2007年 中堅・中小企業のITアプリケーション利用実態調査報告

調査対象:全国4000社。売上高5億円以上500億円未満を目安とした民間企業 調査分析期間:2007年5月~2007年9月 調査方法:郵送アンケート 有効回収票:1265社

-調査結果のポイント-
★ERP-「SMILEαシリーズ(ieを含む)」がシェア・評価共にトップ-
★財務管理-「勘定奉行」がシェアトップ、2番手に大差-
★販売管理-「商奉行」「SMILEα販売管理」「蔵奉行」が2桁シェアで接戦-
★給与管理-「給与奉行」がシェアで2位以下を圧倒、評価は「SMILEα給与管理」-
★人事管理- 「人事奉行」がシェアトップ、カシオの「ADPS」が2番手-
★グループウェア-「サイボウズ」が初めてシェアトップに。評価もトップ-
★セキュリティ-「ウィルスバスター」がシェア・評価共にトップ-
★運用管理-「JP1」がシェアトップ、「Systemwalker」が2番手-

[ERPパッケージ利用シェアと評価]
-ERPは「SMILEαシリーズ(ieを含む)」がシェア・評価共にトップ、だが上位4社はダンゴ状態-
ERPパッケージシェアは、大塚商会の「SMILEαシリーズ」が3年連続シェアトップで10.3%。2位がオービックの「OBIC7」9.8%、3位がOBCの「奉行新ERP」で9.7%、4位が富士通の「GLOVIA-C(smart含む)」9.3%となっている(「オーダーシステム(手組みシステム)」は除く)。上位4社はシェア1ポイントの中で横並びの状況だ。
ERPパッケージの評価(満足度―加重平均値・満足度5段階評価)については、最も高い評価を得ているのが大塚商会の「SMILEαシリーズ」75.2、次いでOBCの「奉行新ERP」73.2、オービックの「OBIC7」は71.5と7割以上の高い評価を得ている。富士通の「GLOVIA-C(smart含む)」は前年に比較すると3ポイント近く評価を上げて68.7となっている。総じて年商の低い企業向けのERPパッケージ製品の満足度が高い結果になった。
ERPパッケージの利用率シェアは、中堅・中小企業に満遍なく強い大塚商会、オービック、OBC、富士通の4社に強みが見える。特に大塚商会はシェア、評価ともにトップを維持している。ただし実際には抜きん出たベンダ製品がないのが特徴でもあり、上位4社によるトップシェア争いは熾烈だ。

[財務管理パッケージ利用シェアと評価]
-財務管理パッケージでは、「勘定奉行」がシェアトップ、2番手に大差-
財務管理パッケージシェアは、OBCの「勘定奉行」で33.3%と2位以下を大きく引き離して強い。2位が弥生の「弥生会計」で12.7%、3位がPCAの「PCA会計」で11.3%であった。 財務管理パッケージの評価については、シェア上位5社において、最も高い評価を得ているのがPCAの「PCA会計」76.3、次いで大塚商会の「SMILEα財務管理」、OBCの「勘定奉行」弥生の「弥生会計」と続く。ただし評価の差は小さく、全体的に高い。

[販売管理パッケージ利用シェアと評価]
-販売管理パッケージでは、「商奉行」「SMILEα販売管理」「蔵奉行」が2桁シェアで接戦-
販売管理パッケージシェアは、トップがOBCの「商奉行」12.9%、大塚商会の「SMILEα販売管理」
で12.5%、OBCの「蔵奉行」で10.7%と上位3製品が競っている。
販売管理パッケージの評価については、大塚商会の「SMILEα販売管理」が75.5と評価が最も高い。
2位以下では「商奉行」、弥生の「弥生販売」、「蔵奉行」3製品の評価の差はほとんどない。

[人事管理パッケージ利用シェアと評価]
-人事管理パッケージは「人事奉行」がシェアトップ、カシオの「ADPS」が2番手-
人事管理パッケージシェアは、トップがOBCの「人事奉行」で21.1%、2位がカシオ計算機の「ADPS」
で15.6%で3位以下を大きく引き離している。
人事管理パッケージの評価については、シェア4番手のアイテックスの「PRO_STAFF-α人事」が72.9
と最も高い。ついで「人事奉行」、PCAの「PCA人事」が続く。

[給与管理パッケージ利用シェアと評価]
-給与管理パッケージは「給与奉行」がシェアで2位以下を圧倒、評価は「SMILEα給与管理」-
給与管理パッケージシェアは、トップがOBCの「給与奉行」で29.9%と2位以下を大きく引き離し
ている。2位、3位がPCAの「PCA給与」で10.7%、弥生の「弥生給与」が10.6%であった。
給与管理パッケージの評価は、シェア5番手であるが大塚商会の「SMILEα給与管理」76.8で高く、
OBCの「給与奉行」が75.8と続く。

[グループウェアパッケージ利用シェアと評価]
-グループウェアでは、「サイボウズ」がシェアトップ、評価も「サイボウズ」-
グループウェアシェアは、例年の同調査を通じてようやく「サイボウズ」が「LotusNotes」をかわして25.6%でトップシェアとなった。2位が日本IBMの「LotusNotes」で24.7%。上位2社で過半数を占める。
グループウェアパッケージの評価でも、「サイボウズ」が76.9と高い評価を得ている。次いでネオジャパンの「desknet's」72.0、以下NECの「Star Office」、マイクロソフトの「Microsoft Exchange」が続く。日本IBMの「LotusNotes」はシェア上位5社中68.1ともっとも低い評価に終わった。

[運用管理パッケージ利用シェアと評価]
-運用管理パッケージでは、「JP1」がシェアトップ、「Systemwalker」が2番手-
今回初めてカテゴリに加えた「運用管理パッケージ」であるが、日立の「JP1」が29.6%でトップ、富士通の「Systemwalker」が27.9%となり、この2社で6割近いシェアとなっている。大企業で実績の高い「JP1」が中堅・中小企業のゾーンでも実績が高いことを示した。ちなみにグラフにはないが年商50億円未満では富士通が強さを見せている。

[セキュリティパッケージ利用シェアと評価]
-セキュリティパッケージでは、「ウィルスバスター」がシェア・評価共にトップ-
セキュリティでは例年通りトレンドマイクロの「ウイルスバスター」が49.5%と約半数のシェアとなっている。全体的にセキュリティパッケージの評価は高いが、「ウイルスバスター」はシェア、評価ともに高い。

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株式会社 ノークリサーチ
担当:伊嶋謙二(イシマ)
〒120-0034東京都足立区千住1-4-1
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