MercuriaがJPモルガンの現物商品事業の買収を完了
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【ジュネーブ2014年10月4日PRN=共同通信JBN】Mercuria Energy Group(Mercuria)は4日、2014年3月に正式売買契約に調印していたJPモルガン・チェース(JPモルガン)の現物商品事業の買収を完了したと発表した。
Mercuriaのマルコ・デュナン最高経営責任者(CEO)は「Mercuriaを10年前に設立した時には、エネルギー中心の世界的なコモディティーグループへの発展を目標にした。今回の買収はその目標の実現につながる。わが社の体力と北米の石油・天然ガス事業を強化し、顧客層が増える。JPモルガンのエネルギーとガス市場における有能な人材と現物資産は、わがグループの既存の活動と資産をしっかりと補うことになる」と述べた。
Mercuriaは大手エネルギー・コモディティー・グループで、2013年の年商は1120億ドル。主にエネルギーを扱ってコモディティーのあらゆるバリューチェーンに携わり、コモディティーの取り扱いと戦略資産はうまくバランスが取れている。1000人以上が幅広い地域で市場の知識や多様性、業績を支えるために世界中の事務所で働いている。
Mercuriaに移籍するJPモルガンの従業員は、ヒューストンやロンドン、カルガリー、グリニッチ(米コネティカット州)、シンガポールといったMercuriaの取引拠点に主に配属される。
買収の一環としてMercuriaは、伝統ある倉庫・保管・出荷事業のHenry Bathを傘下に収める。MercuriaはHenry Bathを取引事業から切り離し、独立した子会社として運営する。
デュナンCEOは「この複雑な取引は、過去数年間にMercuriaが築いた経営チームだからこそ可能になった。買収が完了して取引部門のグローバル・ヘッドにマジド・シェノウダ氏(Magid Shenouda)、最高投資責任者(CIO)にシャミーク・クノル氏(Shameek Konar)を置き、そのほかの有能な人材を迎えることにより、Mercuriaの事業モデルは実質的に向上する。これによってわが社は、世界での立ち位置のバランスを取りながら、顧客や取引相手に提供できるサービスの幅がさらに広がることになる」と付け加えた。
Mercuriaの専門事業は、関連環境商品を含むエネルギー市場のあらゆる分野に及び、鉄鉱石やドライバルク輸送、ベースメタル、石油製品に広がる。グループは世界の石油・天然ガスの川上事業や石炭資産にも投資し、こうした投資が世界市場で同グループの地位を高めている。グループは石油製品の保管ターミナルや生産資産を含むしっかりしたインフラ機能を備えている。
ソース:Mercuria Energy Trading
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