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血栓研究所、欧州心臓病学会2016において心房細動の新たなリアルワールドGARFIELD-AFレジストリを発表

血栓研究所 2016年08月15日 16時01分
From 共同通信PRワイヤー

血栓研究所、欧州心臓病学会2016において心房細動の新たなリアルワールドGARFIELD-AFレジストリを発表

AsiaNet 65383

本資料は、英Thrombosis Research Instituteが発表したプレスリリースの日本語訳です。

2016年8月15日
報道関係各位

血栓研究所、欧州心臓病学会2016において心房細動の新たなリアルワールドGARFIELD-AFレジストリに関する知見を発表

・サテライトシンポジウムとGARFIELD-AFに関する3講演(レジストリ・セッションを含む)では、医師が日々の診療において心房細動患者の脳卒中のリスクに対応する方法を理解することの重要性を明らかにします。 
・欧州心臓病学会(ESC)2016開催を迎え、GARFIELD-AFは目標患者数の5万7000人を突破しました。

ロンドン発、2016年8月15日―Global Anticoagulant Registry in the FIELD-Atrial Fibrillation(GARFIELD-AF)の新たな分析が、2016年8月27日から31日にかけてイタリアのローマで開催される欧州心臓病学会2016で発表されます。今回の発表ではリスク分類体系と状況に応じた管理戦略の重要性に焦点をあて、日々の臨床診療の進化についてお伝えします。より適切なリスク分類体系と適切に処方、観察された血栓症治療により、医師は心房細動(AF)患者の脳卒中の発生を減らし、脳卒中の後遺症から患者や家族を守ることができます。

GARFIELD-AFは、最大規模で実施されている前向き登録観察研究で、5つのコホートで募集した5万7000人以上の患者登録を終えています。今年は、欧州心臓病学会のAFに関するレジストリ・セッションにおいてGARFIELD-AFのグローバルデータに基づく新たなリスク分類ツールが発表されます。

■心房細動患者で血栓塞栓症のリスクが「真に低く」、CHA2DS2-VAScの特徴に乏しい患者の特定:GARFIELD-AF(7075)における新型機械学習ツールの優れた性能
・レジストリ・セッション:心房細動レジストリ
・2016年8月29日(月)8:30(中央ヨーロッパ夏時間)於「Raphael」(The Hub内)

現在のリスク評価では、リスク分類ツールを使用した血栓症治療の必要のない真に低リスクのAF患者特定の改善に重点を置いています。本セッションではエディンバラ大学(英エディンバラ)のキース・AA・フォックス教授を講師に、CHA2DS2-VAScの性能と低リスクのAF患者のリスクモデリングを行う新たなコンピューター処理(機械学習)の方法とをGARFIELD-AFの最新データを使って比較します。

GARFIELD-AFで明らかとなったその他の重要な知見に関して、衛星を利用したシンポジウムと承認制の2件のポスター発表で紹介されます。

■心房細動患者のリスクとなる所見と脳卒中予防の質:GARFIELD-AFレジストリの結果
・血栓研究所(TRI:Thrombosis Research Institute)が主催するサテライトシンポジウム
・2016年8月27日(土)15:30~17:00(中央ヨーロッパ夏時間)於「カイロルーム」(ビレッジ3内)

早死に、患者のリスクスコアリング体系、低リスク患者への対処、異なる血栓症治療を受けている患者の特徴などのトピックに関して、新たにAFと診断されたGARFIELD-AFの患者データを使い専門の研究員が問題を検討します。

■基準値の特性は新たに心房細動と診断された患者におけるイベント発生率の地理的変異の要因となるのか?The GARFIELD-AF registry(P83627)
・承認制のポスターセッション:心房細動の血栓症治療
・2016年8月29日(月)15:35~16:25(中央ヨーロッパ夏時間)於「ポスターエリア」(承認ポスターステーション内)

キース・AA・フォックス教授が、新たに非弁膜症性AFと診断されたGARFIELD-AFの患者に見られる全死因死亡率、脳卒中/全身性塞栓症、大量出血の地理的変異の分析を発表します。

■東アジアおよび東南アジアの非弁膜症性心房細動患者のビタミンK拮抗薬コントロール:GARFIELD-AF(P83239)のイベント発生率分析
・承認制のポスターセッション:心房細動の血栓症治療
・2016年8月30日(火)10:05~10:55(中央ヨーロッパ夏時間)於「承認ポスターステーション」(ポスターエリア内)

東海大学の後藤信哉教授が、抗凝固の強度測定に使用する国際標準比と東アジアと東南アジアでビタミンK拮抗薬を投与されている患者(GARFIELD-AFのデータに基づく)の脳卒中/SE、大量出血、全死因死亡率との関連についての分析を発表します。

GARFIELD-AF 登録について
GARFIELD-AFは、英国ロンドンにあるThrombosis Research Institute( 血栓症研究所, TRI )の援助を受けて国際的な運営委員会が主導している先駆的な独立系の学術研究活動です。

新たにAFと診断された患者を対象とした国際的な多施設共同の脳卒中予防観察研究であり、アメリカ大陸、ヨーロッパ、アフリカ、アジア太平洋の35か国にある1000以上の施設の5万7000人の患者を観察します。

現在のAFに関する理解は、比較臨床試験で集められたデータに基づいています。新しい治療の効果と安全性を評価することは重要ですが、これらの臨床試験は日常の診療行為ではないため、この疾患に対する実生活上の負荷や管理について不確定要素が存在します。GARFIELD-AFは、これらの患者群に見られる血栓塞栓性、出血性の合併症における抗凝固療法の影響について知見の提供を試みます。代表的で多様な患者グループ、さらには特徴的な患者集団の治療と臨床的な転帰を改善する可能性についてより良い理解をもたらします。さらには、医師や医療システムが、患者および患者集団に最善の転帰をもたらすべく適切にイノベーションを選択することに寄与することが期待されます。

患者登録は2009年12月に開始されました。GARFIELD-AFプロトコルが包括的かつ代表的に心房細動を捉えるための、試験デザインの4つの主な特徴は以下の通りです。

・新たに診断された患者の5つのプロスペクティブ(前向き)連続コホートの観察は、個別の時間周期による比較研究を容易にし、治療と転帰の変化を類型化します
・各国での実際の臨床に即した参加施設を無作為にかつ慎重に選定することで、登録患者は各国のAF診療の実態を代表する集団となっています
・患者登録の選択の偏りを排除するため、治療法に関わらず持続的に適格な患者を登録します
・フォローアップ・データは、診断後最短2年間、最長で8年間収集され、毎日の実際の臨床における治療決定と転帰に関する包括的なデータベースを作成します

研究対象の患者は過去6週間以内に非弁膜性AFと診断され、脳卒中につながる血塊を予防する抗凝固療法の候補者になる可能性があるなど、脳卒中に対する少なくとも1つのリスク要因がなければなりません。研究担当医が患者の脳卒中リスク要因を特定し、リスク要因は確立されたリスク・スコアに含まれるものに限定する必要はありません。患者のなかには抗凝固療法を受けるものも受けないものも含まれ、従って現在および将来の治療戦略のメリットは患者個人のリスク特性との関連で適切に理解され得ることになります。

GARFIELD-AF RegistryはBayer Pharma AG(ドイツ、ベルリン)から無制限の研究資金供与を受けています。

詳細は www.garfieldregistry.orgをご覧ください。

AFの負担
ヨーロッパで約880万人(1)、米国では5~610万人[2]を含む、世界人口の最大2%にAFが見られます(3) 。世界人口の高齢化に伴い、2050年までには患者数が最低2倍になると推定されます(2) 。AF患者では脳卒中のリスクは5倍になり、脳卒中の5分の1はこの不整脈が原因です(3)。AFに関連した虚血性脳卒中は命にかかわることが多く、生き延びてもより重い障害が残ることが多く、他の原因による脳卒中の患者よりも再発の危険性が高くなっています(3) 。したがってAF関連の脳卒中の死亡リスクは2倍になり、治療費は50%増加します(3) 。AFは心房の一部が不規則な電気信号を発するときに起こります。この電気信号によって心室のポンプ運動は異常な早さで不規則な動きになるので、血液を完全に送り出すことができなくなります(4) 。その結果、血液は滞って血栓となり、世界の心血管性死因の第1位である血栓症を引き起こします(5) 。血栓が左心房を出ると、脳など体内の他の部分の動脈にとどまる可能性があります。脳の動脈内の血栓は脳卒中の原因となります。致命的な脳卒中の92%は血栓症によって引き起こされます(5) 。AF患者は心不全、慢性疲労、その他の心調律異常の危険性も高くなります(6) 。脳卒中は世界中で死亡および長期障害の主な原因であり、毎年670万人が死亡(7) 、500万人に回復不能の障害が残ります(8) 。

血栓症研究所(TRI)について
TRIは慈善財団であり、血栓症と関連疾患の研究を行う学際的な研究所です。TRIの使命は優れた血栓症研究、教育を提供し、血栓症の予防と治療のための新戦略を開発し、それによってケアの質の向上や、臨床転帰を前進、健康管理コストの削減を実現することです。TRIはユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(University College London)のパートナーズ・アカデミック・ヘルス・サイエンス・ネットワークのメンバーです。詳細はwww.tri-london.ac.uk. をご覧ください。
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1.Krijthe B P, Kunst A, et al. Projections on the number of individuals with atrial fibrillation in the European Union, from 2000 to 2060. Eur Heart J 2013; 34: 2746-51.
2.Colilla S, Crow A, Petkun W, et al. Estimates of current and future incidence and prevalence of atrial fibrillation in the U.S. adult population. Am J Cardiol 2013; 112(8):1142-47.
3.Camm A J, Kirchhof P, et al. Guidelines for the management of atrial fibrillation: The Task Force for the Management of Atrial Fibrillation of the ESC Congress 2016. Eur Heart J 2010; 31(19):2369-2429.
4.米国立心肺血液研究所. 心房細動とは? リンク でご覧になれます。 [最終更新日: 2016年8月4日].
5.国際血栓止血学会. 世界血栓症デーについて. リンク でご覧になれます。 [最終更新日: 2016年8月4日].
6.アメリカ心臓協会. Why Atrial Fibrillation (AF or AFib) Matters. リンク でご覧になれます. [最終更新日: 2016年8月4日].
7.世界保健機関. The top 10 causes of death. Fact sheet N°310. リンク でご覧になれます . [最終更新日: 2016年8月4日].
8.世界心臓連合. The global burden of stroke. リンク でご覧になれます . [最終更新日: 2016年8月4日].

Thrombosis Research Institute London
Emmanuel Kaye Building
Manresa Road
Chelsea
London SW3 6LR

メディア問い合わせ先
Rae Hobbs
RHobbs@tri-london.ac.uk
+44 020 7351 8300

ソース: 血栓研究所

(日本語リリース:クライアント提供)




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