企業のコンピュータネットワークへの遠隔アクセス向け無線データサービスの利用は、限定的ではあるが、セルラーとホットスポットサービスのどちらも順調に成長していると、インスタット/MDR社は報告している。このような状況にもかかわらず、企業のコンピュータネットワークへの無線リモート接続に利用されているデバイス、デバイスの購入場所、利用されているサービス、ユーザーの利用しているセッション、セッション数と長さ、アップロード/ダウンロードされるデータ量、無線アクセスでのVPNの利用、利用されているアプリケーション、VoIPアプリケーションへの関心度、これらのサービスに支払われている1ヶ月の利用料金などに関する情報はほとんどない。
インスタット/MDR社の調査レポートでは、これらのまだ解明されていない問題に答えを出すため、ユーザー調査を行っている。調査結果を以下に挙げる。
・無線データアクセスでは、ラップトップ型コンピュータとノート型パソコン双方の人気が高まっており、最も人気のあるアクセスデバイスであった携帯電話とって代わっている。
・アクセスの頻度は機種によって大きく異なる。 デバイスによって異なるが、回答者は月におよそ8時間から24時間、無線でインターネットにアクセスしていると答えている。
・無線アクセスの最も一般的な2つのアプリケーションは電子メール、インターネット、ワールドワイドウェブである。
・回答者のおよそ半数が仮想プライベートネットワーク(VPN)を利用し、企業のコンピュータネットワークに無線アクセスしている。だがいつもVPNを使っているわけではない。
・ユーザーがアップロードとダウンロードをするデータ量は年々減っている。無線PCカードを搭載したラップトップ型パソコンを使用しているユーザーは、ほとんどのデータをアップロードまたはダウンロードしている。
・今後出現する可能性のあるVoIPのアプリケーションリストから考えると、回答者はノート型パソコンからのボイスコールに興味を持っている。
インスタット/MDR社の調査レポート「無線データネットワーク上のリモート接続:利用パターンとトレンド2004年」では、約500人の無線データユーザーに調査を行い、無線データサービスによる企業のコンピュータネットワークへのアクセス方法についてユーザーに提案している。回答者は、インスタット/MDR社の技術導入委員会(TAP)のメンバーである。また、無線データサービスの立案に必要な情報、顧客や今後のビジネスのニーズに最適なソリューションを無線データキャリアに提供している。
◆調査レポート
無線データネットワーク上のリモート接続:利用パターンとトレンド2004年
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