logo

2012年中堅・中小企業におけるWindows OS機能の利用意向に関する調査報告

ノークリサーチは2012年の国内中堅・中小市場における「Windows OS機能の利用意向」に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。

<Windows OSが備える新機能を丁寧に啓蒙することがPC刷新促進のカギ>
■PCライフサイクル管理という大きな視点ではOSが備える個々の機能が認識されにくい
■「タッチパネル」以外にも中堅・中小企業がWindows 8の採用に前向きになる機能がある
■機能単位のニーズとOSバージョンアップ検討との間にあるギャップを埋める必要がある

PRESS RELEASE(報道関係者各位) 2013年1月16日

2012年中堅・中小企業におけるWindows OS機能の利用意向に関する調査報告

調査設計/分析/執筆: 岩上由高


ノークリサーチ(本社〒120-0034 東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705:代表:伊嶋謙ニTEL:03-5244-6691URL:http//www.norkresearch.co.jp)は2012年の国内中堅・中小市場における「Windows OS機能の利用意向」に関する調査を実施し、その分析結果を発表した。本リリースは「2012年版中堅・中小企業におけるPC環境の実態と展望レポート」のダイジェストである。


<Windows OSが備える新機能を丁寧に啓蒙することがPC刷新促進のカギ>
■PCライフサイクル管理という大きな視点ではOSが備える個々の機能が認識されにくい
■「タッチパネル」以外にも中堅・中小企業がWindows 8の採用に前向きになる機能がある
■機能単位のニーズとOSバージョンアップ検討との間にあるギャップを埋める必要がある


対象企業: 年商500億円未満の国内企業
対象職責: 企業経営もしくはITインフラの導入/選定/運用作業に関わる社員
調査実施時期: 2012年11月
有効回答件数: 754件
※調査対象の詳しい情報については右記URLを参照リンク


■PCライフサイクル管理という大きな視点ではOSが備える個々の機能が認識されにくい
以下のグラフは「PCのハードウェアまたはOSを刷新する予定がない」と回答した年商500億円未満の中堅・中小企業に対し、その理由を尋ねた結果である。
「まだ耐用年数の限界に達していない」が最も多く挙げられており、「OSを変えると業務システムに支障が生じる」がそれに続いている。つまり、PC刷新に消極的な中堅・中小企業の多くは可能な限り現状を維持し、PC刷新によって生じるシステム面での変化を懸念しているといえる。
また、三番目には「新しいOSの機能に魅力を感じない」が挙げられている。Windows OSはバージョンアップの度に多くの機能を新たに備えており、その中には中堅・中小企業が抱えるPC管理の課題に有効であるものも少なくない。ところが、PC刷新というIT資産のライフサイクル管理の視点で捉えた場合には個々の機能まで十分に認識されていない可能性がある。そこで次頁以降ではWindows OSが備える比較的新しい機能に対する利用意向とPC刷新との関連に関し、ユーザ企業に対する調査結果を元に考察している。


■「タッチパネル」以外にも中堅・中小企業がWindows 8の採用に前向きになる機能がある
以下のグラフは年商500億円未満の中堅・中小企業に対して、「比較的新しいWindows OSが備える各種機能の利用意向」を尋ねた結果である。利用意向を尋ねる際には名称だけでなく機能の内容をわかりやすく説明した記述を設け、「機能の中身」について利用意向を判断できるように配慮している。(以下では五つの機能のみ取り上げているが、本リリースの元になっている「2012年版中堅・中小企業におけるPC環境の実態と展望レポート」ではWindows 8やWindows 7で新たに備わっている16項目の機能に関する利用意向データが掲載されている)
上記グラフの選択肢の意味付けは下記の通りである。
必要ない:
当該の機能は自社にに全く必要ないと考えている場合
利用中または同等機能を別の手段で実現:
当該の機能を既に利用している、または同等の機能を商用もしくは無償のソフトウェアなどで実現している場合
利用したい(OSやエディションは変更したくない):
当該の機能を今後利用したいが、OSやエディションは変更したくないという場合
利用したい(OSの変更を検討してもよい):
当該の機能を今後利用したいと考えており、そのためにOSを変更しても良いという場合
利用したい(エディションの変更を検討してもよい):
当該の機能を今後利用したいと考えており、OSの変更は許容できないがエディションであれば変更しても良いという場合Windows 8に関してはタッチパネルでの操作を意識した「Modern UI」を備え、様々なクラウドサービスを利用する際の利便性を向上させた点に注目が集まりやすい。しかし、中堅・中小企業に利用意向を尋ねた結果では「タッチパネル対応」以外にも訴求すべき機能が幾つかある。
中堅・中小企業が求めるPC関連ソリューションにおいては「バックアップ」が常に筆頭に上がってくる。「PC内のデータ保全」は企業規模に関係なく重要度の高い項目といえる。「リフレッシュ」はユーザ個別のファイルや各種の設定項目を保持したまま、OSを初期状態に戻すことができる。「ファイル履歴」はユーザデータを自動でバックアップし、ファイル単位で元に戻すことのできる機能である。いずれもWindows 8が備える新機能だ。Windows 7においても「システムの復元」や「バックアップと復元」といった機能が備わっていたが、システムデータとユーザデータを適切に切り分けるなど利便性が大きく向上している。
「BitLocker」「BitLockerToGo」はドライブやUSBメモリ内のデータを暗号化できる機能だ。大企業だけでなく、中堅・中小企業においても社外でのPC活用に対するニーズは意外と高い。社内業務をこなす部課長職も営業リソースとして社外で活動することが多いなどの理由からだ。「BitLocker」「BitLockerToGo」はWindows 7ではEnterpriseエディションでないと利用できなかったが、Windows 8ではProエディションで利用が可能となっている。


■機能単位のニーズとOSバージョンアップ検討との間にあるギャップを埋める必要がある
つまり、中堅・中小企業に対して機能毎に丁寧に尋ねてみると、Windows 8には「タッチパネル対応」以外にも「利用したい」と考える機能が複数備わっていることがわかる。それらの機能にはWindows 7の段階から強化・改善されていたり、以前はEnterpriseエディションでないと利用できなかったものが、中堅・中小企業でも一般的なProエディションでも利用できるなどの「バージョンアップによってもたらされる明確なメリット」がある。
また、「リフレッシュ」「ファイル履歴」「BitLocker」「BitLocker ToGo」といった機能について、「利用したい(OSの変更をしてもよい)」や「利用したい(エディションの変更を検討してもよい)」と回答した割合は「タッチパネル対応」と同等もしくは若干高くなっていることがわかる。つまり、現状のWindows 8の訴求においてこれらの機能の活用を適切にアピールすれば、中堅・中小企業におけるPC刷新に対する消極的な姿勢を多少なりとも改善できる可能性がある。
一方、冒頭に述べたように「OSのバージョンアップ検討」という大きな視点になると、「新しいOSの機能に魅力を感じない」という回答が多くなる。また以下のグラフが示すようにユーザ企業の多くはEnterpriseエディションが持つ機能内容も良く理解していない。(年商500億円未満の企業に対し、Windows OSのEnterpriseエディションの認知や利用意向を尋ねた結果)このように現在の中堅・中小企業におけるPCライフサイクル管理においては日々の管理/運用の結果として生じてくる「個々の機能単位でのニーズ」とPC刷新時における「バージョンやエディションの検討/選択」との間に大きなギャップがある。その結果、ユーザ企業の多くはPC刷新にメリットを見出すことができず、刷新に要する費用や作業といった負担ばかりを気にするようになってしまっている。
まずはWindows OSが備える新しい機能をユーザ企業に認知させ、バージョンアップすることによってOSのみでも得られるメリットを適切に訴求することが重要である。OSの機能が拡大することによって、運用管理やセキュリティといった分野での商用ソフトウェア市場を侵食するといった懸念もあるかも知れない。だが、「OS標準で何ができるか?何が足りないか?」の認知が広がれば、さらに高度なPC管理を求める意識も高まり、結果的には商用ソフトウェア市場の活性化にもつながる可能性の方がむしろ高いと考えられる。PCおよび関連ソリューションを提供する側としては、「とにかく必要だから」といった強制力ではなく、Windows OSが備える機能単位での丁寧なメリット説明を通じてPC刷新を推進していくことが重要である。


本リリースの元となっている「2012年版中堅・中小企業におけるPC環境の実態と展望レポート」の詳細は下記URLを参照
リンク
本データの無断引用・転載を禁じます。引用・転載をご希望の場合は下記をご参照の上、担当窓口にお問い合わせください。
引用・転載のポリシー: リンク


当調査データに関するお問い合わせ
株式会社ノークリサーチ担当:岩上由高
東京都足立区千住1-4-1東京芸術センター1705
TEL 03-5244-6691 FAX 03-5244-6692
inform@norkresearch.co.jp
www.norkresearch.co.jp

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。