インドで人民元の導入が進行

SWIFT 2016年05月30日 14時41分
From 共同通信PRワイヤー

インドで人民元の導入が進行

AsiaNet 64583

インドと中国・香港間の決済において、人民元が決済額ベースで4位であることがSWIFTのRMB Trackerで明らかに。米ドルは引き続き単独首位を保持。

【東京2016年5月30日PR Newswire】最新のSWIFTデータによると、インドと中国・香港間の人民元建て決済額が上昇しています。ただし、インドにおける人民元建て決済の普及率は世界では38位であり、アジア諸国のなかでも依然として最低水準です。

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インドと中国・香港間決済のうち人民元建て決済が占める割合は、2014年4月時点でわずか0.2%でしたが、2016年4月には3.8%まで上昇しました。2014年には人民元が決済額ベースで6位でしたが、そこから香港ドルと英国ポンドを抜いて現在4位に浮上しています。一方でインドと中国・香港間決済のうち米ドル建て決済が占める割合は80%弱で、依然として単独首位を走っており、インドルピー(7.2%)とユーロ(6.3%)がこれに続きます。

SWIFTアジア太平洋地域決済部門責任者Micheal Moonは次のように述べています。「ここ10年間で中国はインド最大の貿易相手国となりました。その結果、インドと中国間決済において人民元が徐々に存在感を増しています。当社は、今後二国間の貿易の重要性が増すに伴い、人民元建て決済がさらに普及していくと考えています。今インドの銀行業界は大きな節目を迎えています。彼らは人民元の国際化の一翼を担っているだけでなく、貿易の拡大と金融セクターの国際化を支える新しいツールの導入も推進しています」

今年に入ってからSWIFTはインドの銀行9行とともにSWIFT India(リンク)を立ち上げました。これはインドの銀行やグローバル銀行、証券会社、事業法人向けに国内金融メッセージ・サービスを提供するジョイントベンチャーです。また、インドのすべての金融市場参加者に対して自動化、金融メッセージの標準化、システム、業務プロセスの各分野における改善をサポートします。これらの分野を強化することで主要なインフラを形成し、インドにおける国際決済のさらなる発展を後押しすることが可能となります。

世界レベルで見ると、国際決済総額における人民元建て決済額のシェアは2016年4月時点で1.82%であり、順位を6位まで落としました。カナダドルのシェアは1.83%であり、人民元を僅差で上回っています。なお、人民元建て決済額は2016年3月比で7.73%減少し、全通貨の決済額も4.60%減少しました。

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SWIFTと人民元の国際化について
2010年以降、SWIFTは様々な出版物や報告書を通じて人民元の国際化に関してお客様や金融界を積極的に後押ししてきました。SWIFTではBusiness Intelligence SolutionsチームよりRMB Trackerの重要な導入統計データ、人民元国際化の影響についての洞察、人民元決済およびオフショア決済のガイドラインについての展望を公開している他、銀行の人民元建て金融商品の導入支援、徹底的な分析およびビジネス・インテリジェンスの提供も行っています。さらにオフショア決済センターや中国の金融界とも連携して、人民元のさらなる国際化のサポートも行っています。

SWIFTネットワークはグローバルな人民元建て取引を全面的にサポートしており、SWIFTのメッセージングサービスではFINの標準中国語コード(CCC)やMX(ISO20022標準メッセージ)の中国語文字を用いて文字転送も可能となっています。また、SWIFTは人民元に特化したビジネス・インテリジェンスに関する一連の商品・サービスを提供して金融機関や企業をサポートしている他、『オフショア・クロスボーダー人民元ベストプラクティス・ガイドライン』の発行に向けて業界と協力し、人民元関連のバックオフィス業務の標準化を進めております。

RMB の国際化について詳しくはこちら(リンク)かこちら(リンク)をクリックしていただくか、当社の新しいLinkedIn グループ「Business Intelligence Transaction Banking」にご参加ください。

SWIFT Indiaについて
SWIFT India Domestic Services Pvt Ltd(SWIFT India)は、グローバルな銀行協同組合であるSWIFT(国際銀行間通信協会)ならびにAxis Bank、Bank of Baroda、Bank of India、Canara Bank、HDFC Bank、ICICI Bank、Punjab National Bank、State Bank of India、Union Bank of India(アルファベット順に表記)によって設立されたジョイントベンチャーです。インドの金融サービス業界における国内市場ニーズへの対応を目的に設立されました。SWIFT Indiaは、実績あるSWIFT技術をベースに国内市場インフラ、銀行、事業法人向けに金融メッセージング・サービスを提供しています。同サービスによって、金融機関は安全且つ確実な方法で標準化された金融情報を自動的に交換でき、それによってコスト削減とリスク軽減を実現しつつ、コンプライアンス業務やお客様向けのサービスを強化することが可能になります。

詳しくはSWIFT Indiaのサイトwww.swiftindia.org.inをご参照ください。

SWIFTについて
SWIFTはグローバルな会員制協同組合であり、安全な金融メッセージング・サービスを提供するリーディングプロバイダーです。

金融コミュニティに対してコミュニケーションに必要なメッセージングとその標準化を支えるプラットフォームを提供、また決済ネットワークへのアクセスやシステム統合、金融犯罪コンプライアンスを支援する製品及びサービスを提供しています。

SWIFTは200を超える国と地域にある、11,000以上の銀行、証券会社、市場インフラ、事業法人をつなぐ通信プラットフォーム、及び各種製品・サービスを提供しています。SWIFTを活用することで、標準化された安全、且つ確実な金融メッセージングの実現が可能です。SWIFTは信頼できるサービスプロバイダーとして、国内外の円滑な金融取引を促進し、グローバルな商取引をサポートします。コスト削減、リスク軽減、業務効率化実現の手法、最高品質の業務を絶え間なく追求しています。

SWIFTはベルギーに本社を置き、国際的なガバナンスと監督を通じて、組合体制の中立的かつグローバルな特性を発揮します。グローバルなネットワークを介して、すべての主要な金融センターで積極的に活動を展開しています。

詳しくはwww.swift.comをご覧いただくか、Twitter:@swiftcommunityおよびLinkedIn:SWIFTをフォローしてください。

お問い合わせ
Cognito
swift@cognitomedia.com
+44 (0)20 7426 9400

免責事項
SWIFTは、RMB Trackerの内容について目的への適合性、完全性、正確性を保証しません。また過去のRMB Trackerのデータを修正する権利を留保します。なおRMB Trackerの情報提供のみを目的として実態に即して配信しています。あくまでも参考情報を提供するための出版物であり、推奨事項や助言を提供することを意図していません。RMB Trackerの利用者は、全面的または部分的に関わらずRMB Trackerデータに基づく判断に対して全責任を負うものとします。SWIFTは、各人によるRMB Trackerの利用に関して一切の責任を負いません。RMB TrackerはSWIFT出版物です。SWIFT (C)2016 禁無断転載

(日本語リリース:クライアント提供)



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