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公益財団法人 立石科学技術振興財団 2017年度助成金贈呈対象決定のお知らせ

オムロン株式会社 2017年05月15日 14時00分
From 共同通信PRワイヤー

2017年5月15日

公益財団法人 立石科学技術振興財団
2017年度助成金贈呈対象決定のお知らせ

 公益財団法人 立石科学技術振興財団(理事長:立石義雄・オムロン株式会社名誉会長、所在地:京都市下京区)は、2017年度(第28回)の助成対象を決定しました。助成金贈呈式(第28回)は5月22日(月)に行います。
本年度の研究に対する助成としては、一昨年から始めた大型研究助成(S)1件、研究助成(A)28件(B)3件に加えて、博士課程の学生向けの研究助成(C)7件を含め39件、前期国際交流(後期は9月下旬決定)に対する助成として7件、合計46件を選定・決定いたしました。
*助成対象(助成者と助成課題)については添付PDFの次頁以降を、研究助成内容については8頁の概要をご参照下さい。なお6頁、7頁には、一部助成課題の概要を抄録として抜粋しています。


■今回および累積の助成金額
今回(第28回)
研究助成件数・額 :39件/1億2,612万円
国際交流助成件数・額 :(前期のみ) 7件/(前期のみ)237万円
合計件数・額 :46件/1億2,849万円

累積(第1回~第27回)(立石賞10件を除く)
研究助成件数・額 :648件/16億1,116万円
国際交流助成件数・額 :406件/1億7,751万円
合計件数・額 :1,054件/17億8,867万円

 今回助成される皆様には是非とも研究課題を達成していただき、最先端の科学技術でグローバル社会に貢献していただくこと、そして更にはこれらの中から、将来の立石賞(※)受賞者が輩出されることを期待します。

■立石科学技術振興財団について
 当財団は、技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与することを目的に、エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進する研究および国際交流に対する助成活動を行っています。故立石一真(オムロン株式会社創業者)および故立石孝雄(オムロン株式会社元代表取締役会長)がそれぞれ保有するオムロン株式会社の株式を拠出し、さらにオムロン株式会社が寄付金を出捐して設立されました。基本財産はオムロン株式会社の株式2,625,000株です。
(※)立石賞とは、当財団20周年を記念して創設した顕彰事業で、賞の授与は隔年実施、本年度はありません。

2017年度 研究助成 受領者及び課題一覧(研究期間 2017年4月~)
【研究助成(S)】 最大3,000万円(間接経費を含む)/3年間の助成
申請件数:18件,採択件数:1件 助成金額2,950万円
※採択者の詳細は添付のPDFをご覧下さい

【研究助成(A)】 最大250万円(直接経費)の助成
申請件数:121件,採択件数:28件 助成金額 7,418万円
※採択者の詳細は添付のPDFをご覧下さい

【研究助成(B)】 最大500万円(直接経費)の助成
申請件数:6件,採択件数:3件 助成金額1,503万円
※採択者の詳細は添付のPDFをご覧下さい

【研究助成(C)】 博士課程(後期)の学生に50万円(直接経費)/年の助成、最大3年間
申請件数:15件,採択件数:7件 助成金額:741万円
※採択者の詳細は添付のPDFをご覧下さい

2017年度 前期国際交流助成 採択課題(2017年4月から助成)
【国際会議発表】 最大40万円(直接経費)の助成
申請件数:14件,助成件数:7件 助成金額:237万円
※採択者の詳細は添付のPDFをご覧下さい


おもな研究助成の抄録
研究助成(S)
【代表者氏名】 鈴木 恵二 【所属・役職】 公立はこだて未来大学 教授
【分野】    交通物流・生産
【研究課題名】 自動運転車両とSAVSによる都市規模メガナビゲーションの実現
【研究概要】  
2020年オリンピック時期に目標とされている自動運転において、自動運転車両によるライドシェアをこれまで開発してきたスマートアクセスビークルシステムを適用することによって実現することを目標とする。すなわち、高度にIT化された自動運転車両による公共交通の実現によって、不要な自家用車の維持を必要とせずに、また利便性を損なうことなく、安全安心な交通社会の具現化が図れるものとなる。自動運転車両の発展があれば、名古屋市内であれば500台あれば自家用車はいらなくなるとの研究結果があるように、著しく環境負荷も低減されることが期待される。従来の自動車文化が、安全安心と環境負荷において損なってきた負の側面を解消する新しい移動システムの実現こそ、人間と機械が融和した姿になる。

その他の研究助成
橋本 敦史(京都大学大学院  教育学研究科  助教)
研究課題:高次元空間での外れ値検出と教師なし分類によるワードグラウンディング技術の開発
本研究では、実社会で展開するサービスにより収集されたテキストと画像(映像)の組から人手による正解データの作成なしに自動で機械学習を行うワードグラウンディング技術の開発を目指す。深層学習技術によって、機械学習の技術は飛躍的に発展し、人と機械の調和の基盤となる対話技術も大きく向上している。この発展は、ImageNetなど大量の学習データの存在にも大きく支えられており、機械学習技術のさらなる発展のためには、ImageNetよりもさらに充実したデータベースの構築が求められる。しかし、人手で学習用の正解データを作成するには限界があり、実社会に存在するアプリケーションから自動で学習を行う技術が不可欠である。

本多 克宏(大阪府立大学大学院 工学研究科 教授)
研究課題:個人情報保護に配慮した組織協調型の安心・安全なコンテンツ推薦モデル
クラウドをはじめ無尽蔵な情報共有が進む高度情報化社会においては、情報をトリガーとした人間と機械の調和が不可欠であり、ビッグデータからの情報推薦に基づくユーザー支援が最重要な基盤技術である。一方で、組織横断的に分散収集・蓄積されたデータを相互活用する上では、プライバシー保護が阻害要因となり、情報が持つ価値を十分に享受できていない。本研究は、「プライバシー保護を考慮した組織協調型の安心・安全なコンテンツ推薦モデルの構築」を目的とし、暗号化・匿名化後の知識を連合組織で共同活用することでIT巨人に匹敵する推薦モデルを実現して、アベノミクスの重要課題である世界最高水準のIT利活用の実現に寄与する意義を持つ。

尾山 匡浩(神戸市立工業高等専門学校 電子工学科 准教授)
研究課題:前頸部生体信号に基づいた舌運動と黙声単語認識のための基礎研究
 近年、四肢不随者のためのマシンインタフェースとして、様々な研究が行われてきている。その中で、前頸部から計測した筋活動電位(EMG)を用いて舌動作を推定し、インタフェースとして応用する研究も行われている。舌は残存機能として残っている場合が多く、比較的動きの自由度も高いため、手足に変わるインタフェースとなる可能性があると言える。一方で,口唇周りのEMGを用いた黙声音声認識に関する研究も行われている。現状、母音の認識精度は高いが、子音の認識となると極端に精度が落ちてしまう。そこで、本研究では前頸部から採取されたEMGを用い、舌動作の推定と黙声音声認識が可能なシステムの構築を目的とする。これが実現できれば首への装着型のウェアラブルデバイスとして使用することができるため、四肢不随者だけではなく一般ユーザーにも普及することが期待される。

横川 隆司(京都大学大学院 工学研究科  准教授)
研究課題:ナノリソグラフィとタンパク質1分子パターニングによる分子計測基盤の創製
 本研究の目的は、細胞内運動を司るモータタンパク質(以下,モータ)の協働的な運動機能を理解するための分子計測プラットフォームをマイクロ・ナノ加工技術により製作し、複数のモータについてその運動機能を評価することである。これにより、人間の生体機能を分子レベルで理解するための分子計測技術の開発という課題に対して、機械工学に立脚したマイクロ・ナノ加工技術により取り組む。これは、まさに人間と機械の調和による生体機能の理解である。本研究で対象とする有糸分裂に関わるキネシンモータは,ガン細胞の増殖を理解する上で重要であり、その分裂抑制を対象とした抗がん剤のスクリーニングもおこなわれており、その重要性は大きい。

ウ フイニン(大阪大学大学院 生命機能研究科 博士後期課程)
研究課題:社会的注意の神経基盤の解明とその知見のバーチャルリアリティ技術への応用
 昨今の映像呈示技術と情報通信技術の発展により、バーチャルリアリティ(VR)空間上にコンピュータ・グラフィックス(CG)で生成された人物と生身の人とのコミュニケーションが現実になりつつある。VRやCGでは、人の容姿や動きのリアルさの追求が主な研究テーマとなっているが、VR上で人の視線の方位についての研究は少ない。一方、ヒトは他者の視線の変化を敏感に検知し、その視線方位へ自ずと注意を向けることが知られている(社会的注意)。よって、CG人物の視線をうまく制御しなければ、ヒトの注意が思わぬ方向へ逸れ、甚大な事故に繋がる可能性がある。そこで本申請では、社会的注意の神経基盤を解明し、成果のVR技術への応用を目指した研究を行う。



公益財団法人 立石科学技術振興財団の概要
【名   称】:公益財団法人 立石科学技術振興財団
【所 在 地】:京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地
【設立年月日】:平成2年(1990年)3月6日

【目   的】:エレクトロニクス及び情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進する研究に関する活動を支援し、もって技術革新と人間重視の両面から真に最適な社会環境の実現に寄与することを目的とする。
【事業内容】:エレクトロニクスおよび情報工学の分野で、人間と機械の調和を促進するための研究に関する活動を支援する。

(1)研究への助成
・研究助成(A)  250万円以下/件、20件程度/年
・研究助成(B)  500万円以下/件、2件程度/年
・研究助成(C)   50万円以下/件・年(博士課程後期在学中、最長3年)  10件程度/年
・研究助成(S)  3,000万円/3年、2018年度は3件程度(非定期実施)

(2)国際交流への助成
・国際会議発表    40万円以下/件
・短期在外研究     70万円以下/件
・国際会議開催   100万円以下/件、10件程度/年

(3)研究成果に対する顕彰
・立石賞 功績賞 2件程度/隔年、副賞500万円/件
・立石賞 特別賞 2件程度/隔年、副賞500万円/件

(4)研究成果の普及
・成果集の発行 1回/年

(5)その他、本財団の目的を達成するために必要な事業

事業年度     :毎年4月1日から翌年3月31日まで
事業実績     :設立以来2016年度までに累計1,064件、
          総額18億3,867万円の助成(立石賞10件含む)
評 議 員    :8名
役   員    :理事長  立石 義雄(オムロン株式会社 名誉会長)
          常務理事 菅原 洋二
          他 理事8名 監事2名
基本財産     :オムロン(株)株式2,625,000株
特定財産     :現金11億円


■ 詳細お問い合わせ先
公益財団法人 立石科学技術振興財団 事務局長 麻 潤三
〒600-8234 京都市下京区塩小路通堀川東入南不動堂町801番地 
TEL:075(365)4771 URL: リンク


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