◎オーストラリア科学者チームが血中遺伝子による大腸がん検査法を発表

Clinical Genomics 2014年05月07日 09時58分
From 共同通信PRワイヤー

◎オーストラリア科学者チームが血中遺伝子による大腸がん検査法を発表

AsiaNet 56650
共同JBN 0492 (2014.5.7)

【シドニー2014年5月3日PRN=共同JBN】オーストラリアの科学者チームが米シカゴで開かれたDigestive Diseases Week(DDW)学会(5月3-6日)で3日、血中に漏出した2つの遺伝子に基づく新しい大腸がんテストで65%の大腸がん患者を検出できるとの証拠を提出した。

II期かそれ以降の大腸がんについては、検出率は73%に増大した。

このデータはサウス・オーストラリア州アデレードのフリンダース大学にあるFlinders Centre for Innovation in Cancerのグレーム・ヤング教授からシカゴのDDW会議に提出された。

ヤング教授によると、同テストは将来の患者集団に対する候補検査法となり、がんに対するこの検査の感度は、多数の集団検査に有望な評価法になり得るものである。

ヤング教授は「血液検査は血便テストによる検査に伴ういくつかの障壁を克服しそうだ。それは現時点では主として血便検査に基づく既存の方法に参加できない人々に受け入れられることが証明されている」と語った。

オーストラリアのバイオテクノロジー企業であるClinical Genomicsは、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CISRO)とともにこのテストを開発した。新しいテストはフリンダース大学のFlinders Centre for Innovation in Cancerとの共同研究で臨床的に評価された。

Clinical Genomicsの最高経営責任者(CEO)で研究発表の共同執筆者であるラリー・ラポワント博士は、将来にはこのテストを商品化したいと語っている。

ラポワント博士は「テストは一連の出願中の特許で扱われており、これらの新しいデータは自宅でするテストでは大腸がんを検査できないか、望まない人々に新たな選択肢を提供することによって、検診受診率を高める見込みについて楽観視する理由になる」と語った。

ラポワント博士によると、テストは早ければ2014年早春にはオーストラリアで有料利用できる見込み。

今回の結果は、大腸内視鏡検査あるいは腸の外科手術を予定される2000人余りのボランティアについて、オーストラリアとオランダの病院で収集した血液サンプルに基づいている。

参照資料:
1. Evaluation of a 2-gene (IKZF1 and BCAT1) DNA blood test for detection of
colorectal cancer. Young GP, Pedersen SK, Dekker E, Cole SR, Osborne JM,
Symonds E, Mallant-Hent R, McEvoy A, Baker R, Gaur S, Murray D, LaPointe LC.
Presented at Digestive Diseases Week on 3rd May 2014

▽問い合わせ先
Martin Palin (martin@palin.com.au; +61418 419 258) at Palin Communications (+612 9412 2255).

ソース:Clinical Genomics

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