米国におけるブロードバンド有線通信の収益増は依然力強く、消費者向けの固定電話の音声通信による収益の減少分を上回っていると米国調査会社インスタット社は報告する。米国の固定電話サービス収益は、2004年から2009にかけて、年平均3.3%下落するだろう。
「無線通信への切り換えによって大きく減少した音声サービスによる収益は、こんどはVoIPソリューションによって大きく脅かされている。固定電話にも携帯電話にも適用できる“Any Distance(市内、国内、国際通信のすべてに対応する)通話プラン“によって、長距離収益はますます無意味なものになっている」とインスタット社のアナリストDavid Lemelin氏は語る。
インスタット社の調査レポートは、下記についても述べている。
◆ビジネス向けのより低価格なインターネットソリューションの模索が続き、フレームリレーや専用線、ATMなどの従来のデータサービスは収益減少傾向に瀕している
◆DSLとケーブルモデムは力強く成長しているが、バンドリング戦略は収益幅を押し下げるだろう
◆ビジネス向けの音声サービスにも収益減少傾向はあるが、消費者向けよりはかなり影響が少ない
インスタット社の調査レポート「米国の固定電話サービス 2005年:縮小し続ける市場 - Wireline Remains in Decline: US Wireline Service 2005」は、米国の固定電話音声通信とデータの市場を調査した。2009年までの固定電話の音声/データサービスの加入者数と収益を、ビジネス市場と消費者市場の両方について予測している。固定電話サービスのトレンド、キャリアの戦略を分析し、無線サービスによるインパクトも掲載している。
この調査は、米国のサービスプロバイダ業界の分析を提供するインスタット社の「Service Provider Strategies 」サービスの一環で、統合化と固定電話の衰退による市場シェアと収益の変化を調査している。
調査レポート
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米国の固定電話サービス 2005年:縮小し続ける市場
Wireline Remains in Decline: US Wireline Service 2005
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