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マーサー世界生活環境調査 (Quality of Living Survey)を発表

・「世界生活環境ランキング」と「身辺の安全ランキング」を発表
・ヨーロッパの都市が引き続きランキングの上位で優勢
・ウィーンが3年連続で「世界生活環境ランキング」のトップ、バグダッドが最下位
・「身辺の安全ランキング」の首位にルクセンブルグ、最下位にバグダッド
・アジアの都市では、両ランキングにおいてシンガポールが最も上位の25位と8位にランクイン
・東京は46位、神戸・横浜は49位

マーサーは「2011年世界生活環境調査」の結果を発表した。
調査結果によると、生活環境水準が世界で最も高いのはウィーンとなった。チューリッヒとオークランドが2位と3位でウィーンに続き、ミュンヘンが4位、デュッセルドルフとバンクーバーが5位、フランクフルトが7位、ジュネーブが8位、コペンハーゲンとベルンが9位となっている。

上位25都市をみると、ヨーロッパの都市が半数以上を占める結果となった。また、オーストラリアとニュージーランドからは5都市がランク入りしており、オークランドが3位、シドニーが11位、ウェリントンが13位、メルボルンが18位、パースが21位であった。なお、アジアの都市からランク入りしたのは25位となったシンガポールの1都市のみである。一方で、下位にランクした都市はスーダンのハルツーム(217位)、ハイチのポルトープランス(218位)、チャドのンジャメナ(219位)、中央アフリカ共和国のバンギ(220位)と、最下位のイラクのバグダッド(221位)となった。

マーサーによるこの「世界生活環境調査」は、政府や多国籍企業が従業員を海外に出向させる際に、報酬を公平に決定するためのデータを作成する目的で実施されている。この調査に基づいて発行されるマーサーの世界生活環境レポートは、世界の主要都市のハードシップ手当に関する有益な情報を提供している。調査は世界221都市で行われており、ニューヨークのスコアを100とした場合の各都市のスコアをランク付けしている。

今年度は、政情の安定性、犯罪、法秩序、対外関係に基づく「身辺の安全」に関するランキングも出している。この「身辺の安全ランキング」では、ルクセンブルグが首位となり、ベルン、ヘルシンキ、チューリッヒがそれぞれ2位であった。続いてウィーンが5位、ジュネーブとストックホルムが6位となっている。バグダッドが最下位の221位と世界で最も危険な都市となり、チャドのンジャメナが220位、コートジボワールのアビジャンが219位、中央アフリカ共和国のバンギが218位、コンゴ民主共和国のキンシャサが217位という結果であった。

イギリスではアバディーンとグラスゴーがともに44位と「身辺の安全ランキング」の最も上位になった。また、バーミンガムは53位、ベルファストは63位であり、それぞれ68位のロンドンよりも上位に入っている。

マーサーのシニア・リサーチャーであるスラジン・パラカティル氏は次のように述べている。「企業は、自社の報酬パッケージが競争力を持ち駐在員のモチベーションを維持するのに十分な水準を保っているかを常に確認する必要があります。そのためには、社会不安や経済混乱、自然災害などの重要な事象を把握し、海外事業にあたえる影響を確認することが重要です。」

パラカティル氏は続ける。「身辺の安全ランキングで上位に位置するのは、対外関係が良好で経済成長が比較的堅調な、政治的に安定している国の都市です。一方で下位に位置するのは、市民の暴動や高い犯罪率、法秩序への懸念がある国の都市となっています。」

アジア・太平洋
アジア・太平洋地域では3位のオークランドが世界生活環境ランキングの最高位となっており、シドニー(11位)、ウェリントン(13位)、メルボルン(18位)、パース(21位)が続いている。アジア地域で上位に入ったのはシンガポール(25位)と東京(46位)である。その他のアジアの都市で100位以内に入ったのは、日本の諸都市(東京46位、神戸49位、横浜49位、大阪57位、名古屋60位)と香港(70位)、クアラルンプール(76位)、ソウル(80位)、台北(85位)などであった。アジア地域で下位にランクしたのはカンボジアのプノンペン(186位)、パキスタンのラホール(190位)とカラチ(191位)、ミャンマーのヤンゴン(196位)、バングラデシュのダッカ(204位)である。

身辺の安全ランキングでは、8位のシンガポールが最高位であり、続いてオークランドとウェリントンが9位となった。キャンベラ、メルボルン、パース、シドニーは揃って25位にランクし、調査に含まれる全ての日本の都市(東京、神戸、名古屋、大阪、横浜)は31位であった。アジア地域で最下位となったのはパキスタンのカラチ(216位)である。

マーサーのグローバルモビリティー部門、アジア太平洋地域リーダーであるフィル・スタンレー氏は次のように述べている。「アジア太平洋地域は非常に多様性に富んだ地域です。オーストラリアやニュージーランド、シンガポールなどの国は、世界生活環境ランキングと身辺の安全ランキングの両方において上位に位置しており、特にシンガポールは継続的にインフラや公共サービスに投資を行っています。その一方で、社会不安や政治混乱、公害、疾病・衛生問題、台風や津波等の自然災害、インフラの未整備などの要因により、多くのアジアの都市が下位に位置しています。」

(中略)
中東・アフリカ
中東・アフリカ地域では、アラブ首長国連邦のドバイ(74位)が最も生活環境の良い都市となり、同じくアラブ首長国連邦のアブダビ(78位)、モーリシャスのポートルイス(82位)、南アフリカのケープタウン(88位)がそれに続く結果となった。ヨハネスブルグは94位であり、その後にセイシェルのビクトリア(95位)、イスラエルのテルアビブ(99位)、オマーンのマスカット(101位)、カタールのドーハ(106位)の順となっている。下位25都市の多くをアフリカ地域の都市が占めており、中央アフリカ共和国のバンギ(220位)、チャドのンジャメナ(219位)、スーダンのハルツーム(217位)、コンゴ共和国のブラザヴィル(214位)などが含まれている。221位のバグダッドが、この地域および全世界における最下位となった。

身辺の安全ランキングでは、23位のアブダビが中東地域における最上位となっており、マスカット(29位)、ドバイ(39位)、ドーハ(67位)がそれに続いている。このランキングの上位100都市に入ったアフリカ地域の都市は、ポートルイス(59位)とビクトリア(79位)のみであった。この地域ではその他に、チュニジアのチュニスが140位、モロッコのカサブランカが147位、カイロが176位という結果となった。アルジェが185位、続いてテヘラン(188位)、トリポリ(204位)という順になっている。この身辺の安全ランキングにおいても、バグダッドが221位でこの地域および全世界における最下位となり、チャドのンジャメナ(220位)、コートジボワールのアビジャン(219位)、中央アフリカ共和国のバンギ(218位)、コンゴ民主共和国のキンシャサ(217位)が同じく下位にランクしている。

パラカティル氏は述べる。「北アフリカから中東にかけてみられる最近の暴力的な抗議行動の流れが、この地域の生活環境水準を一時的に押し下げています。リビヤやエジプト、チュニジア、イエメンなどの多くの国の順位が大幅に下がる結果となりました。これらの国々が、人間の基本的欲求に対して投資し、政治的・経済的に再建することで、この地域の都市は今後の国際社会において間違いなく重要な鍵を握る存在になるでしょう。」

パラカティル氏は続ける。「現在、最も危険といわれる都市では、駐在員もローカルの人々も日々多大な注意を払って生活をする必要があります。人々の不安の根底にあるものは国によって様々であり、多くの都市では不安定なままです。そのため、企業はその不安要素が現地の駐在員に与える影響をしっかりと監視するべきです。さらに、企業は安全な住居や避難を要する際の効果的な通信手段等の具体的な基準を設けているか、今一度、海外駐在員に関する戦略を確認すべきでしょう。」

「アブダビやドバイ、マスカットを含むこの地域のいくつかの都市は、身辺の安全ランキングにおいて、かなり上位にランクしています。これは主に国内の安定性と低い犯罪率によるものです。」とパラカティル氏は締めくくった。 

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付記:2011年世界生活環境調査について

世界生活環境ランキングは、マーサーがグローバルで実施する世界生活環境調査の最新の結果に基づき毎年作成されています。マーサーでは調査対象の都市ごとに個別レポートを作成しています。全都市を対象としたサマリーレポートは作成しておりません。基準都市と対象都市を選んでご購入いただく生活環境指数(レポート)の価格は、一都市につき
USD425です。複数都市比較も可能です。
本データは主に2011年9月から11月にかけてマーサーが収集したもので、環境の変化に対応して定期的に更新されています。

(以下略-URL参照)
マーサー『2011年世界生活環境調査』の結果を発表
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