Red Hatがマニアや開発者向けに出しているLinuxの最新バージョン「Fedora Core 2」にバグが発見された。1台のPC上でWindowsと共存させるようとすると、同OSのインストール後にWindowsが起動しなくなるという。
このバグはすでに試験段階で発生していたものが、Red Hatが5月にFedora Core 2をリリースして以来、さらに多くのユーザーからWindowsが立ち上がらなくなったという苦情の声が寄せられているという。
Windows上のデータは破壊されるわけではなく、また手動でハードディスクを設定し直すと、この問題は解決する。
「これが深刻な問題だとは思わない」と、Red HatのCristian Gaftonというプログラマーは、電子メールによるインタビューのなかで述べた。同氏はその理由について、情報が破壊されるわけではなく、問題を解決することが可能であり、「システムのほんの一部分が影響を受けるだけ」だからだとしている。
しかし同氏は、「この影響を受けているユーザーにとって、これが厄介な問題であることはわれわれも認識している。現在われわれは、この問題を解決する修正パッチのリリースに向けて作業に取り組んでいる」と付け加えた。
Fedora Coreは、同社の法人向け製品であるRed Hat Enterprise Linux(RHEL)に搭載される新技術が熟成されるまでの間に、最新のソフトウェアを試したいというユーザーのために設計されたものであるため、同社にはFedoraの安定性について、なんら隠し立てする様子はない。同社のウェブサイトには「Fedora Projectは、Red Hatのサポートが付く製品ではない」と断り書きがある。
Red Hatは2002年まで、同じバージョンのLinuxを、サポートなしの無料ダウンロード版とサポート付きの有料版という2つの形で提供していた。現在はFedora Core 2だけが無料で、RHELは有料となっている。RHELは、1年間のサポートつきで349ドル〜18000ドルで販売されている。
Gaftonによると、Fedora Core 2で発生した問題は、パーティションテーブルと呼ばれるハードディスクの物理的な割り当てに関する記述の変更と、明らかに関係しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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