ウインドリバー、Raisecom社のNFV化を加速

ニュースハイライト
・Raisecom社はWind River Titanium Serverを使用して、仮想化スモールセルゲートウェイを開発しました。99.9999%のネットワーク可用性を確保しながら、市場投入までの時間を30%短縮しました。
・同社では、テストと認定試験のコストを20%削減しています。
・Titanium Serverは、通信サービス事業者に求められる厳しい要件に対応できる信頼性とパフォーマンスをNFV基盤に提供します。

2016年2月16日、カリフォルニア州アラメダ発 - モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーダー、ウインドリバーは、ネットワーク機器メーカーRaisecom社(*1)が、仮想化スモールセルゲートウェイの開発にWind River Titanium Server(TM)(*2)を利用して、NFV(Network Functions Virtualization)への対応を進めていると発表しました。

Raisecomのキャリアアカウントディレクター、サンディ・グオ氏は次のように述べています。「通信業界は新たな収益機会を広げ、柔軟性や効率を向上するために、VNF(Virtualized Network Function)への対応を進めています。サービス事業者は『99.999%』の信頼性を必要とします。当社のハードウェア製品はその水準を満たしており、仮想化製品もその要件を満たす必要があります。ウインドリバーのおかげで、NFVに迅速に移行し、より優れた製品を、お客様にとってより低コストで、いち早く市場に投入することができました」

同社はNFVに参入するにあたり、スモールセルゲートウェイ機能の仮想化を行っています。通信事業者はモバイルネットワークデータをオフロードし、無線周波数の利用を効率化するために、スモールセルを採用して、サービスエリアの拡大やネットワーク容量の増大に役立てています。ゲートウェイ向け高性能NFVプラットフォームの開発にコストと時間がかかりすぎると考えた同社は、ウインドリバーに着目しました。Titanium ServerをNFV基盤プラットフォームに使用することで、製品のテストと認定試験にかかるコストを、従来のスモールセルゲートウェイハードウェアのテスト費用より20%削減したほか、市場投入までの時間を30%短縮しました。

ウインドリバーのネットワーキングソリューション・商用オペレーション担当バイスプレジデント、ポール・セニシンは次のように述べています。「NFVで実現可能なネットワークの柔軟性、適応力、拡張性の向上を求めるニーズに対応するには、キャリアグレードのパフォーマンスと信頼性で仮想化サービスを提供する必要があります。Wind River Titanium Serverは、キャリアグレードの仮想化を実現するNFV基盤を提供します。NFVにより通信業界は、コストを削減しながら高価値サービスを製品化するといった目標を、短期間で容易に達成できます」

Titanium Serverは、通信業界で求められる「常時接続」の厳しい要件を満たすように設計された、キャリアグレードNFV基盤ソフトウェアソリューションです。Titanium Serverを使用することで、エンタープライズネットワークでは一般的となっている迅速なサービス展開と、通信ネットワークに課せられたキャリアグレードのアップタイムや信頼性といった2つのメリットを得ることができます。キャリアグレードのWind River Linux、リアルタイムKVM、OpenStack(R)のキャリアグレードプラグイン、インテル(R)データプレーン開発キット(インテルDPDK)、高速仮想スイッチといったオープンスタンダードを使用したテクノロジをベースに、インテルアーキテクチャに最適化されたTitanium Serverは、高パフォーマンスとキャリアグレードの信頼性を共に提供します。

Titanium Serverは、エッジでのデバイスのセキュア化や運用管理から、ゲートウェイ、ネットワーク、クラウドとの連携まで、IoTの進展を可能にするWind River Helix(TM)(*3)製品ポートフォリオの構成要素です。このほか、ウインドリバーはWind River Titanium Cloud(TM)(*4)プログラムを通して、最適化された相互運用可能なソリューションの提供を支援するエコシステムを構築しています。これらのソリューションにより、NFV基盤を導入するサービス事業者や通信機器メーカーは市場投入までの時間を加速できます。

*1: リンク
*2: リンク
*3: リンク
*4: リンク

■ウインドリバーについて
ウインドリバーはインテルコーポレーション(NASDAQ:INTC)の完全子会社であり、モノのインターネット(IoT)向けソフトウェアを提供する世界的なリーディングカンパニーです。ウインドリバーは、1981年からエンベデッドデバイス向けソフトウェアを提供するパイオニアであり、そのテクノロジは20億を超える製品に使用されています。ウインドリバーは、業界でも屈指の包括的な組込みソフトウェアポートフォリオを有しており、ワールドクラスのプロフェッショナルサービスおよびサポートを提供し、さらにこれらは広範なパートナーエコシステムに支えられています。テクノロジと専門性を提供することで、安全、セキュア、そして信頼性に優れたインテリジェントシステムの革新とデプロイを支援します。
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*Wind RiverとWind River Helixは、Wind River Systems,Inc. および同社の関連会社の商標または登録商標です。記載されているその他の商標は、各所有者に帰属します。

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