【オリコン 不注意に関する実態調査】 仕事、家庭、恋愛、レジャー、さまざまな場面で不注意が引き起こす数多くの失敗やピンチ 2013年度、最も多かったピンチとは一体?

株式会社oricon ME 2014年04月25日 10時48分
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「うっかり忘れて」「他に気をとられていて」「よく考えず焦ったばっかりに」。そんなちょっとした不注意で思わぬピンチを迎えるというのは、誰もが経験のあるところ。2013年度も様々な失敗劇が繰り広げられたことでしょう。4月から新しい生活を迎え、環境も生活も一新するこの時期。今年度に同じ失敗をしないためにも、ここで一度振り返りと反省をしませんか。株式会社 oricon MEでは、昨年1年間に仕事、恋愛、家庭、レジャーといった日常生活の様々な場面で、ちょっとした不注意からピンチを迎えた人々の実態を調べるため、20代~50代の男女を対象にアンケート調査を実施。各シーンで起きた失敗やピンチを多い順にランキング化しました。さらになぜ人はそのような不注意を起こすのか、精神科専門医の姜昌勲先生に、医学的な見地からお話を伺いました。

<本リリースに関する「不注意あるある座談会」の記事はこちら>
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【調 査 概 要】
◆調査名: 「2013 年度ちょっとした不注意でピンチを迎えた人々の実態調査」
◆調査期間:2014 年3 月20 日(木)~3 月24 日(月)
◆調査地域:全国
◆調査対象:20~50 代男女、7,055 人
◆調査方法:インターネット調査
◆調査機関:オリコン・モニターリサーチ
◆調査企画:株式会社oricon ME
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<1.仕事編> 
見間違い、見落としが仕事上では最大の不注意。
「PC等でのデータ入力ミス、入力漏れ」が1位
「書類の書き間違いや打ち間違い、記入漏れ」が僅差の2位

仕事上、不注意が原因で起こった失敗やピンチの1位は「PC等でのデータ入力ミス、入力漏れ」、2位は「書類の書き間違いや打ち間違い、記入漏れ」でした。PC入力や書類の記入は、多くの人にとって、日常最も多い作業なだけに不注意によるミスも起こりやすいようです。また、3位は「必要な作業していなかった」、4位は「人や物、作業の手配ミス、手配忘れ」と、うっかり忘れによるミスが続きました。
また、少数ですが、「作業上の事故を起こしてしまった、危うく起こしそうになった。」2.6%(44名)、「車での事故を起こしてしまった、危うく起こしそうになった。」2.1%(35名)など、重大な失敗につながるケースもあります。


<2.家庭編>
相手への衝動的な発言・行動が家庭での失敗やピンチの最大のもと
「家族と喧嘩をしてしまった」が1位
「不用意な発言で家族の誰かを傷つけたり、怒らせたりしてしまった」が2位

家庭生活の中で不注意により起こった失敗やピンチの1位は「家族と喧嘩をしてしまった」でした。2位にも「不用意な発言で 家族の誰かを傷つけたり、怒らせたりしてしまった」が続いており、家族の誰かへの衝動的な発言や行動が家庭内での失敗とピンチの大きな要因のようです。
また、「不注意で怪我を負った」が4位、「車をこすった、ぶつけた、事故を起こした」が5位と、身体が危険にさらされるような失敗やピンチが上位に入っています。その他、7位には「電気器具やガス器具等の消し忘れ」など一歩間違えれば火事を引き起こすような事態も多く見受けられました。


<3.恋愛編>
家庭編と同様、多くの失敗やピンチは衝動的な発言・行動が引き起こす
「不用意な発言や行動で相手を怒らせてしまった、傷つけた」が1位
「相手を思いやれなった」が2位、「浮気」が3位

恋人との恋愛関係を育む中で不注意により起こった失敗やピンチの1位は「不用意な発言や行動で相手を怒らせてしまった、 傷つけた」で62.7%の人があげています。また、2位も「喧嘩をしてしまった」で50.6%と高い数字となっています。
衝動的な発言・行動がピンチや失敗の原因になりやすいことは、家庭編と同様ですが、よりその傾向が恋愛関係においては強い ようです。


<4.レジャー編> 
移動の失敗が起こりやすいレジャー
「交通機関に乗り遅れた、乗り遅れそうになった」が1位
「道を間違えた、迷った」が2位

レジャーに行った際に不注意が引き起こした最大の失敗やピンチの1位は「交通機関に乗り遅れた、乗り遅れそうになった」です。 4位にも「交通機関を乗り間違えた」が入っており、交通機関はちょっとした不注意が起こりやすいようです。また、2位には「道を 間違えた、迷った」が入っており、1、2、4位が移動に関する失敗やピンチが占めました。レジャー編では、移動時に不注意による失敗が起きやすいようです。
一方、3位に「必要なものを家から持ってくるのを忘れた」、5位に「モノを旅行先に忘れた」と“忘れモノ”が入っています。移動の ミスと忘れモノがレジャーの際に不注意で起こる失敗やピンチの双璧と言えそうです。


<5.不注意の傾向は子供の頃から>
「ちょっとした不注意」が様々なシーンで失敗やピンチを引き起こすわけですが、当然、不注意を招きやすい人とそうでない人がいます。そこで、普段の傾向について調査してみました。結果、各項目とも「あてはまらない」との答えが多く、不注意傾向は少数派ではあるようです。しかし、一方で、一定数の人が不注意傾向にあることもわかります。

では、不注意を招きやすい傾向は、成長とともに変化するものなのか、それとも生まれつきの傾向なのかを調べるために、各質問項目で「あてはまる」ものが、いつからの傾向であるかを質問したところ、76.1%が子どもの頃からの傾向と答えました。つまり、不注意を招きやすい傾向は、子どもの頃から抱えている問題であることがわかります。では、そういった傾向はどうしようもないものでしょうか。また、ミスを減らすための対策はあるのでしょうか。精神科専門医の姜昌勲先生にお話を伺いました。


■日ごろから不注意が多い人は、大人のAD/HDという病気の可能性も。

---姜 昌勲氏コメント
人の脳が処理できる量には限界があります。ワーキングメモリというもので、作業をこなすために一時的に情報を記憶・保管するところです。この容量を超えた作業量を処理しようとすると無理が出てミスが起こりやすくなります。例えば、仕事を行う作業机に置き換えて考えてみてください。作業机に置ききれない書類を処理しようとすると、書類の上に書類が重なってどんどん見落としが増えてきますよね。この場合の作業机が脳の中のワーキングメモリなのです。

このワーキングメモリの容量は、人それぞれ異なり、容量が小さい人ほど、不注意による失敗が起きやすいということになります。したがって、まず自分のワーキングメモリの容量を知ることが大切です。自分の経験からある程度は測ることができますし、医療機関の心理検査で測ることもできます。
容量が小さければ、メモをとるなどして、脳内の作業にとどめないようにすればいいのです。それによってミスを減らすことが可能になってきます。

ただし、このワーキングメモリの問題は、大人になるにしたがい実感してくるものです。容量自体は、生まれつき決まっていますので、容量が小さい人は、子どものころから小さいのですが、子どもの頃は、こなすべき作業量が少ないため、容量オーバーになることがあまりありません。大人になるにしたがって、こなすべき作業量が増えることで問題が生じてくるということが多くなり、実感が増してくるものです。したがって、子どもの頃から不注意の傾向が強いと感じている場合は、別の可能性も考えなければなりません。

それは、AD/HDという病気です。不注意さや多動性、衝動性を特徴とする発達障害で、日常活動や学習に支障をきたす状態です。一般には子供の病気と思われている方が多いですが、大人でも少なからず患っている人がいます。

とはいっても、その症状は「集中できない」「そわそわしてしまう」「忘れ物をしてしまう」など、誰もがあるようなことばかりです。そのため、病気として認識されていない方も多く、また、他人から見てもなかなかわかりません。
発想力が豊かで、人とのコミュニケーションに長けている人も多く、ある分野では高い能力を発揮したりもするのでなおさらわかりにくいのです。もちろん、それで社会に順応しているなら、問題もありません。

しかし、ケアレスミスが多く、それで悩んでいる人も実際には多い。それがAD/HDのせいなら、発見することで悩みの解決につながります。AD/HDとわかれば、薬などを使った治療によってかなり問題を改善することができますし、「確認やチェックをしっかりする」「メモを取る」などの対応策を積極的に取り入れることにもつながるからです。
日ごろからそういったことに悩まされている方は、一度、専門医に診てもらってみるのも良いかもしれません。


■姜 昌勲(きょう まさのり)先生
医療法人 きょう 理事長・医学博士。日本精神神経学会認定 精神科専門医。
奈良県立医科大学卒。児童思春期精神医学・心理学を専門とし、発達障害の相談、治療、研究などに携わる。

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