ヨルダンのアリ王子がFIFAの人種差別対策特別委解散で声明
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【ロンドン2016年9月27日PR Newswire=共同通信JBN】ヨルダンのサッカー連盟会長、アリ王子は27日、国際サッカー連盟(FIFA)の人種差別対策特別委員会解散について、以下の声明を発表した。
「人種差別対策特別委員会が活動を終えたとして解散するという本日のFIFAの発表は、極めて憂慮すべきである。人種差別との闘いは終結にほど遠く、『委員会の勧告は実施された』とする現FIFA執行部の見解は恥ずべきものである。今日われわれが住む世界ほど人種差別と闘う必要性が明らかになったことはなかった。サッカーは世界で最も人気があるスポーツであり、世界の人々の相違を癒すことができる数少ない具体的手段の1つである。しかし、われわれは極めてリアルかつ明白で、サッカー連盟、プレーヤー、ファンが直面している人種差別の実態にまず取り組むことなくして始めることはできない。それは、責任を負っているとされるいかなる管理組織も軽視したり否定できるものではない」
「私は長年、人種差別への取り組みは組織の恒久的部分でなくてはならず、特別委員会は実質的なサポートとリソースを備えた常設委員会に格上げされるべきだと主張してきた。スローガンや表彰は立派だが、委員会とその作業は社会の骨格まで立ち入り、各国のサッカー連盟、政府、NGO、ステークホルダーと連動して、あらゆる形態の人種差別に立ち向かえるようになるべきである」
「FIFA内部の多くのプログラム同様、特別委員会は実質的なサポートを与えられたことがないというのが現実である。そのコンセプトと役割が実際に問題に取り組むことより、FIFAのイメージに関するものだからである。実際、現在の特別委員会は会合を開いたことがない。このため、人種差別対策特別委員会を解散する好機とみるFIFAの見解はばかげている。さらにやるべきことは多く、FIFAはリーダーシップを示し、改革の責任を負い、変革を実現できなければ説明する義務がある」
「透明性、信用、信ぴょう性、整合性は、FIFAの全行動に貫徹すべき価値である。人種差別の難題に適切に立ち向かわなければ、これらの価値に対する完全な裏切りになる」
アリ王子の声明は、2013年設置の人種差別対策特別委員会を解散するという27日のFIFA発表を受けたものである。アリ王子はヨルダンのサッカー連盟会長。
▽問い合わせ先
Chris Wilson
+44(0)20-7284-694
cwilson@theproffice.com
ソース:Office of His Royal Highness Prince Ali of Jordan
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