国際糖尿病連合、世界の糖尿病治療向上のため、重要な新ガイドラインを発表―ガイドラインでは、妊娠・血糖自己測定・口腔衛生に対応

Montreal, Quebec, Oct 23, 2009 - (JCN Newswire) - 国際糖尿病連合(IDF)は、本日モントリオールで開催された第20回世界糖尿病会議で、血糖自己測定・妊娠・口腔衛生の3つの糖尿病ガイドラインを発表しました。

Montreal, Quebec, Oct 23, 2009 - (JCN Newswire) - 国際糖尿病連合(IDF)は、本日モントリオールで開催された第20回世界糖尿病会議で、血糖自己測定・妊娠・口腔衛生の3つの糖尿病ガイドラインを発表しました。

ガイドラインは、IDF臨床ガイドライン・タスクフォースの成果です。IDF臨床ガイドライン・タスクフォースは、医療関係者向けに最新のエビデンスベース情報と教育を提供するという全世界の重大なニーズへの対応に、力を注いでいます。IDF糖尿病アトラスの最新データによれば、世界で2.85億人という驚くべき数の人々が糖尿病に侵されているという驚くべき状況ですので、ガイドライン制定は特に重要なことです。IDFは今後20年間で、患者数が4.35億人に膨れ上がると予測しています。このような患者数の爆発的拡大を食い止めるには、糖尿病治療の最新の進歩と標準を医療関係者に身に着けていただくことが急務です。

「IDF妊娠と糖尿病に関するグローバルガイドライン」の目的は、妊娠性糖尿病治療と、妊娠した糖尿病患者の治療のグローバル標準を確立することです。妊娠性糖尿病はよくある病気で、肥満や2型糖尿病のように、世界中で発病件数が増えています。妊娠性糖尿病が、そのまま糖尿病へと進行する危険はたいへん高いです。(1)

「これは、妊娠についての初めての国際糖尿病連合ガイドラインです。全世界で女性患者数が増えていますので、IDFがこの問題に対処することは重要です。」と、IDF臨床ガイドライン・タスクフォース議長のStephen Colagiuri博士は述べました。

IDFはまた、インスリン治療を受けていない2型糖尿病患者向けの血糖自己測定ガイドラインと、糖尿病患者向けの口腔衛生ガイドラインも、新たに発表しました。

「これらふたつのガイドラインでは、糖尿病治療で重要ではあるものの見過ごされやすい分野について、取り扱っています。」と、Colaguiri博士は述べました。

「IDF糖尿病患者向け口腔衛生ガイドライン」では、糖尿病だけでなく口腔衛生の専門家にも、糖尿病患者の臨床ケアに重点をおくことを勧めています。口腔衛生が行き届かないと、糖尿病患者の生活に悪い影響が起きますので、糖尿病だけでなく口腔衛生の管理方法に関する教育が必要です。このガイドラインも、糖尿病の中核的ニーズに対処するためのIDF臨床ガイドラインに含まれます。

「IDFインスリン治療を受けていない2型糖尿病患者向け血糖自己測定ガイドライン」では、糖尿病患者と医療関係者への推奨事項を記述しています。2型糖尿病は全糖尿病の85%~95%を占めています(2)ので、このガイドラインでは、糖尿病自己管理教育を実施する際に血糖自己測定も含めるべきだと推奨しています。もうひとつの主な推奨事項として、各患者に合わせた血糖自己測定のやり方(集中するか、頻度はどうするか)を決めるべきだとガイドラインでは記述しています。その目的は、(急性の高・低血糖を起きる条件を知り、予防と管理をするために)各患者特有の教育・行動管理・治療のニーズに対応したり、治療関係者の必要な血糖パターン・データを提供したり、治療に関する意思決定の影響を監視したりするためです。(3)

「これらのガイドラインは、最初の一歩にすぎません。さらにIDFでは、収入の高低や居住地域にかかわらず、すべての糖尿病患者に対する治療が改善されるように、世界各国でワークショップを開きます。」と、Colagiuri博士は述べました。「IDFの使命は、糖尿病医療・予防・治療法について世界に広く知らしめることです。全世界向けガイドラインを制作しましたので、使命を果たし糖尿病患者の生活を向上するために、さらにきめ細かい活動をしてまいります。」

IDFガイドラインは リンク からダウンロードできます。

(1)IDF糖尿病アトラス、第4版、国際糖尿病連合、2009年。 www.diabetesatlas.org
(2)IDF糖尿病アトラス、第4版、国際糖尿病連合、2009年。
(3)IDFインスリン治療を受けていない2型糖尿病患者向け血糖自己測定ガイドライン、国際糖尿病連合、2009年。

概要: 国際糖尿病連合(IDF)

国際糖尿病連合(IDF)は、160か国以上200団体以上の参加協会を統括する組織で、2.85億人以上の糖尿病患者とその家族や、医療提供者を代表しています。IDFの使命は、糖尿病医療・予防・治療法について世界に広く知らしめることです。主要な活動には、糖尿病患者と医療専門家への教育や、公共向け意識喚起キャンペーンや、情報の広報や交換などがあります。IDFは、WHOと正式に関係を結び、国連広報局とも連携している非政府組織(NGO)です。IDFは、世界糖尿病会議を2年おきに開催しています。さらに詳しい情報については、 www.idf.org をご覧ください。

お問合せ先:

国際糖尿病連合
Kerrita McClaughlyn
メディア向け広報担当
モバイル:+32 487-530-625
IDFプレスルーム(モントリオール):(514) 789-3407 and (514) 789-3409
電子メール:media@idf.org

本プレスリリースは発表元企業よりご投稿いただいた情報を掲載しております。
お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]