●「菊炭」の現況
止々呂美地区では、市内でも良質のクヌギが手に入りやすいことから、古くから炭焼きがさかんに行われていました。この炭は、切り口が菊の花びらの模様をしていることから“菊炭”と呼ばれ、火つき・火持ちが良く、パチパチとはじけたり立ち消えしたりしないため、茶席などの高級炭として重用されてきました。しかし、昭和30年代以降、電気やガスが普及するとともに農業者の高齢化などにより次第に衰退し、炭職人も減少し箕面市内の炭焼き農家はわずか1戸となっています。
●里山保全と菊炭焼き体験
NPO法人愛農郷(代表 射塲孝雄氏、構成員10人)では、菊炭の伝統文化と北摂地域の里山環境を守るために、この時期(1月~3月)に菊炭焼きを行っており、希望者されるかたには「窯だし体験」などもしていただいています。これまで多数の市民や他市のかたも体験されています。
炭焼き窯でおよそ2昼夜をかけて焼き、徐々に空気の入りを抑え、煙が青白い色に変わるなどタイミングを見計らって窯口を閉め、約1週間をかけて蒸し焼きにします。
今後、2月21日、3月7日及び21日に窯出しを予定しています。
(場所:箕面市上止々呂美地内 府道4号線(茨木能勢線)沿い)
*)NPO法人愛農郷(あいのさと)
愛農郷は、地域農業を媒体とした新しいまちづくりを展開するため、地域性に合致した農産物等の掘り起こしと地産地消の推進、都市空間における自然環境の保全に関する事業を行い、生き甲斐と魅力ある地域振興に寄与することを目的として活動されています。
(電話 072-739-0561)
問い合わせ先
みどりまちづくり部農とみどり政策課
TEL 072-724-6728(直通)
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