東芝ソリューション、製造CIMソリューション LotViewerLite(ロットビュワーライト)を販売開始

~ 製造現場での工程進捗管理による効率化と課題解決を短期・低コストで実現 ~

東芝ソリューション株式会社(本社:東京都港区、取締役社長:河井信三 以下、東芝ソリューション)は、製造CIM(*1)ソリューションである、工程進捗管理システムLotViewer(R)(ロットビュワー)の廉価版、「LotViewer(R) Lite(ライト)」を新たにラインナップし、本年11月より販売を開始します。

 "ものづくり"の現場では、世界的な同時不況による需要の低迷、変動する需要への柔軟な対応、市場・製造拠点のグローバル化によるさまざまな対応が求められています。また、今まで以上に品質に対する要求や、製造物に対する"安全と安心"に対応できるトレーサビリティの確保の必要性、省力化や製造装置や製造ラインの稼働率の向上など多くの課題に直面しています。
 東芝ソリューションでは、製造現場でのさまざまな課題解決のため、東芝グループで永年培ってきた"ものづくり"のノウハウと、半導体・電子・デバイス業界における製造CIMシステム構築の豊富な経験をベースに、LotViewer(R)を自社製パッケージとして提供してきました。また、その機能強化版としてLotViewer(R)
V 2.0を2013年4月より販売しています。LotViewer(R)は、製造現場のMES(*2)/工程進捗管理システムとして、主に半導体・液晶・電子機器・電子部品、材料などの製造に関わる、多くのお客様にご導入いただいています。また、半導体製造工程への適用をベースとしているため、ロットの分割や統合、保留など複雑なロット操作を標準で実装しています。

 今回、半導体製造工程で利用される複雑なロット進捗管理を簡素化し、シンプルな進捗管理機能を持つ「LotViewer(R)Lite」を販売開始します。主に組立ラインを持つ、さまざまな業種で必要とされる進捗管理を、着工(Track In)、完工(Track Out)をベースにシンプルにして、さらに幅広い業種での適用が可能となりました。また、履歴管理はLotViewer(R)の機能をそのまま提供し、トレーサビリティの確保については「LotViewer(R)Lite」でも実現可能としました。

 LotViewer(R)は、製造工程における材料の投入・受入から、製品の完成までの"工程"を管理し、複数の"工程"の進捗管理、検査データ管理、履歴管理、装置状態管理などの運用を想定したソリューションです。また、オプション製品として「SPC(*3)オプション」、「稼働管理オプション」、「保全管理オプション」
を用意し、必要な機能のみを選択できる、導入しやすいライセンス体系で、お客様の運用に最適な工程進捗管理が行えるパッケージソリューションです。
「LotViewer(R) Lite」も同様にオプション製品と組み合わせることが可能ですので、「LotViewer(R)Lite」と品質管理を行うオプション「SPCオプション」との組み合わせがリーズナブルに導入できます。
 今回、販売を開始する「LotViewer(R) Lite」は、4月にリリースしたLotViewer(R)V2.0で機能強化を行った各種機能はそのままに「ロット進捗、操作」における機能を限定しています。

・LotViewer(R)V2.0で強化した機能(LotViewer(R)Liteでも実装)

(1)各国語対応・利用ユーザー毎の言語の即時切替対応
拡大する製造現場のグローバル化に対応するため、日本語・英語・中国語の三カ国語に対応しております。言語の表示切替はユーザー毎にパラメータ設定することで、各利用ユーザーがログインする際に、利用する表示言語を自動的に切り替えることが可能となり、従来方式のシステム全体を停止して再起動を行う切替作業の必要がなくなります。これにより日本国内の拠点および海外拠点において、システム無停止にて製造現場での工程進捗管理が可能となります。

(2)画面のパラメータ設定による動的生成
各操作画面をパラメータ設定することで動的に画面生成が可能となりました。画面上の文言・レイアウトなども、お客様の運用される用語はパラメータ設定で変更できます。また、変更後にシステムを停止する必要もなく、画面への反映が可能となります。従来、お客様の運用に合わせた、開発が必要であった画面作成もパラメータ設定により、開発期間も大幅に短縮できます。これにより、短期間に変動する需要などに対する柔軟な対応が可能となります。

(3)各種機能の"プラグイン(部品)"化
頻繁に利用する、データ検索機能・データチェック機能・データ更新機能をプラグイン(部品)化して用意しました。また、各機能で必要な検索・チェック・更新の組み合わせを、パラメータで設定することができます。パラメータ設定により、動的生成が可能であるため、システムの停止・再稼働が不要となり、また、パラメータ設定による開発期間の短縮も見込めます。(※新しい部品を組み込む場合は、システム停止・再稼働が必要になります)

 ■「LotViewer(R) Lite」の機能

「LotViewer(R) Lite」は以下の機能を提供します。

1)システムログイン及びメニューはLotViewer(R) V2.0と同様
2)ロット履歴、装置履歴などの履歴検索機能はLotViewer(R) V2.0と同様
3)ロット進捗管理機能は、投入、払出、処理開始、処理終了、検査入力、倉入れに限定
4)ロットの操作は工程変更、ロット廃棄のみに限定

「LotViewer(R) Lite」の導入により、以下のようなメリットがあります。

●製造現場での作業を的確に管理・把握
工程進捗管理を確実に行えるため、"工程飛ばし"や"処理条件の間違い"を撲滅し、生産計画に確実にリンクした製造実行が可能となり、必要な製品を必要な時期に確実に計画どおりに製造することができます。

●確実な工程進捗管理による"工場の見える化"
確実な工程進捗管理により、在庫状況、装置稼働状況を把握し、的確な生産計画の実施が可能になります。たとえば、在庫所在の明確化による余剰在庫の削減や作業人員配置の最適化、各装置稼働率の最大化が図れます。

●トレーサビリティの確保・品質向上
「LotViewer(R)Lite」の導入により、トレーサビリティを確保することができます。これにより、製品障害の発生時への対応や、対象となる障害ロットの早期把握によって、早急な原因の対策と障害の拡大を防止する
ことが可能となり、製品品質の全体向上に寄与することで企業価値を高めます。


 東芝ソリューションは「LotViewer(R) Lite」およびLotViewer(R)を製造現場の抱えるさまざま課題を解決し、確実な生産計画の実行の実現、多様化する顧客ニーズへの対応と、製品の"安全と安心"を確保する工程進捗管理のパッケージソリューションとして、半導体、電子・デバイス、部品・材料を始めとする様々な製造業のお客様に提供してまいります。

このプレスリリースの付帯情報

LotViewerLiteの業務管理イメージ

(画像をクリックすると拡大画像をご覧いただけます。)

用語解説

*1 CIM(Computer Integrated Manufacturing)
製造情報、技術情報、管理情報といった生産現場で発生する各種情報をコンピュータシステムによって統括し、生産の効率化を推進すること。
*2 MES(Manufacturing Execution System)
製造業の生産現場で、製造工程の状態の把握や管理、作業者への指示や支援などを行う情報システム。
*3 SPC(Statistical Process Control)
製造工程を視覚的に監視する手法で、管理図を用い、品質に影響のある様な工程の変化を検出する。

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]