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1億ドルのBreakthrough Listen Initiative、宇宙の知的生命体に対する史上空前の探査のデータを公開

Breakthrough Initiatives 2016年04月13日 19時58分
From 共同通信PRワイヤー

1億ドルのBreakthrough Listen Initiative、宇宙の知的生命体に対する史上空前の探査のデータを公開

AsiaNet 64071(0453)

【サンフランシスコ2016年4月13日PR Newswire=共同通信JBN】
*天体を探査するネットワーク望遠鏡の「夜明け」、今後数カ月間の広範な探査の発表、Breakthrough Initiativesのウェブサイトでのダウンロードのために利用可能なオープンソースのデータ

Breakthrough Initiativesは13日、宇宙で知的生命体の兆候を発見するための1億ドルのイニシアチブであるBreakthrough Listenが最初の観測データセットを世界にリリースする、と発表した。

ユーリ・ミルナー、スティーブン・ホーキング、マーティン・リース卿、アン・ドルーヤン、フランク・ドレークの各氏によりロンドンの王立協会で2015年7月に発表された10年間の取り組みは、2016年1月に観測が始まり、Breakthrough Listenの「夜明け」を告げた。観測は既に数百時間に及び、ウエストバージニア州のグリーンバンク電波望遠鏡とカリフォルニア州のハミルトン山にあるリック天文台の自動惑星検出望遠鏡を使って行われている。

Breakthrough Listenは13日、 Breakthrough Initiativesのウェブサイト(www.breakthroughinitiatives.org)で一般からのアクセスのための初回分のデータを公開した。カリフォルニア大学バークレー校のSETI@home ソフトウエアのユーザーはグリーンバンク望遠鏡のデータも利用できる。

Breakthrough Listenによりこれまでに行われた観測には、地球から16光年の範囲内の星(太陽系外惑星を持つことで知られているペガスス座51番星のような星を含む)の大半と、16光年~160光年離れた星のサンプルが含まれている。これには、近くにある太陽類似の巨星や多数の連星が含まれていた。探査はまた、カシオペヤ座の方向にあるマフェイ銀河群のメンバーを含む約40の最も近くにある渦巻銀河を対象にした。ケンタウルス座アルファ星のような南半球からしかアクセスできない16光年の範囲内の星は、パークス望遠鏡により今年末までに観測される。

全部で3つの望遠鏡による今年の観測計画は公表されており、www.breakthroughinitiatives.orgで閲覧できる。計画中の観測には以下のものが含まれる。

(1)グリーンバンク電波望遠鏡(Green Bank Radio Telescope)
5つの重要サンプルにおける人工信号の世界最深の探査(北半球)
*5パーセクの範囲内にある1-15 ギガヘルツの計43の全ての星。5パーセクの範囲内での初の完全な地球外生命体探査(SETI)調査。「漏電」レベルの電波送信に敏感
*全てのスペクトル型(OBAFGKM)の1000の星。50パーセクの範囲内。1-15ギガヘルツ
*100万の近距離星。2016年は最初に5000の星。1分間の露出(1-15ギガヘルツ)
*100の近隣銀河の中心。渦巻、楕円、矮小、不規則(1-15ギガヘルツ)
*異種星。20の白色矮星、20の中性子星、20のブラックホール

(2)パークス電波望遠鏡(Parkes Radio Telescope)
6つの重要サンプルにおける人工信号の世界最深の探査(南半球)
*5パーセクの範囲内にある1-15ギガヘルツの計43の星(南の赤緯)。5パーセクの範囲内での初の完全なSETI調査。「漏電」レベルの電波送信に敏感
*全てのスペクトル型(OBAFGKM)の1000の星(南)。50パーセクの範囲内。(1-4ギガヘルツ)
*100万の近距離星(南)。2016-2017年は最初に5000の星。1分間の露出(1-4ギガヘルツ)
*銀河面および中心(1-4ギガヘルツ)
*100の近隣銀河(南の赤緯)の中心。渦巻、楕円、矮小、不規則(1-4ギガヘルツ)
*異種星。20の白色矮星、20の中性子星、20のブラックホール

(3)自動惑星検出望遠鏡(Automated Planet Finder):光学分光SETI(Optical Spectroscopic SETI)
対象はBLグリーンバンク電波探査の対象とほぼ一致している。APFの視野が小さいため、若干の調整がある。対象は以下の通り。
*5パーセクの範囲内にあり、APFにアクセス可能な計43の星(赤緯の北-20度)
*全てのスペクトル型(OBAFGKM)の1000の近距離星、主系列および巨星
*100の近隣銀河(中心、赤緯の北-20度)

ミルナー氏は「Breakthrough Listenは正式にオンエアされ、知的生命体の兆候を求めて天空を精査している。これは、われわれが最初のころから経験してきた科学と技術の進歩によって可能になった包括的な取り組みである。今、われわれは先駆的な仲間と一緒になり、世界中の人々にわれわれが集めたデータを再考察し、われわれとともに宇宙を探査するよう要請する」と述べた。

Breakthrough Initiativesのピート・ワーデン事務局長は「Breakthrough Listenは活発に動いている。われわれは初めて銀河近隣の包括的なSETI探査を手に入れる。同様に重要なのは、世界中の市民や専門家がそのデータを手に入れ、われわれだけしかいないのかどうかを究明するのに役立つことができるということである」と述べた。

バークレーSETI研究センターのアンドリュー・シーミオン所長は「Breakthrough Listenは地球以外での高等生命体の証拠を求めて天空を精査する能力の面で大きな前進である。われわれの処理能力は今後数カ月間、成長し続け、われわれは追加のデータを公開するので、発見の可能性は飛躍的に高まる」と述べた。

Breakthrough Initiativesのウェブサイト(www.breakthroughinitiatives.org)にアップロードされた望遠鏡からのデータは、記録の日付、オブジェクト名、その他のパラメーターによって索引が付けられている。科学者やコンピューターサイエンスの技能を持つ人は、望遠鏡からの生データを分析し、これらの巨大かつ豊富なデータセットを使って作業するための自分自身のアプリケーションを開発することができる。コンピューターやスマートフォンを持っている人は、SETI@homeの無償コンピューティングソフトウエア(リンク )により、Breakthrough Listenのデータを高速処理するのを支援することができる。カリフォルニア大学バークレー校はBreakthrough Listenの望遠鏡、機器、データのためのカリキュラム資料を開発中である(リンク )。

Breakthrough Listenは、広範な全天空の信号監視を行うため、世界で最も強力な電波および光学望遠鏡のネットワークから10年間に及ぶデータを入手する。また、これまで1年で集められたものよりも多くのデータを1日で集める。探査能力は50倍の精度になり、100倍の速度で10倍の天空、5倍の電波スペクトルを対象とする。

▽グリーンバンク望遠鏡(Green Bank Telescope)
10月に1.5ギガヘルツの帯域幅のデジタル計装がグリーンバンク望遠鏡に組み込まれた。この性能改善は、これまでのグリーンバンク・システムの帯域幅を倍増したと推定されている。システムの改善により、グリーンバンク天文台全体で利用可能な貯蔵スペースも2倍になった。

▽リック天文台(Lick Observatory)
リック天文台の自動惑星検出望遠鏡は、地球以外の潜在的な技術的痕跡からのレーザー発光を求めて近距離星のロボット観測を開始した。この望遠鏡は130の星を観測しており、全ての生データはオンラインアーカイブで利用可能である。

▽パークス電波望遠鏡(Parkes Radio Telescope)
オーストラリアのパークスにあるパークス電波望遠鏡は、アポロ11号の月面着陸の間のダウンリンクのテレビ生中継でその任務を果たしたことで知られており、2016年10月にグリーンバンク望遠鏡とリック自動惑星検出望遠鏡の仲間になる。GBTが有望な候補者の奥深い標的観測に焦点を当てているのに対し、パークスは天空の大きな領域の広範な探査に着手する。光学的妥当性確認試験のための信号処理ハードウエアが2月にパークスに配備された。限定的なデータが試験目的のために記録されている。

▽SETI@Home
SETI@homeは1999年以来、継続的に運用されており、その間に数百万人の参加者を集めてきた。誰でもリンク にアクセスすることにより参加登録できる。この無償のソフトウエアのユーザーは、知的生命体の天文探査によって集められた広範な一連のデータを分析するのを支援するため、自分の使っていないコンピューター処理能力を提供する。

グリーンバンクからのデータの追加は、SETI@homeのボランティアにとって現在、アクセス可能な天空の領域を2倍以上にする。10月のパークス天文台での観測の開始は、ボランティアに天空全体へのアクセスを可能にする。
Breakthrough Listenは探査の範囲を劇的に拡大している。われわれは「われわれだけが宇宙に存在しているのか」という質問に答えようとしており、一般市民は技術研修のない人であってもこの興奮に加わることができる。

▽プロジェクトのリーダー(Project Leadership)
*マーティン・リース氏、王立天文台長、トリニティ・カレッジのフェロー、ケンブリッジ大学名誉教授(宇宙論・天体物理学)
*ピート・ワーデン氏、ブレークスルー賞財団(Breakthrough Prize Foundation)会長
*フランク・ドレーク氏、SETI Institute名誉会長、カリフォルニア大学サンタクルーズ校名誉教授(天文学、天体物理学)、国立天文学電離層センター創設者兼所長、コーネル大学元ゴールドウィン・スミス教授(天文学)
*ダン・ワーシマー氏、SETI@home projectの共同創設者兼主任研究員、SERENDIPのディレクター、CASPERの主任調査官
*アンドリュー・シーミオン氏、Berkeley SETI Research Center所長

▽報道関係問い合わせ先
media@breakthroughprize.org OR Rubenstein Communications, Inc., New York, New York, Janet Wootten, jwootten@rubenstein.com / +1.212.843.8024

ソース:Breakthrough Initiatives

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