アクテル、RTAX FPGAの機能を拡張

~アクテル、宇宙飛行向けFPGAで業界をリードするRTAXのパフォーマンスを強化し、消費電力を低減~

アクテル(米国カリフォルニア州マウンテンビュー、日本法人:アクテルジャパン株式会社、東京都渋谷区)は本日、宇宙飛行向けFPGAであるRTAX-SおよびRTAX-SLについて、パフォーマンスとユーザビリティが強化されたことを発表しました。これらのFPGAは、業界をリードする優れた耐放射線性を備えており、従来よりも多くの利点を宇宙アプリケーションの設計者に提供します。RTAX-S/SLファミリは、耐放射線性ASICに伴うコストやスケジュール上のリスクを軽減できるため、宇宙飛行アプリケーションで放射線により誘発されるシングル・イベント・アップセット(SEU)イベントへの耐性を組み込む必要がある場合に、最適なFPGAの選択肢となります。


RTAX-S/SLファミリのFPGAにおける機能拡張の内容は以下のとおりです。


● スタティック消費電力の低減。RTAX-SL FPGAのスタティック消費電力は、RTAX-S FPGAに比べて最大80%低くなります。宇宙船がバッテリー・モードで稼動している間(たとえば、地球の影となる部分を通過する間)に、システムがスタンバイ・モードに切り替わり、レジスタやメモリの状態を維持する必要がある場合は、スタティック消費電力の節減が特に重要となります。

● スピード・グレードの向上。400万ゲートのRTAX4000S FPGAは、SEU保護を備えた耐放射線性が最も高いFPGAに比べてパフォーマンスが10%向上します。

● CQFP352およびCGA/LGA 1272のパッケージで提供される新しい低消費電力RTAX4000SL FPGA。スタティック電力の消費がRTAX4000S FPGAに比べて50%低減されます。

● RTAX250S/SL FPGA用の新しい624ピンCCGAおよびLGAパッケージ。設計者は、17%増加したI/O数を使用でき、フットプリントを50%以上節約できます。現在販売されているデバイスは、MI- STD-883 Class B、Actel Extended Flow、およびActel EV Flow(QML Class Vと同じ処理ステップ)の各仕様でスクリーニングされています。

● RTAX-S/SL FPGAのジャンクション温度の絶対最大値が135℃に向上。設計者には、デバイスを高速に実行したり、高温のケースで実行するために、10℃のバッファが追加で提供されます。



RTAX FPGAについて
RTAX-S/SLは、高性能、低消費電力、真のワンチップ・フォーム・ファクタ、および電源投入後即時動作のすべてを兼備え、宇宙アプリケーションの設計者にデファクトFPGAプラットフォームを提供します。これらのデバイスは、システム・ゲート数が最大400万相当、ユーザーI/O数が840という集積度で高性能を実現しています。RTAX-S/SLファミリは、SEUに対して保護されたフリップ・フロップを備えており、これはユーザーの介入なしで実装されます。また、ユーザーがトリプル・モード・リダンダンシー(TMR)を実装すると、耐放射線性によるさまざまな利点が提供されます。この実装に伴うオーバーヘッドは発生しません。RTAX-S/SL FPGAでは、ASICよりも設計サイクルが大幅に短縮されます。また、ASICのように多額の初期投資費用がかかる事も、製造サイクルに長時間を要することもありません。そのため、典型的な生産数の少ない宇宙アプリケーションの場合は、RTAX FPGAの方が、耐放射線性ASICよりも所有コストおよびスケジュール上のリスクが低くなります。



RTAX-S/SL FPGAの詳しい情報は、次のウェブサイトをご覧ください。
リンクをご覧ください。



アクテルについて
アクテルは低消費電力とミックスド・シグナルFPGAのリーダーで、システムならびに電力管理の広範囲にわたる製品群を提供しています。アクテルは、電力が課題(=Power Matters)だと考えています。詳しい情報はウェブサイトjp.actel.comをご覧下さい。



※ Actelの名称とロゴはActel Corporationの登録商標です。その他の全ての商標とサービスマークは、それぞれの企業・団体に所有権が帰属します。

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