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学習院大学理学部西坂崇之教授の研究グループが「スパイダーマン」のように動く微生物の運動とその制御メカニズムを世界で初めて解明 -- 『米科学アカデミー紀要』に掲載予定

学習院大学 2017年06月07日 08時05分
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学習院大学(東京都豊島区)理学部の西坂崇之教授の研究グループは、「スパイダーマン」のように動く微生物の運動とその制御メカニズムを世界で初めて明らかにした。この研究内容は『米国科学アカデミー紀要』において、原著論文として発表される。


 「バクテリア」はもっとも単純な生命体の1 つであり、大きさは1ミリの100 分の1ほどしかない。ところが、動く仕組みに注目すると、実に多様で複雑な様式を発達させていることが知られている。

 西坂研究室の中根大介助教らはこのたび、光合成微生物のラン藻が細い糸のような繊維状構造物を持ち、その伸長収縮を繰り返す様子を撮影することに成功した。さらに、独自の光学顕微鏡を駆使することで、この生命体は指向性のある光という外部シグナルによって、その運動を制御する能力を持つことを明らかにすることができた。

 これは「視覚を備えたバクテリア」という点でも画期的である。光を感知するだけでなく、光の向きを認識するという事実は、単純な生命体が高度な情報処理を達成していることをあらわしている。スパイダーマンのようなバクテリアは、非常に単純ではあるが初歩的な視覚を備えることで、自身の持つ「糸」を伸縮させる方向を自由自在に制御していると考えられる。この成果は、同様の「糸」を持つ病原菌の理解や制御といった医歯薬分野での応用につながる可能性がある。

 なお、この研究内容は『米国科学アカデミー紀要』に原著論文として発表される。

【論文情報】
著者名: Daisuke Nakane, Takayuki Nishizaka
論文名: Asymmetric distribution of type IV pili triggered by directional light in unicellular cyanobacteria
雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences

●詳しい内容はこちらのプレスリリースから
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●西坂研究室webサイト
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(参考)【学習院大学理学部 西坂崇之教授】 世界初、死海で動く微生物モーターの仕組みを解明
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