◎ブラジルの遺伝子組み換え作物で最新の研究結果を発表  ABRASEM

ABRASEM 2013年01月23日 15時45分
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◎ブラジルの遺伝子組み換え作物で最新の研究結果を発表  ABRASEM

AsiaNet 51900
共同JBN 0073 (2013.1.23)

【サンパウロ2013年1月23日PRN=共同JBN】
 *50ヘクタールの土地で10年間に最高32万4000米ドルの収益増が得られる。

 *調査研究は遺伝子組み換え技術の採用による経済的、社会環境的恩恵に関する最新情報を提供、水使用や殺虫剤散布が削減も報告している。

ブラジル種子生産者協会(ABRASEM)はこのほど、コンサルタント会社CeleresとCeleres Ambientalによって行われたブラジル作物へのバイオ技術採用に伴う経済的、社会環境的影響に関する調査研究の第6版をリリースした。この分析結果によると、50ヘクタールの土地で害虫抵抗性トウモロコシの栽培者は、ブラジルでこの技術が商業的に導入されて以降、最高10万400米ドルの追加収益を得た。この同じ栽培者は、今後10年間でこの技術がもたらす生産性向上が主たる原因で32万4100米ドルの収益増が見込めると予測されている。

また、すでに認可され商業生産が行われている遺伝子組み換え作物のトウモロコシ、大豆、綿花の3種を勘案して、ブラジルにおけるバイオ技術の全体像を判断した場合、その効果は大きい。新技術の認可、栽培者による採用の拡大、既存技術の改良という見通しに基づいた場合、遺伝子組み換えの採用による今後10年間の総合的な経済利益は1182億米ドルとなり、そのうち82%が栽培者の収益になる。

農業従事者でもあるABRASEMのナルシソ・バリソン・ネト会長は「ABRASEMとして、ブラジル農家それも主として家族経営の農家の現実に密接した結果を知らせたいと考えてきた」と説明している。

ブラジル農業におけるバイオ技術の利点を示したABRASEMの図表は以下のサイトを参照。
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▽生産性向上は功を奏し競争力が強まる
調査研究のもう一つのハイライトは生産性向上に関するもので、生産性向上は、これまでの研究で支配的な要因とされていた生産コストの削減を上回り、栽培者のために経済的恩恵をもたらす鍵となる要因であることが分かった。この変化は、遺伝子組み換えトウモロコシの採用から生じる農業への好結果が原因である可能性もある。

Celeresのマネジングディレクターでこの経済研究のコーディネーターであるアンダーソン・ガルバオ氏は「過去16年間にバイオ技術の採用がブラジル農業にもたらした経済効果と今後10年の見通しを分析すると、公共政策を整備しその監視を継続して、ブラジルにおけるバイオ技術発展に有利な環境を確保することが必須である」と語った。

バリソン・ネトABRASEM会長に提出されたこの調査研究は、バイオ技術への投資が栽培者にとって有益であると指摘した。会長は「世界的に食料への需要が増加するとの予測が地元でも国際的にも議論になっている時期だからこそ、ブラジル農業生産の競争力維持を考える際にこのことはますます重要である」と指摘、さらに次のように述べている。

「トウモロコシの場合は、バイオ技術が栽培者にもたらすことができる収益性の飛躍的な増加と環境上の影響の最も顕著な例である。さらにバイオ技術採用の影響は、競争力が向上した小規模、中規模栽培者にとってはなおさら実感できる」

経済的恩恵に関する研究全文は以下のサイトを参照。
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社会環境上の利点に関する研究全文は以下のサイト(Celeresのサイト)を参照。
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▽環境上の利点
この調査研究はまた、ブラジルに最初の遺伝子組み換え種子が到着して以来16年間と今後10年のブラジル農業関連産業に関する環境および持続可能性のためのバイオ技術の恩恵を紹介している。ここでは水使用、ディーゼル油消費、二酸化炭素排出、殺虫剤の使用などの要素が考慮されている。

2012/13年から2021/22年までの期間における水使用に関する恩恵としては、バイオ技術を採用することによって、作物に使用される水量、1674億リットル分がいらなくなると予測されている。この水量があれば380万人に供給できる。

遺伝子組み換え作物のために農業用機械で使用されるディーゼル燃料の量は今後10年で大幅に減少し、削減量は58万1200台の軽車両を動かす量に匹敵する最大14億リットルに匹敵すると予測される。ディーゼル油使用による二酸化炭素排出量は約370万トンが削減されると予測され、これは2730万本の樹木を保存することに相当する。

Celeres Ambientalのディレクターで社会環境研究のコーディネーター、パウラ・カルネイロ氏は「栽培者によるバイオ技術採用が加速することによって恩恵のレベルが上昇する。バイオ技術は、自然資源への圧力を削減する持続可能な農作業に寄与するツールである」と説明する。

▽研究は第6版に
ブラジル農業に関するバイオ技術の恩恵をモニターする今回の研究は第6版になる。この研究は2008年以来ABRASEMのために毎年行われてきた。評価分析はCeleresが分析する経済的恩恵と、Celeres Ambientalが行う社会環境上の恩恵に分かれている。この2社は、農業における遺伝子組み換え採用を定期的にモニターしている唯一の会社であり、当初からそれを行っている。研究結果は、ブラジル全土でのフィールドリサーチおよび大豆、トウモロコシ、綿花を生産する360以上の栽培者との面談に基づいている。ブラジルの市場に出回っているこれら3種類の農作物は承認済みの遺伝子組み換え作物である。

一粒の種子にどれほどの技術が投入されているかを理解するための図表は以下のサイトを参照。
リンク

▽報道関係連絡先
Barcelona Solucoes Corporativas
Rafaela Prieto
+55 (11) 3019-3092
rafaela@barcelonasolucoes.com.br

Bruno Viecili
+55 (11) 3019-3091
bruno@barcelonasolucoes.com.br

Monica Giacomini
+55 (11) 3019-3098
monica@barcelonasolucoes.com.br

ソース:ABRASEM

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