コンテンツ配信ネットワーク(CDN)サービスの世界の市場価値は、2011年まで年間20億ドル以上の成長が見込まれると、米国調査会社インスタット社は報告している。オーバーザトップ(OTT)インターネットビデオの利用の増加と、様々な配信経路で様々な種類のデバイスに配信するコンテンツを容易に管理できる柔軟性によって、CDNサービスは成長している。
「今後数年間は、'everything on demand'(何でもオンデマンド)は、主にデータセンターとCDNによって提供されるだろうとインスタット社はみている。所有者と作成者の制作を可能にするだけでなく、視聴者に対しても番組や配信方法の選択の幅を拡大することができる」とインスタット社のアナリストGerry Kaufhold氏は語る。
インスタット社は、下記についても調査した。
■ビットレート適応型による動画(Adaptive Bit Rate Video)というアプローチによって、IPネットワークで、より低いビットレートでより良い画質を提供できる
■2013年までは、CDNの市場は北米市場に限定されるだろうが、欧州、アジア太平洋地域などの市場は高い成長率で推移するだろう
■アドレス可能な広告(addressable advertising)は、広告費を非常に有効に活用できるとインスタット社は確信しているが、このエコシステムのすべてのセグメントが公正にインフラ投資に見合う収益を配分できるようにしなければならない
インスタット社の調査レポート「VODの座を奪うコンテンツ配信ネットワーク (CDN)とデータセンタ - CDNs and Data Centers to Usurp Video-on-Demand」は、コンテンツ配信ネットワークサービス、データセンター、動画サービスの世界市場を調査した。2013年までのCDNサービスの世界と地域毎の市場予測、新たなビジネスモデルの分析、CDNとデータセンターの技術とコンテンツプロバイダ、サービスプロバイダ、消費者の関連性、Akamai、Limelight Networks、DG Fastchannel、CD Networks、Level 3、Cotendo、Internap、Highwinds CDN、Signiant、Cisco、Juniper Networks、Alcatel/Lucent、Ericsson、Adobe Systems、Microsoft、Apple、Real Networks、Intel、Inlet、Envivioなどのベンダのプロフィールを記載している。
【調査レポート】
VODの座を奪うコンテンツ配信ネットワーク (CDN)とデータセンタ
CDNs and Data Centers to Usurp Video-on-Demand
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