オートデスク、BIMによるCASBEE評価を可能にする連結ソフト「Autodesk Revit Extension for CASBEE」の提供を開始

~ 業務の効率化とデザイン性の向上を実現するBIMと環境性能評価システムのCASBEEが連携、スムーズな申請フローを実現 ~

オートデスク株式会社(東京都中央区、社長:鬼澤 盛夫、以下オートデスク)は、本日、BIMによるCASBEE評価を可能にする連結ソフト「Autodesk(R) Revit(R) Extension for CASBEE(R)」」(レビット エクステンション フォア キャスビー)の提供開始を発表しました。Autodesk Revit Extension for CASBEEは、一般社団法人日本サステナブル建築協会(JSBC)の協力のもと、開発されたソフトウェアです。建築物総合環境性能評価システム「CASBEE」と、3次元モデルを利用し、環境に配慮したビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)を実現するオートデスクのソフトウェア「Autodesk Revit Architecture(オートデスク レビット アーキテクチャ:以下、Revit Architecture)」の連携を円滑化するツールとして、設計データの統合化とCASBEE評価の自動化・迅速化を実現します。
CASBEE研究開発委員会の委員長である村上周三氏は、次のように述べています。「今年2月の連携発表以降、JSBCとオートデスクは連結ソフトの完成に向け、多くの試行を重ねてきました。今回発表されたAutodesk Revit Extension for CASBEEは、BIMデータの活用により、従来設計者が手作業で行っていたCASBEEの煩雑な申請にかかる業務量を軽減し、さらに省エネルギー法に基づく性能基準であるPAL(Perimeter Annual Load: 年間熱負荷係数)計算にも対応することで、今年4月1日から新たにPALの届け出義務が生じている小規模な建築物に対しても、有効なソリューションとなり得ます。Autodesk Revit Extension for CASBEEの市場投入により、発注者や建築会社の間でCASBEE評価の気運が一層高まり、建築物に係る質の向上と同時に、省エネルギー、エネルギーの有効利用、環境負荷の軽減等を通して、環境配慮の具体的な取り組みが進むことを望みます」
世界に先駆けてBIMによるCASBEEの評価を可能にするAutodesk Revit Extension for CASBEEは、設計の初期段階から環境性、安全性、経済性などを正確、かつ明快に解析することができ、これにより、業務のさらなる効率化が求められる建築業関係者が、エネルギー消費や廃棄物の抑制等に資する環境配慮設計を簡便・迅速に行えるように支援します。またその後の設計・建設・運用・解体の全ライフサイクルを通した履歴情報を一元化できるようになります。また、将来的にはこの連携ソフトを利用したCASBEE評価の申請も検討されています。

Autodesk Revit Extension for CASBEEの主な特長は以下の通りです。

*PAL計算が容易
BIMモデルからペリメータゾーンを生成し、PAL計算表への書き出しをおこないます。また、PAL計算の結果は、CASBEEの建物の熱負荷抑制の評価にも利用されます
*昼光率計算の自動化
昼光率の測定位置は、窓との距離を自動測定した上で自動認識して、昼光率を計算します
*CASBEE - 新築 (簡易版) の2010年版の評価ソフトに対応済み
Revit Architectureから、CASBEE - 新築(簡易版)の2010年版の評価ソフトのExcel シートにシームレスで書き込みます

Autodesk Revit Extension for CASBEEの提供方法
*Autodesk Revit Architectureのライセンスをサブスクリプションと共に購入している全てのユーザに対し、無償で提供
*サブスクリプションユーザ専用のウェブサイト、サブスクリプション センターから、10月14日よりダウンロード提供を開始

CASBEEは、国土交通省の支援の下にJSBCが研究・開発・運用している建築物の総合的な環境性能を評価・格付けするシステムで、日本国内で広く活用されています。具体的には、室内の健康・快適性や長寿命に資する柔軟性・適応性、さらに景観への配慮などの環境品質を向上させる度合い(Q)と、省CO2・省エネや省資源・リサイクル性能といった様々な建築物起源の環境負荷を削減する度合い(L)を、建築物の総合的環境性能としてそれぞれ100点満点で評価し、さらにその割合(BEE=Q/L)の多寡で5段階に格付けをします。

オートデスクは、建築業界での業務の効率化とデザイン性の向上を実現するワークフローとしてBIMを推進しています。BIMは、コンピュータ上に作成した3次元の建物のデジタルモデルとコストや仕上げ、管理情報などの属性データを追加した建築物のデータベースの情報を統合させることで、建築の設計、施工から維持管理までのあらゆる工程でデジタルデータを基に業務を効率的に行えるようにし、建築の新しいワークフローを実現します。


◆オートデスク株式会社概要
本 社:  東京都中央区晴海1-8-10  晴海アイランド トリトンスクエア オフィスタワーX 24F
大阪営業所: 大阪市淀川区宮原3-5-36 新大阪トラストタワー 3F
代表取締役社長:鬼澤盛夫
設 立: 1985年4月1日
資 本 金: 1億円
Webサイト: リンク

◆Autodesk,Inc.会社概要
Autodesk, Inc. (NASDAQ: ADSK) は、3次元デザイン ソフトウェアを提供する世界的な企業です。製造、建築、土木、メディア&エンターテインメント産業を中心に、多岐にわたる顧客がアイデアの具現化や視覚化、シミュレーションにAutodeskのソフトウェアを使用しています。顕著な例として、アカデミー賞(R) 視覚効果賞の受賞者にオートデスクの顧客が15年連続で選ばれています。1982年のAutoCAD(R)の発表以来、世界の市場を対象に業界先進のデザイン ソフトウェアの開発に取り組んでいます。詳細は、リンク をご覧ください。


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◆ お客様問い合わせ窓口
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Autodesk、RevitおよびAutoCADは、米国および/またはその他の国々における、Autodesk, Inc.、その子会社、関連会社の登録商標または商標です。アカデミー賞(Academy Award)は、米映画芸術科学アカデミー(the Academy of Motion Picture Arts and Sciences)の登録商標です。その他のすべてのブランド名、製品名、または商標は、それぞれの所有者に帰属します。オートデスクは、通知を行うことなくいつでも該当製品およびサービスの提供、機能および価格を変更する権利を留保し、本書中の誤植または図表の誤りについて責任を負いません。
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