マグロは世界経済に少なくとも年間422億ドル貢献とPew報告書

The Pew Charitable Trusts 2016年05月03日 14時37分
From 共同通信PRワイヤー

マグロは世界経済に少なくとも年間422億ドル貢献とPew報告書

AsiaNet 64292(0553)

【ワシントン2016年5月3日PR Newswire=共同通信JBN】
*報告書はマグロ個体数管理の改善の必要性を強調

The Pew Charitable Trustsが3日発表した報告書によると、マグロ漁船はその漁獲を通じて世界経済に年間420億米ドル以上の貢献をしている。

「何十億もの漁獲:マグロの世界的評価額」(Netting Billions: A Global Valuation of Tuna)と題された報告書は、2012年と2014年に漁獲された商業的に最も重要なマグロ7種を対象にした主要な商業漁業の世界的価値を推定している。分析によると、漁業従事者に支払われた年間報酬は総額100億ドルから120億ドルに上り、一方、世界中のスーパーマーケットやレストランで最終消費者が支払った合計金額を含む総価額は、2014年は少なくとも420億ドルだった。

Pewの世界マグロ保存担当ディレクター、アマンダ・ニクソン氏は「マグロがビッグビジネスであることは隠すまでもない。われわれは今、初めて、商業的、生態学的に重要なこれらの魚の保存と持続可能な管理のための戦いの中で問われているものに実際の価格を付けることができる」と語った。

ニクソン氏は「全体では、マグロの価値は少なくとも108カ国の国内総生産よりも大きい。商業に関係した沿岸諸国の経済的利益を考えれば、マグロは、各国政府が全力を尽くして保護すべき資源である」と付け加えた。

この分析はまた、海域、種、マグロ漁獲に使用される道具ごとのデータを提供している。データによると、太平洋での総漁獲高は最高の金額になっており、2014年は220億ドルと推定されている。

推定金額を種ごとに分析すると、カツオ(ほとんどは缶詰になる)の漁獲高は全てのクロマグロ種を合わせたよりも多額であるが、それは単に毎年漁獲されるカツオの量が大きいためである。個体当たりで価値を比較検討すると、クロマグロの価格は圧倒的に高値を付けられている。クロマグロは全体で、世界の市場において少なくとも年間20億ドルから25億ドルを生み出している。

Pewの報告書は、一部は乱獲されているマグロの個体数を管理するため、漁業経営者が包括的、予防的な取り組みをすれば、世界のマグロ資源の価値は高まる、と結論付けている。科学者の最近の結論によると、太平洋クロマグロの個体数は、歴史上、漁獲が行われていなかったときの水準よりも97.4%減少している。同様に、西部・中部太平洋のメバチマグロは84%減少した。

ニクソン氏は「短期の経済的利益はしばしば経営上の意思決定を動かすが、責任ある先進的な経営にはもっと大きな価値が見つけられるべきである。監督責任を負う政府は、科学的根拠のある漁獲制限と近代的管理手段の導入に向けた進展を阻む障害を取り除かなければならない」と語った。

ニクソン氏は「数百万人の人々が住む無数の沿岸コミュニティーの経済的安定は、それによって決まる」と付け加えた。

この推定には、海洋の生態系保護の価値、レクリエーション活動や観光によって生み出される収益など、マグロによるそれほど明確でない利益は含まれていない。これらは恐らく劇的にこれらの種の全体的な価値を高めるだろう。

この報告書は、英国に本社を置くコンサルティング会社Poseidon Aquatic Resource Management Ltd.からPewが委託された分析を要約している。

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Mike Crispino, +1 202-540-6380, mcrispino@pewtrusts.org

ソース:The Pew Charitable Trusts

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