日本プログレスとDAL、SOAベースの次世代EDIシステム統合で協業 Sonic ESB / ACMS連携ソリューションを共同提供開始

流通業界をはじめ次世代EDIへ移行する各業界に向けて SOAによる柔軟性の高い社内外システム連携を推進

日本プログレス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 田上 一巳) と株式会社データ・アプリケーション(本社:東京都中央区日本橋、代表取締役社長 橋本 慶太、JASDAQ:384、以下 DAL)は、日本プログレスのSOA(サービス指向アーキテクチャ)ベースのアプリケーション統合ミドルウェア「Sonic ESB」と、DALのEDI(電子データ交換)パッケージソフトウェア「ACMS E2X」および「ACMS B2B」との接続検証が完了し、両ソフトウェアを組み合わせたSonic ESB / ACMS連携ソリューションとして、両社の販売代理店を通じて提供開始することを発表いたします。

両社は、次世代EDI標準への移行が本格化し、システムおよび業務プロセスの見直しが活発化している流通業界をはじめ、製造・物流・金融など、データ連携の煩雑さを解消するSOAベースでの企業内のシステム統合を推進する企業に対して積極的に展開して行きます。そして、そのための相互の技術支援、共同の営業活動、セミナー、展示会などのマーケティング活動を実施します。


「流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)」の普及が加速している流通業界をはじめ、製造、物流などの各業界の企業間電子商取引では、旧来の通信プロトコルで専用線や公衆回線、VANなどを使う「従来型EDI」から、インターネットを活用した「次世代EDI」への移行期を迎えています。
そして、次世代EDIシステムに対応したB2Bシステムの再構築に併せて、今後のビジネス環境の変化に柔軟かつ俊敏に対応できるようSOAベースのデータ連携基盤強化へのニーズが高まっています。


次世代EDIシステム構築に当たっては、インターネット対応の通信プロトコルを完全にサポートしていることに加えて、移行時期のため従来型EDIも併用できることが重要です。DALの「ACMSシリーズ」は、新旧通信プロトコルを完全にサポートし、あらゆる形態の企業間電子商取引を1つの環境でカバーできる特長があり、流通BMSに対応する企業への導入実績は昨年度比16倍に増加するなど、各業界で高く評価されています。


一方、日本プログレスは、SOAに基づくシステム連携のためのミドルウェアである「エンタープライズ・サービス・バス(ESB)」のリーダーとして知られており、その主力製品の一つであるSonic ESBは、システム統合を実現するエンタープライズ・サービス・バスを実装した業界初の製品として、世界中のエンタープライズ・カスタマーより高い評価をいただいており、Webサービスとメッセージング、XMLなどの標準技術を採用し、分散されたシステムやアプリケーションを連携、統合し、加速するビジネス環境に柔軟に対応できます。


今回、両社の協業により、「ACMS」と「Sonic ESB」を組み合わせることで、次世代EDIシステムに対応したB2B環境をSOAベースで社内の基幹システムと連携することができ、受注から在庫管理、出荷報告にいたる一連の業務プロセスを可視化、最適化することができます。そして、従来のシステムおよびその情報資産を再活用することで、システム投資にかかる費用も最小化させることができます。

また、DALの「ACMS」は、SAPをはじめとするERP、国産メインフレームを含むレガシーシステムに対応したアダプタを備えており、これらの連携機能を「Sonic ESB」に統合することができ、SOAアーキテクチャに基づき、ビジネスの状況に応じてダイナミックにシステムを対応させることが可能となります。

そして、ACMSを導入されているお客様にとっては、Sonic ESBとの機能連携により、EDIシステムから他の企業システムへの連携展開を可能とし、また、Sonic ESBのお客様には、ACMSとの連携により、現在連携している企業システムからEDIシステムやSAPなどのERPへの連携展開を可能とします。


両社は、協業の第一弾として、2009年2月以降にセミナーを開催し、具体的に流通業界の業務に合わせたデモを交えて、Sonic ESB / ACMS連携ソリューションをご紹介します。

このプレスリリースの付帯情報

Sonic ESB / ACMSの連携イメージ図

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用語解説

◆従来型EDIについて
1980年代初頭から利用されているファイル転送方式で行うバッチ処理型EDIで、回線は専用線や公衆回線、VANなどを利用し、JCA手順や全銀協手順などの通信方式でデータ交換します。従来型EDIは、受注者と発注者の双方に専用の情報システムの構築が必要で、主に大手企業を中心とした取引に利用されてきました。


◆次世代EDIについて
従来型EDIの問題点を踏まえて、標準化を図り、インターネットを活用する新しいEDIです。通信基盤としてインターネット、TCP/IP、通信プロトコルとしてグローバル標準のebXML MS、EDIINT AS2、RNIF、JX手順などが利用されます。また、業務レベルの標準にはコード(商品コードや企業コードなど)体系やメッセージフォーマット(XML)が業界毎に定められています。


◆流通BMS(流通ビジネスメッセージ標準)について
経済産業省では、流通サプライチェーン全体の取り組みが消費者に対して全体最適な仕組みとなるよう、製(メーカー)・配(卸売)・販(小売)の流通三層間の情報連携をスムーズに行うための標準化事業を、平成15年度から実施しています。この事業の成果として19年4月に公開されたのが、インターネット対応の新たな流通EDI標準「流通ビジネスメッセージ標準(流通BMS)」です。この流通BMSは、消費財流通業界で唯一の標準となることを目標に策定している、メッセージ(電子取引文書)と通信プロトコル/セキュリティに関するEDI標準仕様です。 製・配・販のビジネス・プロセスをシームレスに接続することによる業務効率化と付加価値の創造を目標としていますが、現在はその第一ステップとして、卸売(またはメーカー)~小売間の取引業務を対象に作成しています。適用範囲も、商材ではグロサリーから生鮮、アパレルなどへ、業界ではGMS・食品スーパーからドラッグストア、ホームセンター、百貨店などへ広がっています。


◆エンタープライズ・サービス・バス(ESB)について
SOAは、業務処理の変化をシステムの変更に素早く反映させることができる、柔軟かつ俊敏なシステム・アーキテクチャであり、SOAを実現するために注目されるのがESBと呼ばれる技術です。このESBを実装したソニックの統合ミドルウェア「Sonic ESB」は、Webサービスとメッセージング、XMLなどの標準技術を採用し、分散ネットワーク環境下で高スループットと拡張性、設定・監視・制御の集中管理、ノンストップビジネスを実現する連続可用性を備えています。また、他社のESB製品のように高価なアプリケーションサーバを必要とせず、経済性に優れたサービスとビジネス・プロセス連携のための基盤となります。

関連情報
http://www.dal.co.jp/
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お問い合わせにつきましては発表元企業までお願いいたします。

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