログラミング・キット、iPSC培養基、幹細胞抗体、特性評価キットを含むiPSCワークフローのための完全なソリューションを提供する。EBiSCポートフォリオの追加は、European Collection of Authenticated Cell Cultures(ECACC)ポートフォリオの販売業者として、PHEとのメルクの既存の販売関係を強化する。
ウディット・バトラ・メルク取締役兼メルク・ライフサイエンス(リンク )最高経営責任者(CEO)は「この協力関係は顧客に対し、疾患モデリングのための包括的なヒトiPSCへのより大きなアクセスを与える。これは、当社の認証済み細胞株ポートフォリオへの大きな補強であり、iPSCワークフローにわたる当社の提供能力を強化する」と語った。
この契約の下で、メルクはEBiSCのヒトiPS細胞バンクを販売するため、販売、マーケティング、eコマースの専門家を雇用する。この販売契約には、日本を除く全ての地域が含まれる。金銭上の詳細は明らかにされなかった。
2015年のメルクによるSigma-Aldrichの買収後、世界的販売契約はメルクのライフサイエンス事業の重要な部門となり、ライフサイエンスの成長を推進し、疾患モデリングと薬剤スクリーニング向けの第1級のブランド・ツールを提供している。
EBiSCは、品質管理された疾患関連、研究レベルのiPSC株、データ、細胞サービスに対する幹細胞研究者の需要増に対処するために設計された欧州官民協力プロジェクトである。その目標は、中央集中化された欧州細胞バンクを設立することであり、新薬開発のため、学界や業界の研究者に対し、スケーラブルで費用効率が高く、一貫して高品質のツールへのアクセスを提供する。
全てのメルクのニュースリリースは、メルクのウェブサイトで閲覧できると同時に、電子メールで配信される。オンラインでの登録、サービスの変更または利用中止はwww.merckgroup.com/subscribe を参照。
▽メルクについて
メルク(Merck)はヘルスケア、ライフサイエンス、パフォーマンスマテリアルズの分野における世界有数のサイエンスとテクノロジーの企業である。がんや多発性硬化症を治療するためのバイオ医薬品療法から、科学研究と生産に関する最先端システム、スマートフォンや液晶テレビ向けの液晶材料に至るまで、約5万人の従業員が人々の暮らしをより良くする技術の一層の進歩を目指している。2016年、メルクは66カ国で150億ユーロの売上高を計上した。
メルクは 1668年に創業された世界で最も歴史の長い医薬・化学品会社で、創業家が今でも、上場企業が率いるグループの株式の過半数を所有している。メルクの名称およびブランドのグローバルな権利は、メルクが保有している。唯一の例外は米国とカナダで、両国ではEMDセローノ、ミリポアシグマ(MilliporeSigma)、EMDパフォーマンスマテリアルズとして事業を行っている。
ソース:Merck
▽問い合わせ先
Karen Tiano
+49-6151-72-44461
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